昨日、10月23日(日)。


Moto GPもそろそろシーズン終了で
残り2戦となっていました。


この日は、マレーシアGP。


時差で見れないかと思っていましたが
ちょうど朝起きてTVを付けると
Moto GPクラスがウォーミングアップラップへ
出たところだったので、朝食もそっちのけで
ソファーに座り、ダーリンと観戦していました。


ちょうど2ラップ目のとき。


転倒した一台のバイクが走行ラインとは違う方向から
サーキットを横切るように、倒れたまま
他の走行中のライダーのところに、向かうように・・・


思わず悲鳴を上げました。


結局、走行ライダーも急な接近に対応できず
バイク同士、クラッシュしてしまいました。


サーキット上には、ヘルメットもバイクも
遠くに飛ばされて、転倒したライダーが横たわってました。


ライダーの頭部を保護するヘルメット。


それが取れてしまっている映像を見るだけでも
状況は良くない、と誰しもが感じたと思います。


レースは即、赤旗中断。


もちろん、ライダーはすぐに救急センターへ搬送されました。


レースを少しだけ見たら朝食の準備をしようと思っていた
私達も、ソファーから動けず、状況を見守っていました。


2台とクラッシュしてしまったライダーは
イタリア人ライダー、Marco Simoncelli(マルコ・シモンチェッリ)。


日本ではMoto GP人気もあまり・・・なので
きっとMoto GPファンでは無い限り、日本人にはあまり知られてないと
思いますが、ここイタリアでは、人気者でした。


イタリア人ライダーで、一番大きな存在は
もちろん、Valentino Rossi(ヴァレンティーノ・ロッシ)ですが
このシモンチェッリ選手は、背の高いロッシと同様
体格的にも、お茶目なキャラ的にも似ていて
「将来はロッシみたいになるんだろな~」と思ってた私です。


とっても特徴的な爆発頭は
彼のトレードマークでもあり、
ボリュームのある頭に、スポンサーも
特注の帽子を用意するぐらいだったんですよね~。


「きっと、助かったとしても、障害が残るかもしれないけど
明るい彼なら、きっと乗り越えられるよね、助かってほしいね。」と
ダーリンと話していた私ですが、結局、シモンチェッリ選手は
救命措置も及ばず、死亡が確認されてしまいました。


お父さんもチーム内に居たし、彼女も一緒に居たので
見ていてとてもつらい様子が伝わってきたし
何より、こちらの放送局のコメンテイターや
現地でいつもライダーを取材しているインタビュアーさんも
彼が死亡したと伝えるとき、泣きかけて声が震えていたし
その報告を受けたスタジオも、1分ほど、誰も何も言えない状況が続いていて
すすり泣くような声も伝わってきました。


それに、もっと痛々しいのは、この事故に
同じイタリア人ライダーのロッシが関っていたこと。


避けようのない状況だったし、誰も彼をとがめませんが
ロッシにとっては、とても辛い状況だと思います。
かわいがっていた後輩を亡くしてしまったし・・・
ロッシも、この件を乗り越えるの、大変だろうな・・・


イタリアでは、TVのCM等でもよくシモンチェッリ選手を見かけますが
一番印象が強いのは、「サンカルロ」という
スナック菓子のメーカーです。


ここは彼のチームスポンサーにもなっているので
配達トラックなども、彼の写真を良く見かけるんですが・・・


2003年に、Moto GP内でチームスタッフをしていたダーリンですが
この年に、日本人ライダーの加藤大二郎選手が鈴鹿で事故死。
このときのチームも、今回のシモンチェッリ選手のチームも、
チームグレシーニなんですよね・・・


監督はじめ、チームの関係者にとっては
2度目の辛い事故となってしまいました・・・


まだ24歳だったシモンチェッリ選手。
もう、彼のお茶目な姿を見れないと思うと
とても残念ですが、ご冥福をお祈りします・・・


そして・・・
危険と隣り合わせで、コンマ数秒を争う
ライダー達に改めて尊敬の念を抱くと共に
彼らの安全も強く願いたいと思います。


San CarloのHPより)
そうなの!?イタリア ~イタリア人っぽい日本人×日本人っぽいイタリア人との国際恋愛~


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