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11/16

テーマ:刀語
2009-11-16 20:26:29
今、刀語のガイドブックに乗せるインタビューの校正をしているのだけれど、
自分の考えていることをコンシューマー向けに翻訳するのは難しいなあと、こういうことをする度に思う。
(ま、インタビューされた時風邪をひいていて結構いい加減に喋ってたせいもあるんだけど)

僕の音楽は、一般的に商業音楽としては難しい、、、
というか良くも悪くも、ある程度コミットする為には、
音楽的な教養が試されるモノだと思うのだけれども、
ただ単に映像に合わせて聴き流す分には教養も何も関係なくって
その分言葉ほどには責任を問われないということに、悪い部分が救われている。

このブログだって、音楽の話をする時は相当ぶっきらぼうに書いている感がある


僕は、僕の音楽にコミットしたことがない人にも簡単に理解できるように
自分の音楽を説明する言葉を持たない、、、というか持つ気がない。


難しい音楽を書くのも考えものだね。


エンタテインメントなんだから、分かりやすくてナンボという意見は良く分かるのだけれども、
例えばハリウッドなんかでいう分かりやすさ=多民族国家であるが故に
どんな人種でもある程度理解できるといった最大公約数を求めた結果と違って
日本のそれは、ムラ社会の中の馴れ合いか、子供の知的レベルに
(というか子供がおカネを持っているという一昔前のマーケティング)合わせた言わばお子様ランチで
僕は、馴れ合いにもお子様ランチにも深く関ろうと思っていなくって、
ポップであるということは、そういった分かりやすさとイコールではないと思っている。

ただ、コミットするに至るまで相当教育される必要があるような「深さ」にどっぷり漬かるのが
あるべき姿かというと、それもまやかしだと思う。


そうすると辛うじて腕力があるうちは、そのどちらにも属さないポジションを、
あっちへフラフラこっちへフラフラしながらキープするということになる、、、
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11/6

テーマ:ブログ
2009-11-07 03:55:07
ふうっ!

やっと「刀語」のレコーディングがひとまず落ち着いた。

結構長かったですなぁ今回は。

相変わらず、歌あり、フルオケあり、山あり、谷ありと、

一つのスタイルで押し通すなんてことはしないし、

その割に、画(コンテ)合わせして曲を書くなんてメンドーなこともしちゃったり、

一度MAを挟んだり、後半は風邪を引いたりと、ぐっちゃんぐっちゃんになりながら

なんとなく一段落という状況なので、終わった気が全然しないっす。

まだ、作った曲が頭から離れないので困っているよのさ、、、、


夕方に近所に出来た成城石井で買い物をする。

基本的に、プチブル向けのスーパーなのは勿論なんだけど、

大したモノは買っていない筈なのに、なんじゃこりゃあという請求が来て、久々に小市民的な驚きをしました。


(思わず、家帰って計算しなおしたら、、、、、、、、、、ちゃんと合ってた、、、orz)


まっ、ボクチン所詮インテリ気取りの小市民なんだけどね。




10/20

テーマ:ブログ
2009-10-20 15:36:23
いや~大分更新がストップしたままでしたが、
ここ一ヶ月半、新番の録音で大わらわでした。

で、今はミックス中、、ふうっ!

「刀語」というアニメですが、

「和風」とか「大河ドラマ」、、といった土着民族性と米の粘り気べったりなキーワードの呪縛から、

いかに音楽を解き放つかといったことが、今回のテーマ。

とは言ってもまあ、全編パンク,,,とか全曲ロココスタイルとかではないのだけれど、、、、

今回も、かなり絵(絵コンテ)に合わせて音楽を作ったのだけれど、

どこまでそれが報われるかどうか?そのあたりはちょっと楽しみ。

因に、以前の日記に登場したアンクルンも大活躍してるっす。



9/10

テーマ:作曲
2009-09-10 09:27:17
西洋音楽を基本に置いた作曲をする場合、
いわゆる、メロディーを書くということは、物語や登場人物の(近代)文学的な意味での
「中身」の在り処を探り当てることに終始する。


この話(人物)は一体どういった話で、どこまでの深さがあって、どんな要素がどの位入っているのかを
丹念に調べた上で、何を強調するかということを決めるということですが、


