2010-10-29 17:46:05

+ うさこちゃんときゃらめる

テーマ:* 最近読んだ本。
 呼び名がミッフィーからうさこちゃんに戻ってる!
 ということで、ふと手に取った「うさこちゃんときゃらめる」。ちょっと衝撃だった。
 
 「シロクマちゃんのホットケーキ」的に、ミッフィーが田中義剛牧場に突撃する話かと思ったら、うさこちゃん、いきなりお店にあったキャラメルをポケットに。
「万引きや盗みという言い方はちょっと強すぎる。
うさこちゃんは、お店にあったものを持ってきてしまっただけ@ブルーナさん」
 確かに常習性のある万引きや、確信犯、愉快犯の万引きと、まだ善悪の区別がついていない幼児の「お店のものが欲しくなって、ついポケットに入れてしまった」は、同じではないわな。

 うさこちゃんが幾つなのか分からないけど、もしかすると責められるべきはふわ奥さんな年齢かも知れないし。

 うさこちゃんは子供のアイドルだから色々と行動に制限があって、たとえばおばあちゃんの死を扱った時もそれなりに問題になった。

 メラニーという黒うさちゃんが出てくる話もあり、これは人種問題を扱っているのだと言うが、「白いうさちゃんも、黒いうさちゃんも居て、仲良しだよ。お互いを認め合ってるよ」程度のやわらか~~~~いもの。
 それでも子供に対しては「色が違っても一緒」という良い刷り込み?にはなるだろうし、親にしても万が一あるかも知れない差別の現場で「メラニーちゃんもお友達だよね」と子供を窘める材料にもなると思う。
 それに比べると今回のキャラメル事件は何だか直接的だ。
 教育的な観点からはどうでも良いが、児童文学としてのタメというか、ふんわりとした想像の余地を残して欲しかったと少し残念。

 今までのブルーナさんなら、「欲しい欲しいと思ったけど、やっぱり我慢しました」になっていたのではないだろうか。
 逆に今作キャラメル風にメラニーちゃんを描くなら、メラニーちゃんが差別されている生々しい現場から話が始まってしまうのではないだろうか・・・って流石にそれはないか。
 うさこちゃんがこちら側に降りてきて、子供が乗り越えていかないといけない事をうさこちゃんも体験し、「大丈夫だよ。うさこちゃんもそうなんだよ」という立場になるとすれば、そのうち「うさこちゃんと いじめ」「ふわふわさんと ふわおくさんの りこん」「うさこちゃんの おじゅけん」なんか出てしまったら嫌だな・・・って流石にそれはないか(笑)
 さておき、次作は「うさこちゃん、サンリオていそする」かしらん。
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2010-10-21 18:50:07

+ 火車【宮部みゆき】

テーマ:* 最近読んだ本。

 1998年の本なので今更なのだが、「他人に成り代わり」というテーマに惹かれた。

 「その人の名前が、戸籍が、実はその人じゃなかった。じゃぁ一体あれは誰?どこまでが本当?」というのは、究極のフェイク、究極のどんでん返しじゃないだろうか?とワクワクしながら読んでみる。


 ・・・・・・面白いとは思うけど、やっぱり期待外れだったなぁ。

 このキャラクターをこういう描き方する意味が分からないとか、このエピソードをここに持って来る意味が分からないとか、この表現の必然性が分からないなぁとか、ああそうかこれは単に推理小説として読めばいいのかな?でも推理小説にしては推理らしい推理がないゾとかの「あれ?」がどんどん溜まるのだ。


 確かに駄作ではない。だけど高評価や絶賛には少し違和感を感じる。
 普通のライトノベルに過ぎないんじゃ?というのが、相変わらずの感想。


 試しにAmazonのレビューを見てみると、評価が分かれていて、やっぱそうだよなぁと安心してみたり。

 なんなんだろ、この良いと思う人と、良さが分からないと思う人の差って。

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2010-10-15 17:00:46

+ IN【桐野夏生】

テーマ:* 最近読んだ本。
 OUTやグロテスクなどが井の頭公園バラバラ死体遺棄事や東電OL殺人事件などの事件をベースに書かれているのはすぐに分かるのだが、このINも自らのダブル不倫をベースに書いているとは知らなかった。

 自分の事だから刃が鈍くなるからだろうか?非日常で起こる事故や事件と違って、起伏が緩やかで日常にベッタリ張り付いている分、まだ作者の中で揺れ動いている話を描いたからだろうか?


 私が好きなOUTやグロテスクや魂萌え!は、「誰もが持つ心の襞」発、「誰もが到達出来ないであろう禁区への一線超え」着だ。

 誰もが陥る情緒不安定時、急カーブで「このままアクセルを踏み込んだらどうなるだろう」と想像し、やはり自分の身可愛さに普通はカーブを曲がってしまう。これを実際にアクセルを踏み込んでしまったらどうなるか。


ガードレールを突き破り、車は宙に浮き、無重力を感じ、同乗者に詫びようとするが声が出ず、車が何回転かし・・・と容赦なく描写するのがこれらの桐野作品。

 柔らかな頬 や、INは、あまり身近に感じれない主人公が、あまり身近でない思考回路で、細かい情緒や心情の変化を大事にしながら、ありふれた日常を送るのだ。・・・・・・ぶっちゃけ不倫心理は疎か、恋愛心理さえ本で読む程は興味がない私としては、ちょっと詰まらなかった。


