教科書を学生に強制的に売りつける方法 | 大学という斜陽産業

教科書を学生に強制的に売りつける方法

先日のエントリーに対するコメントから、「こんなこともあったよな。」、「こんな話も聞いたことがあるぞ」という感じでネタが浮かんできました。


オーソドックスな方法としては、「試験に指定のテキストのみ持ち込み可」とする方法でしょう。でも、これでは、先輩からもらったり、古本屋で購入したり、図書館から借りて来るという方法を阻止することは出来ません。


ヒロシさんのコメントによると、本のカバーに切取線がついていて、それを提出したとのこと。似たようなことが、自分の学生時代にもありました。今、本の奥付を見ると、たいていどこかに「検印省略」と書かれています。昔は、著者の検印があったそうです。自分の学生時代は、検印省略が多数派になってきていたのですが、まだまだ検印ありの本がありました。この検印は、小さな紙がのりで貼り付けられているものでした。そこで、教員は、試験の際にこの検印をとって解答用紙に貼らせるのです。だから、新しい本を買わなければならない訳です。ちなみに自分はこの講義は、これが気に入らなかったことと、内容もそれほど関心がなかったので、止めました。


その他の類似パターンとしては、教科書の中の問題の解答用紙を教科書から切り取らなければならないもの。同様に、レポート提出用紙が切り取り式のものも。


で、あまりにもひどいのは、先日のエントリーに書いたもの。それは、自費出版や内容の酷さもさることながら、実はそのテキストはノート兼用につくられていて、随所に白いページがあります。そこで、最後の授業で、ノートをチェックするという名目でそのテキストを回収し、それをすべて教員が捨てるんです。でも、その教授、テキストを提出したら単位をあげるらしく、受講生は毎年何百人といるそうです。学生からも「酷い」とクレームが付くようですが、その一方でそんなに履修してちゃ説得力無いでしょ、っていう感じです。