お知らせいたしましたように,この「弁護士作花知志のブログ」が本になる予定です。先日は,出版を担当してくださる方々が,わざわざ岡山まで来てくださり,出版についての打ち合わせが行われました。



今回の打ち合わせを通して私が感じたことは,「法律はさまざまな角度から光を当てることで初めて動き出す存在である」のと同様に,「本もさまざまな角度から光を当てることで動き出す存在である」ということです。



私個人としては,このブログで私が書いてきたことをまとめていただいたものが本になるのだ,という意識でおりました。



ところが,出版を担当してくださる方々は,「ブログの記事をまとめるだけの本は作りたくない」と言われたのです。



ご担当の方々は,私が考える「法と正義」についての核となる部分を,本では書いてほしい,と言われました。その点において,私とは違う光を,本に与えてくださったことになります。



いただいたアイディアを踏まえますと,私が常日頃考えている「紙に書かれた活字である法は,いかなる存在(目には見えない存在)によって動かされるのか」という大きなテーマを,冤罪事件のような法の動きの悲しい側面と,女性の再婚禁止期間についての最高裁判所大法廷平成27年12月16日違憲判決のような喜びの側面について,書かせていただくのが,アイディアのイメージに近いように感じました。



出版社のご担当の方々は,私の「ブログ記事をまとめた本を出す」という考えに対して,「そうではなく,もっと良い本を出したい」と言ってくださいました。とてもありがたいことだと感じています。



そのような次第ですので,私が想像していた以上の「本」が出版されることになりそうです。当てられる光によって,夢は違う方向に向けて動き出すのです。



「弁護士作花知志のブログ」をお読みいただいている方から,「いつ本が出るのですか」とよくご質問をいただいています。ご期待に沿えるような良い本が出せるように,精一杯の準備をしたいと考えています。しばらくお待ちいただければと思います。