弁護士作花知志のブログ

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私は法律家ですが,以前から進化論に大変興味を持っております。

進化論については素人の私ですが,いろいろな本や報道特集などを拝見したことをある方々に,講義でお話したことがあるのです。

実はそれは,私が司法試験に合格した後,研修を受ける司法修習生として,北海道の釧路地方裁判所に配属されていた時のことでした。

研修の中に,児童自立支援施設に宿泊して,2泊3日で少年たちと一緒に活動を行う,というものがありました。児童自立支援施設とは,非行を行ったしまった少年が一定の期間生活を行いつつ,教育などを受ける施設です。

施設内には学校もあり,私は英語などの授業を見学させていただいたのですが,多くの先生方が熱心に教えておられました。

その研修の最後の日,参加した司法修習生が1人ずつ,教室で少年の方々に講義を行う,という試みがされました。

私はそこで,少年の方々に対して「人の顔はなぜ違うのか」という話をしたのです。

その内容は以下のようなものでした。

この世に生命が誕生したのは,約40億年前のことであった,とされているそうです。その時生まれてきた生命体は,最初は単純分裂により,数を増やしていったそうです。

でも単純分裂なら,同じDNAのものが増えるだけになるはずですし,単純な細胞の生き物しかできないはずです。それに対して,今日では,世界中に多様な種が存在し,かつ同じ人という種の中でも,それぞれ顔が違えば背の高さも違うのです。それはなぜなのでしょうか。

種が違う,顔や背の高さも違う,ということは,DNAが違うことを意味します。それぞれ異なる,複雑なDNAが存在しているのです。

実はアフリカには,エイズウイルスが体内に入っても発症しない人達がいるそうです。それはDNAがエイズウイルスが発症しないような構造となっているわけです。

仮に地球上の生命体のDNAがすべて同じDNAであるとすれば,そのDNAを破壊するウイルスが登場すると,生命体はすべて死に絶えることになります。

でも,それぞれDNAが異なる種があり,同じ種でもそれぞれ少しずつ異なるDNAを有する人がいれば,あるウイルスによって地球上の生命体のほとんどが死に絶えても,生き残る生命がいることになるのです。

実は,オスとメスから新しい生命体が生まれるという性のシステムも,単純分裂により生命体が増えることと比較して,より複雑なDNAを生み出すことができる知恵なのだそうです。

つまり,この世に多様な種が存在し,同じ種である人の中でもそれぞれ顔,身長,そして考え方などが異なるのは,40億年前にこの世に一人ぼっちで誕生した生命が、「生きたい」と考えて,精一杯の工夫をしてきた結果なのですね。

法律の話となりますが,人権を保障するということは,多数派が自らとは異なる少数派の方々を理解せず,排除することを防ぐ意味があります。「異なること」は,何ら奇異なことを意味せず,単に生命体が生き残るための工夫なのだと考えれば,その必要性はよく分かると思います。

ちなみに,進化論の父であるダーウィンは,科学者としての生活の傍ら,裁判官の仕事をしていたそうです(長谷川眞理子『ダーウィンの足跡を訪ねて』(集英社新書ヴィジュアル版,2006年)162頁以下)。私はこの話に大変興味を覚え,ダーウィンが関わった判決についての文献がないか色々と探したのですが,とうとう見つけることができませんでした。もしご存知の方がいらしたら,教えていただければ幸いです。

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