平凡な自分を受け入れた私に、予想もしなかった事が起こりました。
”ある科目”の私の成績が、急激に上がり出したのです。
その科目は、社会です。
小学校5年生か6年生からだったと思いますが、歴史の授業が始まりました。
それまでは社会では他の事を勉強していたのですが、習う内容が歴史に変わったのです。
それからです。
私の成績が急激に上がりはじめました。
私は、小学校中学年くらいから、「三国志」が大好きでよく読んでいました。
横山光輝先生の漫画「三国志」です。
漫画だけではなく、三国志関連のテレビゲームをやりまくっていました。
ついついやりすぎて視力が下がったので、その後ゲームは禁止されましたが(泣)
ゲームを禁止されてからは、三国志の漫画を読みまくっていました。
同じものを100回以上は読みました。
寝転がってお菓子を食べながら、
三国志の漫画を読むのが日課でした。
三国志の熱狂的なファンだったわけですが、そんな頃に、
日本の歴史の漫画本を母が買い与えてくれました。
たしか「漫画日本の歴史」でしたかね?
それからは、日本の戦国武将にも興味を持つようになりました。
この漫画本も狂ったように読みふけりました。
寝転がってお菓子を食べながら(笑)
そんな頃に、歴史の授業が始まったのです。
先生が授業で説明している内容は、ほとんど知っている内容ばかりでした。
さらに!予期していなかったのですが、
漢字のテストの点数も上がりました。
三国志にしろ、漫画日本の歴史にしろ、けっこう漢字が使われているんですよね。
100回以上同じものを読み続けていたので、自然に覚えてしまったのです。
小学生の頃って、けっこう漢字のテスト多くなかったですか?
そのけっこう多い漢字のテストで、クラスでトップになる事も珍しくなくなりました。
そして社会の授業では、
手を挙げて発言するようになっていました。
先生が「これは難しい」と言っている事でも、私は当たり前のように知っていたので、
嬉しくて手を挙げてしまったのです。
それからは、周囲の私を見る目が変わってきました。
前回もお話しましたが、人は周囲からの影響を強く受けて生きています。
周囲の目が変わるにつれて、自分に対する意識が変わってきました。
「社会と漢字がこれだけできるのだから、
他の科目だってしっかり勉強すれば、できるようになるかも・・・」
このように意識が変わってからは、変化が早かったです。
全ての科目で点数が上がりました。
何をやっても目立たなかった私が、
クラスでトップを争うくらいの成績になってしまいました。
あの時、周りの大人たちに言われた言葉。
私の常識になってしまっていた言葉。
「○○くんのお父さんは、いい大学を卒業しているからだよ」
「△△ちゃんのお母さんは、学校の先生だからだよ」
つまり、
「成績の良い人は、生まれつき才能に恵まれている人」
とも言っているような言葉です。
私の常識になっていたこれらの言葉は、
私自身によって、いとも簡単に覆されてしまったのです。
次の記事
なぜ、多くの人は成績が上がらないのか?