アンダーカレント ~高良俊礼のブログ

短歌、音楽、日々のあれこれについて。。。


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さて、ヒラキ山を下り、戸口を後にしようと思ったら、川の方から何やらどんぶらこどんぶらこと流れてきます。

何だろうと思うまでもなく、オレンジ色の球体は「橙(だいだい)」です。正月飾りに使うアレ。

上流には更に沢山の橙を、護岸ブロックの上から、棒でツンツンしているおじさんが。

「こんにちは、どうしたんですか?」

「ぬぁ?これ落ちてきて詰まっとるから流しとるのよ」

雨はやや小雨になってパラパラ降っています。私はゴム長で完全装備

・・・ニヤッ

護岸を飛び越えて川に降り、作業を手伝うことに。






(楽しい、川楽しい♪)


ここで話を聞くこと数分

ヒラキ山のことや、昔集落から海までの間に、綺麗に揃えられた松並木があったことなど、地元の人しか知らないようなことをたくさん教えてもらいました。

で、川も(一人で)綺麗にしたのでまた護岸ブロックを飛び越えて道路に戻ると

「そこに防空壕があるが」

と。





確かに穴です。

「これ、防空壕です?」

「あぁ防空壕」

「元々防空壕?」

「あぁそうよ、はよ埋めんととか行っとるうちにコレだけ残ったやつじゃ」

「この辺も空襲されよったんですか」

「うん、銃撃よ。港があるからや、漁船でも何でも浮かんどるもんはもう狙い撃ち」

太平洋戦争も後半になると、沖縄や南西諸島は連合国軍の空母に取り囲まれ、攻撃の対象になっておりました。

主にアメリカの機動艦隊の主力が攻撃目標にしていたのは上陸作戦のある沖縄、そして日本軍の特攻隊や輸送船です。

奄美は上陸前提の空爆こそなかったのですが、それでも戦争末期には空母艦載機が飛来して爆撃や銃撃を加えに来ていたとか。


「あっちに井戸もある、閉じとるやつだけど」





本当だ!

これのどこが井戸?と思う人もいるかも知れませんが、これ「閉じてる最中の井戸」なんです。つまりこの地面からニョキッと出てる筒の所にかつては井戸があったんですね。

で、何でこんなことをしてるのかというと、昔は井戸といえば生活に欠かせない貴重な水を供給するもの=神聖なものであり、閉じる時はそれ相応の感謝の意を表してみだりに埋めないようにしないと、そこで様々な災いが起きると信じられていました。

なので井戸を閉じる前に儀式をして、お供えを捧げて筒を入れ、僅かな空気抜きの穴をしばらく残しておかないといけないと言われています。

今や迷信の一言で片付けられそうですが、実はこういう風に水が通っていた場所の地中から徐々に水分と空気を抜くというのは、残った水分やガスの充満を防ぎ、陥没や地割れを防ぐという意味で物理的に有効なんだそうです。

レアな閉じかけの井戸を見ていたら、視界の端に気になる景色が






この季節に何故か紅葉

・・・。

うん、よくわからん。紅葉といえば秋なのに。

「これは常に赤い紅葉なんですか?」

「おー、赤い赤い。は?紅葉っちゃ赤いだろぉ」

うん、やっぱりよくわからん。

色々と頭の中に「?」が拡がりましたが、そこは堪えて色々と質問。

実はヒラキ山から見て「ここも絶対砦だったんじゃないか」と思える丘陵を見つけたので「あの山も昔何かだったとか訊いてます?」と質問したところ

「いや、知らん。訊いとらん」

とのことでしたが

「あ~、でも昔はそういえばあの下のあの辺から海まで道路沿いに綺麗に松が並んどった」

と。

「どんな風に?」

「浦の松原みたいによ」

というサックリした説明をしてもらいました。

浦の松原、役場の前を屋入方面に延びている直線に綺麗に植えられた松並木。もっと分かり易く言えば「ブラタモリ」でやっていた「とおしめ」の、海と干拓地との境界の松。

ちゅうことは戸口にも干拓地があった可能性は高いよね。

調べてみたらありました。

今の平行盛神社がある上戸口が、旧地名を"ウチブクロ"という開墾地であるよと。

開墾がいつ頃かは解りませんが、ついでに出てきた資料に、龍郷町戸口の弁財天寄進は元禄3年(1690年)と書いてあり、島内にあるものとしては比較的古いものであるんじゃないかということが解りました。

そういえば戸口の弁財天は、他の所にあるものと比べて一回り大きいような感じがするんですよ。や、「大きさ=古さ」ではないとは思いますが。
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