2つの言語を話す「バイリンガル」の子供は1つの言語を話す子供に比べ、会話を理解する能力が高いとの論文を、板倉昭二京都大准教授(発達科学)や英シェフィールド大のマイク・シーガル教授らの研究チームが米科学誌プロスワンに発表した。

 日本や英国、イタリアで、4~7歳のバイリンガルの子供のグループと、1つの言語を話す子供のグループに同じ人形劇のDVDを見せて、会話を理解する能力に違いがあるかどうかを調べる実験をした。

 例えば「わたしの犬を見掛けなかったか」という問い掛けに「庭にいたよ」と答える人形と「空にいたよ」と答える人形のうち、変なことを言っている方を指でさしてもらうという方法だ。

 比較したのは英国に住む日本語と英語のバイリンガル33人と、日本語だけを話す日本在住の55人。イタリアでは、ドイツ語とイタリア語を話す36人と、イタリア語だけを話す41人を比べた。

 バイリンガルのグループと1つの言語を話すグループで語彙(ごい)の豊かさや社会的階層などは同じになるよう、条件をそろえて違いを分析したところ、どちらの実験でもバイリンガルのグループの方が変なせりふに敏感なことが分かった。

 今回の結果について板倉准教授は「バイリンガルの子供は2つの言語を介して異なる文化を学んでおり、より多くの経験を積んでいるため、会話への感受性が高いのではないか」と話している。

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 カナダ・トロント大児童研究所所長、カン・リー教授の話 「バイリンガルとして育つことが、会話能力という社会に適応するための基本的能力にどんな影響を与えるかを初めて明らかにした画期的な研究だ。バイリンガルと言語の獲得との関連を調べる研究はまだ歴史が浅く、方法に疑問のあるものも少なくない。今回の実験方法は非常によくできており、科学的にしっかりした結果だと思う」

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