調布シネマガジン

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$調布シネマガジン先ごろ亡くなられた大滝秀治さん。いうまでもなく知らない人などいない名俳優だよね。若い人は関根勤のモノマネで知った人も多いのかな(笑)訃報を聞いた時に思ったのは、また一人得がたい俳優を失ったということだった…。今年は地井武男さんも亡くなったしね。今週発売の週刊文春にご家族のインタビューが掲載されていて、それによると新聞報道とは若干違う所があるらしい。

降板した台本を手に「稽古の時間だ」といって亡くなったと報じられたけど、現実はそんなにドラマティックではなく、なくなる数時間前も笑顔でお酒を飲むと言っていたんだとか。なんとまあ飄々としていて、俺たちが知っている大滝さんらしいじゃないですか。あの独特の存在感は遺作となった高倉健主演『あなたへ』でも充分に発揮されていて、言葉はなくとも想いの伝わる芝居がズシンと来る。

$調布シネマガジン一般的には『男はつらいよ』シリーズやドラマ『北の国から』何かが馴染み深いのかもしれない。ただ実は俺にはこれという印象の作品が思い浮かばないんだよね。何しろ余りに多くの作品で大滝さんを見かけ、見事なほどに作品に溶け込んでいるから。これって悪い意味で言ってるんじゃないよ。むしろそれこそが希代の名脇役である証なんじゃないかなと思うんだ。

大滝さんの履歴の中に多いのが一連の伊丹十三監督作品だったりする。俺は伊丹監督作品が大好きでテレビで放送すると録画してVHSテープが延びるほど何度もみたものだよ。『お葬式』『タンポポ』『マルサの女』…などなど本当に面白い。そんな中で思い出したのが『タンポポ』に出てくる大滝さん。役名は忘れた。でも既にその当時じいさんだったからね今と印象はそう変わらない。

$調布シネマガジン記憶があやふやだけど、ぜんざいかなんかのモチを喉に詰まらせて死に掛けるって役だったんだわ。これがまあヒーヒーと迫真の演技なのに思わず笑っちゃう(苦笑)それを救った宮本信子演じるたんぽぽ、大滝さんは彼女のラーメン屋を助けることになるんだよね。個性的な俳優が多い伊丹作品だったけど、大滝さんはその中でもやっぱり異彩を放ってたと思う。

余談だけど『たんぽぽ』に出演していた安岡力也さんも今年亡くなられているんだよね。彼もとても良い脇役だった。主役に求められる華やかさ格好良さはもしかしたら大滝さんにはなかったのかもしれない。でも変わりに生身の人間が常にそこにはいた気がする。もうあの独特の語り口が聞けないのは凄く残念だけど、長い間お疲れ様でしたと言いたいな。ご冥福をお祈りします。
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