葛藤などのない物語や内面の無いキャラクターに過剰に喋り捲るメロディーを付与すると
結局メロディーという一つの結論の愚かさを強調する以外の何物でもなくなってしまう。
ただ、アニメは結構こういったことを、取り立てた意図も無く要求される場合が多いのだけれども、、、、



黒執事で一番内面を持ったキャラクターだと思われる、マダムレッドのために書いた2曲を
聴きながら、次の仕事に取り掛かりつつ、相変わらずそんな事を考えてます。


ブックレットでも言っているのだけれど、
マダムレッドには、「これぞマダムレッド!」という、
ちゃんとした1曲をプレゼントしたかったなあ、、、

8/26

テーマ:ブログ
2009-08-27 01:32:34
true-0827

問題です。

これは一体なんでしょう?

一番最初に当てた方には、岩崎の自筆似顔絵入り「黒執事Sound Complete」(見本版)をプレゼント!!

な~んてことは、するワケもありませんが、、、、


(自筆似顔絵なんて書けもしない、、、、、)





ヴィクトリア女王の為に書いた曲「Call thy name Stella Mystica」で、
僕は、一つ重大なミスを犯している。

本篇を見れば、明らかに分かるのだけど、ヴィクトリア女王の真の?姿は、お婆さんではなく
少女だったんですね。

これはこの曲を作り始めた頃に、脚本だけしか出来上がっていなくて、
イメージボードも絵コンテも無かった、、、、という言い訳があるのだが、
そういう意味では、明らかに不備のある音楽にも拘らず、ボツにせず果敢にも
ちゃんと画にあてて下さった、音響監督の小林さんに感謝をしないといけない。



それから、サントラには敢えて入れなかったのだけれど、
黒執事21話で一回だけ流れた曲、その他を「黒執事」公式モバイルサイトの
「着うた(R)フル」で配信しています。

(リンクの貼り方がわからなかった、、、スマソ)

サントラに入れない曲というのは、やはりそれなりの理由があって、
勿論、賛否両論があるだろうということは承知しているのだけれど、
基本的に、聴かせるべきではない曲をCDという形で残してはいけないと、
思ってます。

要するに情けない音楽は残したくもない、、、、、
劇伴、、特にテレビシリーズ等は、情けなくても
どうしても作らざるを得ない音楽というものが多々あったりするわけで、
であるならば形に残るモノは、せめて多少なりとも情けのあるものにしたい。

(情けないモノの方が口当たりが良かったりするので困りモノだが、、)

まあ、口当たりがちょっと良くても、食品添加物の入りまくったコンビニ弁当よりは、
多少地味でも、親の手作りのおにぎりの方が、幾分か子供の為になるだろうという様な、
そのぐらいのことなんだけど。




しかし、こうやってサウンドトラックを半ば私物化してしまうことに対する代償は、
いずれ払わないといけなくなるかもね、、、、


8/25

テーマ:黒執事
2009-08-26 04:38:24
「黒執事 Sound Complete」

やっと明日、、、いや、もう今日ですな、、、、発売です。



作曲家にとって劇伴の作曲は、ただ土に種を蒔く(だけの)ようなもので、

その音楽が、後にどのように芽吹き、花を咲かせ、実を付け、、、、、、

と言ったプロセスの殆んどに自分が関わることはない。

それらはほぼ全て、人に委ねられるものだ。


だから、もし、これらの音楽を良いと思われる人がいたとするならば、

寧ろそれは、きちんと手入れをしていたり

水をやったりというような、育て方が良かったからだ、という事に尽きる。




さて、「黒執事」の音楽たちが、この先どのように収穫されるのだろうか?

ゆっくり見守っていこうと思う。


8/23

テーマ:ブログ
2009-08-24 06:17:08
マスタリング後のプレス行程で音が変わってしまったことに愕然としつつも、
意を決して「黒執事BlackBox」を聴いてます。

大体この先、鬼聴きした後に自画自賛して終わるというのがいつものパターンで、
それからは、もう殆んど聴くことはない。
つくづくオレっていい加減だなと思いました、、、、、、



黒執事本篇でも比較的よく流れた曲で、新古典的なスタイルで書かれたワルツ

「a diabolic waltz」

この曲は、篠原俊哉監督のアイデアで、
最近、他人の意見を全く聞きもしない不真面目極まりないボクチンが
この曲だけは、監督の言うことを素直に聞いて作った珍しい曲なのですが、

