草村動物病院 「動物の診察室から」

新潟市の草村動物病院のブログです。
高度獣医療のこと、日々の診療で思うこと、動物たちのことなど書いていきます。


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 口の中に腫瘍ができて、その腫瘍が大きくなり骨浸潤をしてくる場合には、下顎の場合には下顎切除、上の顎の場合には上顎切除になります。

 あまったれべーの「ラブちゃん」は、右の下犬歯の後ろで切断する下顎切除手術を受けました。

 ラブちゃんの場合には、切除範囲が小さかったため、外貌もほとんど変わらず、ご飯を食べるのも普通に食べることができます。






定期検診に来たラブちゃん、再発はありません。よかったですね!




 別の甘ったれべ~の「ドラミちゃん」は、右下顎の腫瘍で、主治医の病院で3度の切除手術をした後連れてこられました。

 範囲が大きかったため、右下顎骨をほとんど切除しなければなりませんでした。

 舌が右に垂れ下がってしまいましたが、ご飯は上手に食べることができます。











ドラミちゃんも、再発はありません。よかったですね!







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 一昨日、あごに腫瘍が広がっったため、右下顎切除を行った「どらみちゃん」。

 24時間経ったので、昨日の夕方に柔らかい食事をあげました。

 下顎が半分無くなったので、やはりこぼしてしまうのですが、だんだん上手に食べれるようになると思います。

 あとは病理の結果で、取り切れているかどうかです。







舌が垂れ下がってしまうのですが、食事はとることはできます。



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 日曜日に村上から、1頭のラブラドールが連れてこられました。

 その子の名前は「どらみちゃん」10歳の女の子です。

 2ヶ月前に右の歯茎にできた腫瘤を切除したそうですが、その後再発し、3回の切除手術を受けたそうです。

 今週の月曜日に麻酔をかけて、CT検査、組織検査を行いました。

 画像では、残念なことに下顎骨がすでに融解し、肝臓も不整なっていました。

 先ほど病理検査の結果が出てきて、悪性の腫瘍でした。

 腫瘍の部分からは出血があり、今後の生活のことを考えると、右の下顎切除を行うのが良いことを飼い主様と相談し、今日の午後から手術になります。







ドラミちゃん、頑張りましょうね。




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 先日、扁平上皮癌で、下顎骨切除を行ったラブラドールの「ラブちゃん」。

 お家では、お父様の膝の上に乗って、お父様のベッドで就寝。

 前回入院の時も、翌朝から泣き続け、私達にすり寄って甘える「甘ったれさん」でした。

 そのため、あごを切除したのに、翌日退院となったラブちゃんでした。

 ラブちゃんはその時の検査で、脾臓に腫瘤があることもわかっていましたが、下額の扁平上皮癌の予後をみてからの手術を予定していました。

 幸いなことに、病理検査の結果も腫瘍は取りきれているとのことでした。

 ただ、脾臓摘出手術の場合には、緊急な輸血の必要があることがあります。しかし、ロンちゃんの献血は頻度が多いため、ロンちゃんの最後の献血から2週間開けた今日に手術日をしてもらったのでした。

 術前のCT検査では、やはり脾臓に数カ所腫瘤があり、前立腺も肥大していた為、睾丸も摘出することになりました。

 腫瘤がある脾臓摘出は、大変な手術です。

 しかし、先日導入した電気メスは、超高性能で、脾臓摘出にはとても威力を発揮します。

 そのため、今までの半分の時間で手術は終わり、出血量もほとんどありませんでした。

 やはり、お高い機械はお高いだけあるのですね。




 



手術前の「ラブちゃん」あごはすっかり良くなりました。









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 昨年末に、目の上の扁平上皮癌で、顔の半分の切除手術を行った猫の「ムサシちゃん」。

 切除した鼻の部分は人工骨が入っているのですが、大きく皮膚が欠損したため、なかなか皮膚が癒合してくれませんでした。

 1ヶ月ほど前に、皮膚整形の手術を再度行い、やっと切除した部分がきれいになってきました。





おメメは無くなったのですが、今のところ再発もありません。よかったですね。




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 昨日1頭のラブラドールちゃんが診察に連れてこられました。

 その子の名前は「らぶちゃん」12さいです。

 今年の1月に下顎の先端に小さな腫瘤ができて診察を受けていたとのことでした。

 その腫瘤がだんだん大きくなってきて、出血するようになったとのことでした。

 診察をしてみると、唇から発生した腫瘍です。早速、今日の午後から麻酔をかけて、CT検査とその腫瘤の一部をサンプリングして、病理検査に送りました。

 月曜日には結果が出ると思いますので、火曜日に腫瘍の摘出手術です。

 すでに下顎の先端の骨はとけてきていますので、良性でも先端の下顎は切除です。悪性でしたが下顎骨1/4の切除になってしまいます。

 口の中の腫瘍は、悪性のことが多く、小さいうちに切除できれば範囲も小さく機能障害も最小で抑えられます。

 



一見、腫瘍はわからないのですが







大きくなっていて、出血をしてしまいます。








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 おととい、下顎切除をした猫の「ひなたちゃん」。

 よだれは出ますが、傷の具合は良く、昨夜から胃とつながったペグチューブから流動食を入れ始めました。

 うまく自分で食べるるようになるといいのですが。

 頑張ってくださいね!





