2011-05-25 20:32:27

+ やわらかなレタス【江國 香織】

テーマ:* 最近読んだ本。
 面白かった。
 エッセイを読んだ時の面白さは、結局はその人を好きか嫌いか、その人の事を知りたいか知りたくないか。
 作家さんの初読がいきなりエッセイだったのは失敗だった。ちゃんと調べて読めば良かった(^^;;
 
 それでも丁寧な良い文章だなぁと思った。女性に似合わず言動が理屈っぽくて面白い。
 「フランスパンはその日のうちに食べる事」という家庭内規則を守る為に、夜中に台所で黙々とフランスパンを立ち食いする姉妹(いい大人だ)。それに協力する両親。笑っちゃうけど心温まる。

 同じ上記行動でもそれを好もしく思えるのは文章の安定性と、全体的に感じられる知的水準の高さ故だろう。つまり、とりあえずはこの人が好きになったということ。
 多分、山田悠介あたりが上記内容を書いていたら「夜中に台所でフランスパンを黙々と立ち食いだぁ?一家揃って頭沸いてんじゃねぇの?」くらい思ったかも(笑)
 
 食べ物の描写がとても美味しそうで丁寧。

 アボガドのポタージュ、作ってみよう。ピーターラビット、読み返してみよう。

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2011-05-22 19:27:13

+ 女ともだち【角田光代、井上荒野、栗田有起、唯野未歩子、川上弘美】

テーマ:* 最近読んだ本。

 ダメだ。登場人物の誰とも友達になれる気がしない。


 登場する30前の派遣女性たちに、「スイーツ(笑)」という言葉しか浮かばなくて、もちろんこの小説内ではアラサーの登場人物も「女子」という呼称なんだろうなと思ったり。


 短編集、揃いも揃って派遣社員の設定が、大した能力がなくて、社会的弱者、自分探し中の腰掛け労働者。社員は根性悪で派遣をすべからくバカにして冷たく当たるのが基本というのも、何か変なドラマでも見たんか?派遣で働いた事あるんか?というほど薄っぺらい(多分、女子社員はピンクの制服を着て給湯室でセクハラ上司の悪口でも言っているのだろう)。
 そもそもアラサー派遣女子のアンソロジーである必然性もなさそうな半端な内容に思えるのだが。


 角田光代作品除いて、登場人物がアラサーにしては小娘のように未熟で、それを肯定的に描いた、ふわっと感というか、生ぬくい人肌感というか、一種、弛緩したような状態を見せつけられるのが私には気持ち悪かったのだろうな。

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2011-05-16 21:00:22

+ 魔法少女 まどか☆マギカ

テーマ:* 観たもの。
 面白かった(T_T)鋼の錬金術師以来。

 笑ゥせぇるすまんの腹黒さとシニカルさ、少女革命ウテナの不条理さとヒーロー・ヒロイン冷遇、エヴァンゲリオンの話題性と考察の楽しみが混ざったような良作だった。
 魔物と戦う魔法少女の物語ではなく、主人公を魔法少女に「しない」ための物語だといういう辺りの変化球も面白い。


 ツンデレの暁美ほむらが「実は一番の味方」なのも分かるし、QBは可愛く見えて瞳孔が開いてるからきっと喪黒福造。ほむらに敵対するマミさんはお亡くなりになるまで悪役だと思ってた。含み笑いが腹黒っぽく見えた。


 瞳の描き方がアナログっぽくて面白いなと、ロングになった時の顔の略し方が大胆だなと思いながら鑑賞。美少女ヒロインがパタリロみたいな顔になってるし。

 でも、2話までのペースで続いていたら、最後まで見なかったと思う。


 3話でマミさんが頭を食いちぎられるシーンから虚淵の鬱脚本が効いてきて、漸く大人のブラックファンタジーとしてのテーマや葛藤が見えて面白くなってくる。


 マミさんは大人っぽさと脆さが魅力だったし、杏子の成熟したキャラと天涯孤独っぷりも「魔法少女に相応しい」。

 みんなそれぞれ魅力的だったけど、私は凡人代表ともいえる人魚姫役サヤカに感情移入してしまった。


 幼なじみの幸せを祈ったサヤカのどこが間違いだったのだろう?この作品のテーマ、なんで「祈りで始まったものはやがて呪いになる」んだろう?

