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生徒の皆さんへ

校 長 松 谷 茂

10月8日(火)の夕方、本校の高校3年生が尊い命を落としました。突然の出来事に、大きな戸惑いとショック、そして深い悲しみを感じています。生徒の皆さんも、保護者の方もきっと同じ気持ちでいることでしょう。

被害にあった生徒は英語コースに所属し、明るく朗らかで、優しい生徒でした。報道では「芸能活動」が目を引くかもしれませんが、実際は地に足をつけて、コツコツと努力しながら学校生活を送っていました。英語を熱心に勉強し、将来への夢と希望を、たくさん持っていたことでしょう。

そのような平和な日常と、かけがえのない命を奪った犯人を、許すことはできません。彼女のかなえたかった夢や、これまでの頑張りを思うと無念な気持ちばかりが募ります。

しかし、生徒の皆さん。今はとにかく、静かに冥福を祈るときです。こうした時にどのような行動をすればよいか、各自でしっかり考えてください。これまで はぐくんできた人間性が試される時です。信頼できる情報を、どこで得ますか。手にした携帯電話や友人とのうわさ話からは何も生まれません。小さな行為でも、犠牲となった尊い命やそのご家族を傷つけるようなことは断じて慎むべきです。

今は静かに、そして一途に、彼女がやすらかに眠れるよう祈るときです。

皆さんと私たち、一人ひとりが力を合わせてこの悲しみを乗り越えていきましょう。私たちが「命の大切さ」を深く考え、夢や目標に向けてしっかり努力することが、天国の彼女に対する一番の励ましになると信じています。

お知らせしたとおり学校は10月9日(水)、10日(木)の2日間を休校とします。不安や恐れの気持ちもあると思いますが、そういう人はまずは2日間、ご家族ときちんと話し合ってください。登校してからは専門家も交えて、ショックや不安な気持ちが少しでもやわらぐように、継続的に手を尽くすつもりです。

今すべきことと、すべきでないことをよく考え、みなさんが文大杉並の生徒としてしっかり行動してくれることを期待します。

《周囲の方へ》被害にあった生徒のご家族はもとより、本校生徒は全員が大変ショックを受けております。多感な時期の女子生徒にご配慮いただき、今はそっと静かに家庭生活・学校生活を送らせていただきたいと思います。報道関係の方の本校生徒に対する取材は、一切お断りいたします。

[テーマ:文杉からのおしらせ|掲載日:2013年10月10日]


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おはようございます!


昨日、偶然にも二つの素晴らしい文章に出逢いました。


一つは、三鷹市で起きた女子高生刺殺事件に関連して、被害者が在籍していた学校の校長先生から生徒に対する呼びかけのメッセージ。


もう一つは、先日放送が終了したNHKの朝ドラ「あまちゃん」に出演していた小泉今日子さんが読売新聞に寄稿した原稿。


これを書いたお二人の心情や、その文筆を進めるに至った背景はとてもリンクするものではありません。


「若い世代を大切にしようとする想い」と「何かを乗り越えて前向きに生きていくことへの願い」という点で共通するものを感じたのも僕だけかもしれません。


ただ、この先生は素晴らしい名校長だと思いますし、全く見ていない「あまちゃん」を今更になって凄く見たくなっています。。。


僕なんかの稚拙で下らない前置きや説明は必要ないと考え、いきなり本文の転載をさせて頂きましたが


何かの縁でここに辿り着いた方が、この文章と次に掲載する原稿を読んで、何かを感じ取ってくれたなら幸いです。


じゃあね