よだれが出るので、よだれ掛けをしています。口を気にして自分でかいてしまうので、エリザベスカラーもしています。






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 毎年お正月は、手術が入ります。

 今年の元旦は、ミニチュアピンシャーの前足の骨折が私の今年の初手術で、佐藤先生はダックス君の腰の椎間板ヘルニアの手術が初手術でした。

 そんな中、ヨークシャーテリアのアンディー君が、左の太ももが急に腫れてきたとのことで連れてこられました。

 アンディー君は14歳になる男の子です。昨日まで何ともなかったとのことでした。

 診察をしてみると確かに内出血がひどく、左大腿部はパンパンと腫れており、左右の鼠蹊リンパも大きく腫大していました。

 1日で内出血を起こしたことから、一番考えられるのは、肥満細胞腫です。

 大腿部は内出血が激しいため、大きくなった鼠蹊リンパ節より細胞を採取し染めてみると、やはり肥満細胞腫の可能性がかなり高かったのです。

 犬の肥満細胞腫は悪性です。どこにでもできる腫瘍で、皮膚にできた場合にはステロドで少し小さくなってから、腫瘍の周囲の皮膚をぐるり2センチ以上切除し、皮膚の下の筋膜も切除します。

 ただ、アンディー君の場合には、肥満細胞腫だったとしたら、悪い後ろ足を断脚しても、すでにリンパ節にも転移している為、無駄な手術になってしまいます。

 ステロイドだけではたぶん反応は少ないと考えられます。

 肥満細胞腫の治療薬の中で、イマニチブ「グリベック」という薬があります。

 グリベックは、人の慢性骨髄性白血病などで使われる、分子標的薬です。このグリベックが肥満細胞腫に効果がある場合があります。

 少し難しくなるのですが、遺伝子の中でC-Kitと言う遺伝子があります。肥満細胞腫を起こした子のC-kit遺伝子に変位がある場合には、グリベックが効く可能性が高いのです。

 そのC-kit遺伝子変異を調べることができる検査があります。

 アンディー君から採取した標本は、早速、病理検査と遺伝子検査に送りました。結果が出るまではステロイドの治療です。

 そしてお正月明けの1月8日に検査の結果が出てきました。

 診断名は、「肥満細胞腫」、C-kitの遺伝子変異は見つかりませんでした。しかし、検査ができないC-kit遺伝子もあり、今回の遺伝子検査で変異がなくてもグリベックが効く可能性があります。

 手術もできなく、ステロイドにも反応していませんでしたので、私達はグリベックを使ってみることを提案しました。

 それでは、検査なしでグリベックを使ってもいいのではないかと思われますが、グリベックという薬は、とてもとても高い薬です。そのため効果が期待できるかどうかを事前に検査をしてから使うことが多いのです。

 私達は、効果がないかもしれないが、1週間だけ病院で薬を負担するので使ってみませんかと飼い主様にお話しし、グリベックの投与を開始したのです。

 アンディー君の場合には、C-kit変異はなかったのですが、劇的な効果が現れました。

 昨日おいでになりましたが、パンパンに腫れていた後ろ足は、すっかり小さくなり、鼠蹊リンパ節も正常になっていたのです。

 アンディー君、よかったですね。



 

採取した標本は病理検査に出すのですが、お正月ですので結果が出るのはお正月開けです




元気になった、アンディー君です。




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 今日の午後は、ダックスの「モモちゃん」の乳ガンの手術の予定でした。

 乳ガンは乳腺にあるだけでは命を落とすことはありません。乳ガンが肺や神経に転移すると命を奪ってしまうのです。

 そのため、乳腺腫瘍の手術の時は手術前にレントゲンとCT検査で、肺に転移があるかどうかを調べます。

 今日のモモちゃんの術前のCT検査では、残念なことに肺に小さな転移がたくさん見つかりました。そして、胸水もたまり始めていました。

 12月26日のレントゲンでは胸水はありませんでしたので、肺に転移したがん細胞が悪さをしているのです。

 すでに肺に転移している場合には、乳腺を摘出しても命の長さはかわりません。

 モモちゃんの乳ガンの手術は中止となりました。

 夕方、飼い主様とご相談しモモちゃんには明日抗がん剤の投与を行うことにしました。

 今日はお家に帰って、明日抗ガン剤の治療が始まります。

 モモちゃん、頑張りましょうね。








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 今年の夏に、肺腫瘍で連れてこられたラブラドールの「タクちゃん」

 今はとても元気で暮らしています。

 初診で見た時は、レントゲンで肺にいくつもの腫瘤がありました。

 CT検査をすると、レントゲンで確認できた腫瘤以外にたくさんの腫瘍が肺内転移を起こしていたのです。

 呼吸器の症状も出ていて、そう長くは生きられないと思われました。

 腫瘍は1つではありませんでしたので、手術は無理です。残る治療方法は抗ガン剤でした。

 タクちゃんにはすぐに抗ガン剤の治療が始まりました。

 タクちゃんは、とても抗ガン剤によく反応してくれて、3週間に1回の抗ガン剤を4回終えた頃には、レントゲンで肺の腫瘤は確認できないほどになりました。

 しかし、その2ヶ月後のレントゲンで、腫瘍の再発が確認されました。

 その後1回の抗ガン剤を行い、今日は定期検査で連れてこられました。

 臨床症状は全くなく、元気いっぱいです。

 でもレントゲンでは肺に腫瘤が1つだけ見られました。

 肺に腫瘍が残っていても、体に悪さを今はしていません。

 初診の時あれだけたくさんあった腫瘍が抑えられたのは、本当に奇跡のようです。

 タクちゃん、まだまだ頑張りましょうね!







元気いっぱい、タクちゃんです。








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