原油相場は小幅反発です。先週末の底値確認ムードからを引き継ぎ底堅い展開となりましたが、力強い上昇に転じたわけでもなさそうです。

9月19日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比27セント高の$43.30/bblで、引け後の時間外取引は$43/bbl台半ばです。

 

リビアやナイジェリアの供給回復観測には水が差されましたが、元々大きな方向性を与える材料ではないためか値動きは小幅に留まっています。

 

 ■ New Clashes In Libya Dampen Hopes Of Oil Export Restart (Oil Price.com)
 ■ Rebels attack crude oil pipeline in Nigeria (Channel NewsAsia)

 

イランの供給量が制裁前の水準に迫るに従って、生産凍結合意に向けた現実性はやや高まっています。

 

イランが凍結に非協力的だったのは失われた市場シェアを回復することが至上課題であるからで、供給量が戻ればある程度の態度軟化は見込まれます。

 

ただし、OPEC 全体の生産水準もロシアの生産水準も記録的なレベルにあるわけですから、需要見通しの下方修正もあって現状水準での生産凍結が原油相場を支える材料になるとは思えません。

 

2016/9/19
NYMEX WTI Oct: $43.30/bbl ( +0.27 )
20日移動平均: $44.91 ( -0.17 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $48
 幅: $6.45 ( -0.14 ) / 100日平均: $7.05
ボラティリティ
 38.15 ( +0.00 ) / 100日平均: 35.72

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