 経験的には身に覚えがありすぎる話だけど、「善行は見返りを期待してするものではない」とか「無償の愛」的な綺麗事の理屈が本当だとしたら、祈りは祈りのまま終れる筈。


 やっぱり人間は「与え続けられるほど、タフじゃない」んじゃないかなぁ。


 そもそも14や15の少女の年齢で、命(死ぬまで戦い続けること)と引き替えに一生の御願いをするというのが無理難題なのだろう。
 それは子供の頃クリスマスに願った一生の御願いのプレゼントを大人になっても命をかけて守り続けろというのと同じことだ。いや、幾つになっても「"自分"と引き替えにした一生の御願い」というのは、綺麗には終われないのだろう。
 その点、事故で死にかけている時に、命と引き替えに命を貰ったマミさんの設定は上手いな。



 叶わない夢もある。努力しても無理なものは無理。力のない善意は力のある悪意に負ける。

 ・・・・・・なんだかとても今風の話だ。

 中学生魔法少女のまどかが小学校低学年でも通用する幼児体型・ぷに顔だったのも、今風だ。同じく中学生の美少女戦士のみなさんとはキャラデザが根本的に違う。萌絵はただの萌絵ではなく、萌絵に表現される幼さや無垢さ、舌足らずさはキャラクターの中身でもあるから。

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2011-05-12 21:16:39

+ 有頂天家族【森見登美彦】

テーマ:* 最近読んだ本。

 ・・・・・・面白かった。1ページ1ページ、大事に大事に読んだ。


 京の都に生息する、狸と天狗と人間の話。

 天狗は人間を拐かし、人間は狸を鍋にして、狸は天狗を罠にかける。


 偉大な先代の血を受け継いだ(継ぎ損ねた)タヌキ4兄弟。
 長男矢一郎は偉大なる父から責任感だけを受け継ぎ、ここぞという時には生来の気の小ささを大きすぎる責任感に潰されパニックを起こし、暢気な性格だけを受け継いだ次男矢二郎は、カエルに化けたままウッカリ元の狸の姿に戻れなくなり井戸の中で過ごしてもう数年。
 純真さだけを受け継いだ末弟矢四郎は良い子だけど化けの下手さでは天下一品、特技は携帯電話の充電。「面白きことは良きことなり!」の父の精神を受け継いだ三男矢三郎は、解決より勝ち負けより面白さを追求してしまう為、キレ者の筈なのにイマイチ切れない。

 そしてその「残念な感じの4兄弟」の能力を信じて疑わない肝っ玉母ちゃんは、宝塚ファンのあまり男役に化けて京都の町を闊歩する自称「黒服の王子」。


 もうね、ホント、どうしようもない家族だなぁ。楽しそうだなぁ。


 空飛ぶ茶室で大文字焼きを空から宴会をしながら見たり、扇子で風や雷を操ったり、絶世の美男美女や山や木に化けたり、人間なんか屁でもないような力を持っているのに
 「立派な狸だから、悠々笑って、ミゴト美味しい鍋になってみせる」
ことを潔しとしている狸たち。この辺の感覚って凄いと思う。


 食べる事、自分が自分の大切な人が殺されて食べられる事、死ぬ事、じゃぁ何のために生きるのか、基本的な大事な事の多くが書かれてあったように思う。


 こんな風に、風流に、飄々と生きていけたらいいなぁと狸家族を見ていて、じんわりと暖まった。


 ・・・・・・・最後の方まで海星をヒトデと読み(最初にカイセイとのルビあり)、海星=弁天のオチがあると信じてたわ。

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2011-05-09 20:55:53

+ 荒川アンダー ザ ブリッジ

テーマ:* 観たもの。

 アニメの方を5話ほど見て、挫折。

 カッパの着ぐるみを着て川で生活する自称カッパ男や、豪華ベットのマット下引き出しで寝る美女や、男のシスターや、出てくる人間が全て変人。


 シュール路線なら最後までシュールを貫けばまだ見れるのに、少女漫画レベルで登場人物がイケメンや美女、隙あらば人生語ったり恋愛路線に話を広げてみたりシリアスになったり、なんだか「ワタシってぇーバカやってるけどぉーホントは真面目な女の子なのぉー」的なアレを感じる。


 電波ちゃんも面白い電波ならまだしも、ニノについては美形でなければ、女でなければどうしようもなかったキャラではないかと。

 変わった人間品評会で「はい、ここで笑うのよ」的な半強制的な間を持ちながらも、「え?何がおかしいんだ?これが普通だろう」とスッとぼけるキャラが何とも言えない。出オチと言われる意味がよく分かり。


 前作は設定だけで勝ちが決まっちゃてたもんなぁ・・・・・・・。キリストや仏陀の行動なら、笑いの沸点ダダ下がりだもん。アレは好きだったのになぁ。

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