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心が成長するとは、どういうことでしょうか。精神科医である斎藤 学(さとる)先生の講演を書き起こした「心の傷の癒しと成長」という本からの引用を交えて考えてみたいと思います。斎藤先生は心の発達のことを「霊性」という言葉を用いてこう述べておられます。



「霊性の発達の次元が低い、未発達であるとはどういうことかと言えば、とても単純な世界観をもっていて、世の中をみんなその世界観で見てしまうことです。

単純素朴とは未発達の証拠です。疑問をもたずに自分の生き方を信じて来て(俺だけが正しい)と思っている。(なんちゃって)という精神がない。こんな人は自分自身も傷つくことがあるかも知れませんが、他人も傷つけるので危ないのです。…

このように、未発達な霊性には、(単一で代替物がない)という特徴があります。(にっちもさっちもいかない)とはこのことです。(私はこの夫とどういうわけか結びついてしまい、いま妻をやっている。この関係は変えられないもので、私は妻を続ける以外ない)、こう考えるのは未発達な世界観です。それから、(子どもが成長するまでは母をやり続けなくてはいけないから、夫と別れるわけにはいかない。子どもから父親を奪うわけにはいかない)などと考えるのも(にっちもさっちもいかない)考え方で、この人たちはもう一つ別の世界や路線をもつべきです。


つまり、霊性の発達とは、自分の中にもう一つ別の世界をもつことであり、いつでもその世界に向かって飛び立てる状態になることを言います。このような選択肢の増加が霊性の発達です。…


皆さん方が、今の皆さん方であるのは、(にっちもさっちもいかな)くてそうなったのではありません。皆さん方はいろいろなかたちで選択を繰り返しながら、今の自分をつくってきました。つまり、皆さんの能力の中では今の皆さんが一番いい状態なのです。それがもし(みじめだ)とすれば、皆さんの選択の仕方が非常に貧しかったからです。道は広々と右にも左にも進路を取れるのに、(この道しかない)と思い込んでいるからです。(どっちにでも行ける)と思って、それを一瞬一瞬選択しながら行くと、急に世の中が豊かに見えてきます」




「霊性」という言葉は、普通の日本人にとっては、日常語ではありませんから会話で使われることもまずないでしょうが、英語では、「スピリチュアリティ」という単語に対応していて、宗教心とか信仰心くらいの意味で使われていると考えてよいと思いますが、斎藤先生は柔軟でしなやかでとらわれのない思考というような意味で「心の成長とは霊性の問題である」と言っておられるようですね。そして、霊性とは信心深さや信仰の強さのことではなく、選択肢の増加と選択能力の拡大のことであると言っておられるようです。その当否は措くとして、「こころの健康の専門家」が考える「霊性」とは、そういうものだということは、宗教や霊にかかわる人が説く「霊性」とは別の新鮮な視点を提供しているように思いますが、どんなもんでしょうか。



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