大概、こういうイメージで、、、という手引きだったり、テンプトラックなどが付いている場合
その殆んどが基本的には単に説明臭くって、想像力とやる気を削ぐようなものが大半だったりします。

ただ、この曲のモデルになった曲を絵コンテに合わせて聴いてみたときに、
「こういったものを作りたい」という、
監督のこの作品に対する表現の基になるフォーマットのようなものが感じられて、
これにはちゃんと答えないといけないと思った。


(あと、新古典的なスタイルは、学生の頃結構好きだったので、実は昔取った杵柄でもあったりして、、、、、)


ピンポイントではあったのだけれども、監督が、その作品性を持たせるための演出のヴィジョンとしての
音楽のイメージをしっかり持っているということは、やはり大事で、
そして、かなり作曲の手助けになるのだなと改めて思った。

惜しむらくは僕がそのピンポイントで持たれていたヴィジョンをその後、
音楽を作るということで、正しく膨らませることが出来たかという部分に於いて、
かなり反省の余地が見受けられることで、
ただこれは、言い訳がましく言えば、作曲のテクニックというよりは態度、
それから作曲家が作曲をしているだけでは解決不可能な、仕事のやり方の問題。



う~ん、やらなければならないことはたくさんある。


今日のオススメ

8/19

テーマ:黒執事
2009-08-20 01:31:15
Five GというVintage Synthesizer shopのHP
何故か僕の写真がUpされていますが、麻布近辺の路上で怪しげなクスリを売っていそうな格好をした僕を見たい方は要チェキ(笑)

マニアではないですが、Vintage Synthsizerは好きですね。
先日もPPGという今から20年以上も前の楽器を買い直したばかりで、
今年はシンセサイザーのみならず、日本ではあまりお目にかからないパーカッション等、
色んな楽器を買いあさっているのだけれど、
おかげでホームスタジオの中は、一体何がしたいんだろう?こいつは!といった様子になってる。


今日「黒執事」サントラの見本版が届いて、
なんか、見てくれだけは?かなり立派なものになってます。
中身は未だ自分でも聴いていない、、、、、
今回のサントラは、普段自画自賛しまくりのボクチンにしては珍しく、
かなり反省するところが多いプロダクションだったので、正直ちょっと聴くのが怖い,,,,,,orz

(何をどう反省しているのかは、ブックレットに書いてます)


ブックレットの中で、枢やな先生と紙面で簡単なやりとりをしています、
お互いに質問をしあって、それに答えるという内容なのですが、

僕は今まで、インタヴューの際のありきたりな質問が嫌いで、
良いインタヴューアーというのは、良い質問ができる人間だという説を頑なに信じていたのですが、
いざ自分で質問をしてみると、その余りの平凡さに自分自身かな~り呆れ返ってしまいました。

(まあ、インタヴューのプロではないからしょうがないんだけどさ、、、)

シロートの質問に快く答えて下さった枢先生に感謝する他はないといった内容です。




そんな、反省と自己嫌悪(笑)の入り混じった「黒執事」サウンドコンプリート
8月26日発売、、、、、、



えっ?くどい??




8./15

テーマ:Selfconsciousness
2009-08-16 00:36:30
ご無沙汰してます、夏っすねえ。

ウチのマンションは246沿いで、かなり人通りの多い場所にあるのですが、
三日ほど前、見た目十代後半位の女の子が、そのウチの目の前の歩道の真ん中で
恥ずかしげもなく坐りションをしていたというえらくシュールな光景に出会ってびっくりしました。

 

いや、、、夏っすねえ。。。。。


今日はマルニスタジオで、次の仕事のための準備で
自分用のパーカッションライブラリーを録音していたのですが
合間を縫って、もう十年前の作品で僕の作ったアニメーションBGMの中で、唯一CD化されていない
グランディークというタイトルのアニメの音楽を、DATからHD Recoderに落としていました。

(ウチにDATが無いもんで、、、、)