 書籍タイトルであり、最終章のタイトルであるINに辿り着くまでの淫→隠→因→陰→姻 という章タイトルは良いなとは思ったが、それぞれの章がそれぞれのタイトルにベストマッチ!それしかない!という内容でもなかったような気もする。


 とはいえ、桐野作品だからそれでも面白かったのだけど。

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2010-10-08 15:38:24

+ 乙女なげやり【三浦しをん】

テーマ:* 最近読んだ本。
 美容院でたまたま開いた雑誌に、面白い連載があった。
 広辞苑の編集をしている男性二人の話で、適度にインテリで分かりやすく、キャラが美味しく腐女子サービスが行き渡っている。
 気に入って単行本を探してみる。
 最初の日常エッセイは面白いけど「あれ?こんな人だっけ?」という感じ。面白いけど普通の日常エッセイだ。
 だけど途中からのめくるめく腐女子語りは骨身に染みた(笑)。
 しをんさんの妄想語りが、着眼点から好み拘りから、畳みかけ方からフィニッシュに至るまで10年来の友達とそっくりで、まさかアイツがなんて、プロフィールを確認し直してしまう。これは全国共通の腐女子語りなのだろうな。

 これだけ突っ込んだ妄想話が出来るのも、作家さんの特権だな。それが社会的に認められてて、それで飯も食ってる人だから、周囲も安心して乗れるのではないだろうか。普通のOLの私は、周囲の目が怖くてそんな妄想話出来ない。

 次はエッセイではなく小説の方を読んでみようと思う。
 清水玲子 萩尾望都 山岸涼子と、懐かしい少女漫画家の名前が出て来た。
 清水玲子は当時絵柄と話が好きになれなかったけど、今読むとどうなんだろう。
 萩尾望都で最後に読んだのは「残酷な神が支配する」。
 山岸涼子は傑作集しか読んだ事がない。
 こっちもまた読み直してみようかしら。

 「乙女なげやり」という響きは「むすめふさほせ」となんか似てる。
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2010-10-04 19:24:31

+ 女系家族【山崎豊子】

テーマ:* 最近読んだ本。
 女系継承が何台も続いた船場の老舗木綿問屋。

 主人公三人姉妹の母親は若くして脳梗塞で突然死。勿論遺言も残さず、財産や店のあれこれも娘に伝えていない。

 姉妹の父は冷や飯喰らいの婿養子で、娘からも軽く見られている。この父が大番頭に遺言を託して亡くなった所から、話が始まる。



 大筋は遺産相続にあたっての化し合い。出戻りの長女には第一子のプライドがあり(年子であろうと双子であろうと、竈の下の灰まで長男・・・女系の場合は長女が総浚えするのが当たり前の時代だ)、唯一結婚をしている次女は今更総領風を吹かす出戻りの長女が煙たい。三女はマイペースな感じだけど一番現代っ子で抜け目なくちゃっかりさん。何より山崎豊子の描く「まだるい感じの女性」はダークホース率が高いので要注意だ。


 三代に渡って店を仕切ってきた遺言執行者の大番頭は店の売り上げや財産をチョロまかそうとするし、嫡子を産む気満々の父の愛人が現れるし。


 長女には懇意の青年実業家が知恵を付け、三女には経営火の車の分家の叔母がバックアップ。陰気だけど一番まともかな~と思った次女も不妊のせいか、出産間近の愛人に対する仕打ちが狂気のごとく。



 生前は日陰者で軽い扱いを受けていた父親の手のひらの上で皆が踊らされる。

 たまたま生き残った部外者(婿養子)の遺言ひとつで老舗の暖簾の在り方や一族の財産分与が決められてしまうあたり、「こりゃぁ父親が変な気起こさなくても、乗っ取り放題だよ」と感じた。

 家族がバラバラだから、残った者勝ちになるんだな。それならおっかさん、もっと緊張感持っておくべきだったよ。愛人と子供に財産を・・・なんて最たるものじゃないか。

 敗因は女系家族云々じゃなくて、おっかさんが遺言残さなかった事だよ~、それ含めて娘達に家を継ぐだけの教育をしなかった事だよ~。


 そこは描かれなかっただけかも知れないが、アラサー三姉妹の日常が、お稽古ごとに行ったり、舞台を見に行ったりで「少女」の枠を出ていないのだ。経営や、せめて婿養子の手綱の裁き方や従業員の使い方が全く分からないようでは困る筈なのだが、それはそーゆー時代だったのだろうか。



 女系家族は男系家族と違い、働き手のスペックを選べるから、商家などには良いと聞く。
 男系家族は直系の男の子の出来が悪ければそこまでだ。女系だと優秀な婿を選べる。

 それ自体はアリだと思うのだが、読んでいて感じたのは、この時代の男系家族の跡取りは財産と権力と、仕事上でのポジションを与えられるのに対して、女系家族の跡取りが背負うのは財産と権力だけで、仕事はノータッチ、経営には携わらず、蝶よ花よで暮らしなさいという事なのかな・・・?

 それは人としてどうとかいうより経営として弱いだろうな・・・働かないというのは贅沢なようで、実権を明け渡す事になる。やっぱり世の中そこそこのポジションから上は、働いた人間が一番強いと思う。

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