2008-02-21 20:17:45

+ 江分利満氏の優雅な生活 【山口瞳】

テーマ:* 最近読んだ本。
 「山口瞳」というと、嶽本野ばらのような最近の乙女系作家のような響きだが、大正生まれの大酒飲みの男性作家だ。
 成人の日のサントリーの新聞広告が有名だったそうだが、残念ながらリアルタイムでは覚えていない。

 10年以上前、点けっぱなしにしていたテレビで、「江分利氏の優雅な生活」が朗読されていた。

 主人公は、「江分利満」氏。

 戦後のごくごくフツーのサラリーマンの日常が、江戸ッ子口調のツッコミを交えながら綴られていく。一連の作品は非常に朗読向きで、音にした時に何とも言えない味わいや語呂の良さがある。

 飲み屋をハシゴしたり、野球を見に行ったり、当時は珍しかった女性社員を観察したり、避暑地へ行ったり行かなかったり。思い出すのは初期のサザエさんのような日常だ。

 何故かその時、テレビの前から離れられなくなり、「いつか読もう」と思いつつ、今に至る。

 

  何なんだろう、この気持ちの良さは。

  「胸がすく」感覚とも違う、喩えて言うなら「お風呂に入った時のような、じんわり暖まってホッとするような」気持ちの良さ。

  江分利氏の言う事なら、すごく分かるんだ。



 少し話は逸れるが、なまじなホラーやミステリー映画よりも、怖い映画やバラエティに出会う事がある。


 同じ人間なのに、もっと言えば日本人で日本語なのに、意図する所が全く掴めない。笑う所や怒る所や好き嫌いが真逆だったりして、「これが標準的な感性なら、私は日本国内でさえ生きていけないかも知れない」なんて妄想に突っ走ってしまうのだ。

 例えばコンニチハの代わりに相手を張り倒し、有り難うの代わりに相手に痰でも吐く文化があったとして、その文化マンセーな映画がヒットしていたとしたら? そんな感覚。


 この本は、私にとってその対極だったのかも知れない。


 入手が困難になる前に、揃えておかなきゃ。

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