まあほぼ、十年ぶりに聴き返したわけなのですが、
確かこのタイトルは「るろうに剣心」の直後に作ったもので、
僕の大っ嫌いな○○○○(自主規制!)というアーティストの曲っぽい感じにしてくれ
というオーダーに対して
どうしてこんな下を向いた努力をしなくちゃならないんだろう??とかなり疑問に思いながら、
僅かな金のために仕方なく作ったという経緯があって、

改めて聴いてみると、まあ、やっぱり音楽としてはあまりハジけちゃいないのだけど、
当時予算が全くなく、ほぼ機械でオーケストラをシミュレーションしていて
十年前の機械にしては頑張ったオケだね、、、という妙な感心と
ダメなSSLの卓ってこんなレンジの音になるんだという皮肉な学び?だけがあった。











7/16

テーマ:黒執事
2009-07-17 02:21:04
ども、ご無沙汰です。

最近は近況報告すらも怠ってしまいましたが、今は次の仕事の準備をしたり
「黒執事」のサントラCD関連のことなどをやったり、人と会ったりと、割と忙しくしてます。

ただ、やっていることを全部書くと、そのままこの先の僕自身のネタバレ?になってしまうので、
なかなか書いてもいい事が無いっ!!

そういえば、昔「脳内メーカ」というのがありましたが、
「岩崎琢」の脳内は、全て
   
   「秘」

という、怖ろしく当たっていた事があって、妙にびっくりしたなあ、、、


昨日そのサントラCDの中ジャケの色校が上がってきたので、先程までチェックなどしていて、
沢山書いた歌曲の詞を振り返って見てみると、
黒執事の歌曲は、改めて良き歌詞に恵まれていたんだなと思いました。

Mokaの小西さんの歌詞は勿論のこと、セバスチャンのテーマ、使用人ズのテーマ、
グレルとセバスチャンの戦いの曲、ヴィクトリア女王のテーマを書いていただいた
「かの香織」さんの詞は、
「黒執事」の制作を離れた今、言葉が独特の輝きと自立性を持って立ち現れる。

僕は、アニメの劇伴というものを作っているにも拘らず、
それが、あまりにもアニメに対してべったりと寄り添ったものだったり、
逆にどうにでもとれるような曖昧で汎用性のあるものにしてしまうことを、
全く良しとしないのですが、それはどういうことかというと、
アニメというものの中だけで閉じてしまうような作品(音楽)は、結果的に
劣性遺伝子がホモになるというような、近親相姦のような効果しか生まないと思っているのです。

なので、音楽を作る際には必ずアニメの外の世界との関連性を常に意識するのと、
アニメを離れても自立できる作品かどうかということを、常に考える。

囲いの中で安全に遊ばされるよりは、片一方の足程度でも外の世界にはみ出させて、
囲い自体を広げてやるという方が、遥かに遊び甲斐がある。(疲れるけどね、、)



今回、セバスチャンのテーマは、イタリア古典歌曲の歌詞のように、というオーダーをして、
使用人達のテーマは、ブレヒトのプロテストソングがベースにあるのですが、
出来上がってきた詞は、まぎれもなく「かの香織」さんそのもので、
外に組んだ足場のつもりだった古典歌曲という型、プロテストソングという型よりも、
「かの香織」さんの言葉が立ち現れてしまったことが、
この曲達が、アニメの中に留まらない普遍性を獲得出来た一番の要因だったと思う。


彼女は、普段の生活自体に「アーティスティック」が染み込んでいるような人なのだけれども、
今思えばそんな、かのさん自体がアニメにとって、
そして僕にとって「外の世界」だったのだなあということに、やっと今気付いた(笑)


ヴィクトリア女王のテーマをお願いした時は、脚本が辛うじて出来上がっていた程度で、
詞を書くための資料は、殆んどといって良いほど無い状態だったのだけれども、
それを良いことに、かのさんには、メロディーと僕のコンセプトだけで詞のオーダーを出して、
それはもう、「ボクの音楽だけを見てっ!」という
ナルシストの僕にとっては、至福の時だったのですが、
そんな引きこもりのひ弱なナルシストの妄想は結果的に、かの香織さんの色彩感溢れる言葉と、
伊集加代さんの歌声に、見事に蹂躙されたのは言うまでもありません(笑)


そんなボクの蹂躙されっぷりが堪能できる、
黒執事 サウンドコンプリート BLACK BOX
8/26発売っす。




       
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