2009-11-09 23:20:20

+ 4月から7月へ。

テーマ:* 父が食道癌
 放射線治療と抗ガン剤を2クール。
 放射線は一生のうちに打てる量というのが決まっているそうで、間に数年空けたとしても、それ以上は打てないそうだ。
 大部屋の窓際。元気そうに見えるのだけど、やっぱり体調は優れないようで、差し入れの本も漫画も目を通すだけの気力がないという。

 「この間、やはり殆ど食事せず」・・・と当時の日記には書いているが、手術後や退院後の食事量を考えると、まだまだ食べていた方だと思う。

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 手術の日。
 ネットで調べた内容とほぼ同じ、とても大きい手術だ。
 
 それでも開腹して転移が多すぎるようだと、手術をせずに閉じると説明を受ける。
 控え室で待ちつつ、家族呼び出しのアナウンスのたびにドキドキする。5時間以上呼び出しがなければ、取り敢えず大丈夫だという事。

 患者家族の控え室では、同窓会のように盛り上がる親族が一組。「ひさしぶりー!」「最近どうしてる?」などとキャッキャと盛り上がっている。思わず殺意を抱いて睨み倒すが、楽しんでいる人というのは盲目状態なので全く効き目なし。桐野夏生の「あなたの幸せは周囲の不幸」というのは、実に当たっていると思う。

 持っている本が久坂部羊の「廃用身」で、こんなシチュエーションで読む事に疑問を感じながらも一気に読んでしまう。
 待つ時間というのも辛いもので、12時丁度に売店のお弁当を食べる。

 ゲームというものの存在すら知らないような母が、「何でもいいから、携帯のゲームない?」と聞いてくる。余程気を紛らわせたかったのか。
 ぷよぷよや、テトリスなど教えるが、もともと馴染みがない所に集中も出来ず、1分も保たない。

 夕方4時ごろ、「流石にもう大丈夫かな」と思い、病室にコーヒーを取りに行く。
 帰ってくると母と看護婦が話しているのが廊下の端から見える。
 ヒヤっとして走りこむと、手術完了との事。
 執刀医の有名な先生から説明があるから、と少し待つ。
 切り取った病変部位を見せてもらい、「見える所は全て取れたが、転移が激しく、再発の可能性は高い」と言われる。

 「再発しないようにする為にはどうすれば良いんですか?再発したらどうすれば良いんですか?」と尋ねると、「再発した時に治療が出来るよう、体力をつけることくらいです」と言われる。

 ICUへ。
 「意識がない状態の人」を、初めて見る。

 それでも無事手術が終わったと言うことで、何故か「完治した」くらいに浮かれてしまって、夕食に母と回転寿司を食べる。
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