2012-08-22 16:19:48

+ 老いの見方・感じ方【三好春樹】

テーマ:* 最近読んだ本。

筒井書房

1990.10発行

 「健康保険」誌への2年間の連載をまとめたもの。


 amazonの画像がないのが残念。

 とにかくこの人の描くお年寄りの絵は素晴らしい。そのお年寄りの体調や今の気分、気性拘り、歴史までが伝わって来るようだ。


 腑に落ちる所が多い本だった。特にお年寄りに対する幻想は私も全く同じで。


 核家族の一人っ子で育ったため、老人と接する機会はほとんどなく、ホームの老人たちに対するイメージは次のようなものだった。即ち、齢をとると人間はだんだん人格が丸くなって、得に老人ホームの老人たちは、お経でも読みながら、"ありがたい、ありがたい"なんて心安らかに過ごしているのであろう、と。
 ところがそれがとんでもない間違いで、人間が丸くなるどころか、どうやら個性というものは叡をとるほどに煮詰まってくるものらしく、自己主張やら八方美人やら嫉妬やらけんかやらと、我々の俗世間を凝縮したようなもので、実に興味深いのである。P95


 ・・・・・・そうなんだよ。誰だ、年寄は仏みたいに丸くなるなんて私に刷り込んだヤツは(笑)

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 どのように老いるか、死んでいくかを考えるとき、間違った理想に振り回されることも多い。
 他人様に介護を手伝って貰う事を「恥」と思う風習など・・・・・・どれだけの女性とお年寄りが、不必要な回り道をしてきたのだろう?


 昔から、医者に看取られて死んでいくのが幸せであると言われてきた。だがそれは、人々が貧しく、医者が数少なかった時代に、わざわざ医者を連れてくるくらい回りの人達がその人のために熱心だったことを示していたのではないか。いわばその人を巡る"関係"の象徴が「医者」だったのではないか。P98



 (老人ホームのベットの高さ)
 どうしてこんなことになっているのかというと、老人の生活ケアの現場に、病院での方法論がそのまま持ち込まれているからに他ならない。病院での方法論とはすなわち、急性期の病人のための介護法、看護法である。病院での相手は病人だから何より必要なのは安静であり(略)老人の動作にとって便利かどうかという店は全く考慮されていない。P38


 いやもう、その通り。古い本だが、介護と遠い所で生きている私にもとても勉強になる。


 ママンありがとニコニコ

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