サイモントン療法 | 開運数珠ネックレスのそわかのブログ

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カール・サイモントン博士(2006年10月/伊豆にて)

 

伊豆で行われたサイモントン療法のセッションに超能力査察官のSさんと連れだって参加したのは、2006年10月のことでした。

 

サイモントン療法といえば、ガンの心理療法として世界的に有名なワークですが、創案者の放射線科医・カール・サイモントン博士(1942~2009)もシルバメソッドの卒業生ということで、私はかなり早い時期からその名を記憶にとどめていました。

 

その著作は、私の生まれた1982年に『がんのセルフ・コントロール』として訳出されており、今でも版を重ね続けているようです。

 

癌の代替療法に関する書物と言えば、怪しげなものが過半を占め、或いは読むに値するような書物は100冊に1冊といった程度ではないかと私などは思うのですが、『がんのセルフ・コントロール』は流石に真摯な筆致で綴られていて、大仰な記述もなく、一読好感の持てる書物だと思いました。

 

サイモントン療法に参加するきっかけを作って下さったのは、シルバメソッド八王子の須崎恭彦先生で、今はどうか存じませんが、当時先生はセミナー通い(私の嫌いな笑)に年間800万円程度をつぎ込まれていたらしく、その途方もないセミナー歴のうちベストスリーに確実に入るのがサイモントン療法だという話を吹き込まれ、乗せられたのが査察官氏と私だった訳です。

 

会場は社長さん向けのセミナーなどがよく開催されるというエクシブ伊豆で、一週間近く泊まり込みで行う聊かハードな内容でしたが、サイモントンさんをアメリカから呼ぶ割に参加費が意外に安価だったという印象があります(おいくら万円だったかは忘れてしまいましたが)。

 

伊豆に着いた第一の印象は10月の割に意外に暖かかったことで、どうも火山帯であることと関係があるようでした。

 

参加者の三分の二ほどが癌の患者さんでしたが、殆どの方は末期で、隣室だった男性はまだ30歳代半ばにも関わらず、骨転移までしていて、腰が酷く痛むご様子でした。

 

残りの三分の一が我々インターンでしたが、当然医療従事者が殆どで大阪からの参加組は最初から浮きまくりでした。

 

内容はイメージ療法だと思い込んでいましたが、イメージ療法が中核になっていたのは随分昔のことらしく、私が参加した頃は「ビリーフワーク」と呼ばれるものが主になっていました。

 

これは、ペアになって行う意識の書き換えを目的としたワークで、患者さんが寝室に帰った後は、インターンが会場に残って練習を行います。

 

恥ずかしながら、臨床家でない大阪組にはこの療法の良さは今一つわからず仕舞のまま伊豆を後にしましたが、その後、しばらくしてサイモントン博士も逝去されて二度と受講できないセミナーとなり、私の貧弱なセミナー遍歴の中ではちょっぴり自慢出来る経験となって、人生の一ページを飾っています。

 

この時、仲良くなった薬学博士のN先生はのちに茨城で癌の方を支援するNPO法人を立ち上げられ華々しくご活躍と聞きました。

 

悲しいことに、同じく伊豆でご一緒した日大医学部の漢方医・木下優子先生の訃報を最近になって知りました。

 

快活に会場を走り回っていた先生の姿が今も昨日のことのように思い出されます。

 

セッションの後半では、患者さんたちと大室山に登ったり、終了後は、査察官氏と城ヶ崎海岸を散策したりしました。

 

昨秋、ちょうど10年ぶりに伊豆を訪れて、当時のことを懐かしく思い出しましたが、異様に真剣な参加者(命がけですから当然なのですが)に混じって普段セミナーを受講するノリで参加したこと(乗せられたとは言え)を今となっては若干恥ずかしくも思います。

 

しかし、いつか自分が癌になったら、或いは大切な人が癌になったら、この時の経験も幾らか生かされるのではないか。

 

そんな風に思いつつ、10年ぶりの伊豆を後にしました。