明日から「刀語」マスタリングのためにNYに行くなう。。。。
今「黒執事2」の為の作曲を延々とやってて、今日は朝まで作業をしつつ
そのまま空港に行って、機内で寝るという無茶苦茶な予定を立てていて
なんだか全然、現実味がありましぇん!!
あ、そうそう「黒執事ミュージカル、千の魂と堕ちた死神」は一応見ました。
オケに対して歌の音量が異常にデカかったのですが、
80~90年代の歌謡曲を通過した耳であれば、その理由は納得のいく所でもあり、
仕方のないことでもありといったところだと思う。
全体としてエンタテインメントとしては十分成立していたし、
そういう意味では演出の福山桜子さんが、よくまとめたんだなあと思った。
ただ、ミュージカルの音楽はアニメよりも「響く」ということより「鳴る」ということに、
より重きが置かれるものだということが分かったので、
今後、僕が再度ミュージカルの音楽を作るかというと、それはかなり疑問Death(笑)
さて「黒執事2」では、また性懲りも無く歌の曲を作っていて
作詞は「かの香織」さんにお願いしたんだけど、
今回かのさんには、脚本、画コンテといった資料を一切渡さず。
メロディーと「こんな風なテーマです」というオーダーだけで
作業をしてもらったら、ストーリーを遥かに大きく包み込む様な詞が上がってきた。
劇中の歌を作るときは、(日本語の)セリフと喧嘩しないように
殆んど日本語以外の言葉でお願いするんですね、
或いは日本語以外のテクストを持ってくる。
個人的にも、詞は言葉を伝えるというよりは音=語感としてみがちな傾向があったり、
何故、この音楽なのかという
コンセプトの具体化というような意味合いを持たせることが多かったのですが
今回、そういったコンセプトやブックレットに頼ることなく、
ちゃんと言葉を伝えたいと初めて思った。
かのさんから詞が送られてきた時には、僕は連日の作業で疲れもピークに達し
且つ精神的にも荒みきっていた頃だったのですが、
そんな荒みきっていた僕の頭の中身をも見透かされているような詞で
正直かなり癒されました(笑)
作詞家との幸福な関係はミュージカルの方でもあった。
劇中に「死神派遣協会」の歌があって、
これは、森雪之丞さんが作詞をされていて、
そしてカーテンコールの時にこの曲が再び流れるのだけれども、
公演も近くなったある日、いきなりこの曲にインストでメロディーをつけてほしいと言われ、
「そんな、歌でしか成立しないメロディーを他の楽器音でなぞったって、
スーパーマーケットの精肉売り場の音楽にしかならね~やい!」と
生意気にも拒否してたのですが
理由を聞くと大人の事情で、(歌の曲なのに)歌わせるわけにはいかないということが
判明して、
だったらなんとかしてみよう、、、、と思って1日半ほど考えて
「じゃあヴォコーダーでオレが歌えばいいんだ!!」
という結論に達したのですが、詞も変えないとエンディングっぽくならないからどうしよう??
と、マネージャーに相談して、直接雪之丞さんに相談してみようよという話になり、
雪之丞さんと連絡をとったら、たまたまタイミングが良かったらしく
「じゃあ30分で送るよ!」と言って本当に30分でエンディング用の歌詞を書いてこられたのには
ホントにびっくりした
そのときの感激ったら、、もう。
アニメもミュージカルも僕にとっては、音楽の在り方、存在の意義というものを、
あまりにも感じられなくなる瞬間が多いメディアなのだけれども、
「作曲家にとっての真実は、作ることだ」という武満徹の言葉を借りるならば
音楽を作っているときに、こういった幸福なセッションができたのは、
少なくとも僕自身にとっては意味のあることだった。