2010-07-12 18:27:40

+ 2009年読んだ本

テーマ:* 最近読んだ本。

 今年の収穫は森見登美彦でした。
 「夜は短し」でアラこのひと筋が通ってるわと思い、暫く買いあさりました。
 一番好きなのは四畳半神話体系かなぁ。遊び心と真面目さの丁度良い兼ね合い。


【香山リカ,岡崎 伸郎】
  精神科医の本音トークがきける本―うつ病の拡散から司法精神医学の課題まで
 香山リカって雑誌の見開きで読むには好きな人なんだけど、本で買うといつも失敗だったと思ってしまう。
 自分でも良く分かっている現象に何となく名前をつけられて一通り解説をされ、それで「ま、よくある事だからがんばってね」と何だか突き放された気がしてしまい、後味が悪いのだ。
 それが医療というオチがない世界だったとしても、単行本で本を買う場合は、一冊を読み終わる頃に何かしらの結論なり救済らしきものを求めてしまうからだろうな。 


【マイケルムアコック】
  スクレイリングの樹
  白き狼の息子

 白人的には「頬が高い」というのは美形の条件らしい。
 今までずっと彼の作品に出てくるエルリック達の「頬の高い青年」という描写を「美形なのに、惜しい事に頬が高い(エラが張ってる)」のだと思ってた。
 そうか白人は放っておいても鼻は高いし彫りも深い。日本人が思う「扁平顔で頬だけ高い」とは根本的に違うんだなぁ。
 さておき、FFと同じく、ムアコックは天野喜孝でなきゃ。


【山崎 豊子】
  白い巨塔
  華麗なる一族
  花のれん


【宮尾登美子】
  
 何故か私の頭の中では山崎豊子と有吉佐和子と宮尾登美子はセットになっていて、それでも宮尾登美子は後味悪いなぁと感じる事が多い。
 山崎豊子が描くのが(負けだとしても)ある種の英雄伝だとすれば、宮尾登美子は成功や失敗、正義も悪もないまぜになった庶民の生活の描写だからなのだろう。
 宮尾登美子を読む度に男というものに腹を立てる。今回も然り(笑)


【倉橋 由美子】
  あたりまえのこと
  よもつひらさか往還
  老人のための残酷童話
  偏愛文学館
  聖少女
  暗い旅
 年始の断食道場で、「倉橋由美子の怪奇掌編」を読んで、昔吸っていた空気の匂いを思い出しAmazonで大量購入。
 普段、生活とエロを融け合わせず生きている私にすれば、そこかしこにエロがあり、エロで行動や思考や運命さえも決めてしまえる程のこの世界は異次元だ。倉橋由美子の主人公の多くは女性で、ある程度知的階級なのにだ。思考パターンがまるで理解出来ない。


 暗い旅 などは一人称が「あなた」。「あなたは**する」の文章は、読み進んでいくとどうしても自分になりきってしまう。そこへ次々放り込まれるエロはある意味読んでいる者に対する強姦に似ている。
 正直、エロがなきゃ良いのになぁ・・・・・と思ってしまう耐性のない私。だけどそれがなくては別の人の作品になってしまうしなぁ。


 偏愛文学館の辛口批評っぷりはとても清々しいものがあった。
 去年読んだ「日本一の辛口文学評論家 斉藤美奈子」とは比べものにならない、とても偏愛的で読み応えがあった。本なんて個人的なものに、一般論ばかり語られても仕方ない。聞きたいのは「あなたがどう思ったか」。


 「これは素晴らしい」「これはつまらない」と言い切ってしまう文章は大人気ないのかも知れない。もっとどうにでもとれるようなお茶を濁した文章の方が高級感があるのかも知れない。何より安全だ。
 だけど、保身もせずにこんな直球を投げてくれる人は、そう居ない。ありがとう。

 しかし私が産まれる10年以上前にデビューされている人なんだ・・・。そしてもう鬼籍に入られた人なんだ。時代を超えて、ちゃんと読んでますよ私。

【藤原新也】
  藤原悪魔


【久坂部 羊】
  無痛
  安楽病棟


【帚木 蓬生】
  破裂


【森見 登美彦】
  四畳半神話大系
  太陽の塔
  きつねのはなし
  夜は短し歩けよ乙女
 幻想水滸伝1をやった時と同じ。夜は短しの最初で「もしかして掘り出し物を当てたんじゃないか」と思い、1ページ1ページ惜しむように読んだ。
 四畳半神話大系も好きなタイプの話で面白かった。


【田口ランディ】
  コンセント


【石田 衣良】
  傷つきやすくなった世界で
 香山リカに限らず、雑誌連載対談やコラムの纏め本って買ってまで読むものではないよなぁと。
 それに限らず石田衣良はもう面白くない。


【東野 圭吾】
  赤い指


【獣木 野生】
  蜘蛛の紋様 (3)

 今も新刊を待って読み続けている漫画は、これくらいだ。


【司馬遼太郎】
  坂の上の雲
 歴史・地理を含む社会科全般が全く駄目+空間認識も苦手な私には、読み進めるのがしんどかった。


【番外 三原順 再読】
  Sons
  初めて読んだ10代ではトマスのスマートさに惹かれた。神様に愛された悪人ウィリアムの化けの皮が剥がれるのを期待し、アイダに制裁が下る場面で「現実にもこういう事が起こってくれないものか」と願った。
  10年ほど経つとダドリーのダダっ子ぶりに昔の自分を重ねて愛おしみ、それでもなんて強くて頭の良い子なんだろうと思う。リアルにこんな子が居たら落ちこぼれなんかじゃ、決してない。汚れた大人代表、ウィリアムの気持ちもちょっとわかるようになる。アイダの気持ちは相変わらず分からない。
  最後の1冊、丸々を費やしての「少年時代の終わり」の話は描写がとても丁寧で素朴な切なさがあり、私のリアルタイムでの少女時代の終わりに重なる。

 ところで皮肉なことに、DDの母エレは容姿が私の母にとてもよく似ている。

【番外 タニス・リー 再読】
 予想はしていたが、もはやあの幻術は私には効かなくなっていた。私の足はしっかりと、日本の某県の、とても現実的な地面を踏みしめている。
 だけど、タニス・リーの小説で平たい地球を旅し、その熱気に心地よく酔っていた10代の自分は正しかったと思う。

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