草村動物病院 「動物の診察室から」

新潟市の草村動物病院のブログです。
高度獣医療のこと、日々の診療で思うこと、動物たちのことなど書いていきます。


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 今月は、大腿骨頭切除の手術が4件続きました。

 

 3頭は、外傷性の股関節脱臼での手術でしたが、今日のわんちゃんは、レップペルセスと言う病気でした。

 

 この病気は小型犬に多く、生後5ヶ月頃に発症することが多く、進行性に大腿骨頭が変形してくる病気です。

 

 治療は外科手術で、大腿骨頭を頚部から切断しとってしまう手術です。

 

 わんちゃんや猫ちゃんは、4つ足歩行で体重の6割を前足で支えます。そして、大腿部の筋肉が発達しているので、大腿骨頭を切除しても普通に歩くことができます。

 

 今日の手術のわんちゃんは、6ヶ月のヨークシャーテリア「オリオン君」。オリオン君は2週間ほど前か跛行がでてきて、足を伸ばすと痛がります。レントゲンでは、大腿骨頭の変形がわずかに始まっていました。

 

 1週間経ってレントゲンを再度撮影すると、前よりも少し骨密度が薄くなっていたので、今日の手術となりました。

 

 

 

 

 

手術が終わった「オリオン君」、無事手術が終わってよかったですね!

 

 

 

 

 

 

 

 

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 同じ病気が続くことは、以前書いたことがありますが、今は、パテラの手術だったみたいです。







先週パテラの手術で、今日退院の「りりちゃん」、敦井先生担当です。








おととい手術の終わった、「ひなちゃん」、私の担当です。










明日手術の、「メイちゃん」、晃大先生と私の担当です。



不思議なことに、同じ手術が3つ続くことが多いです。




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 レッグペルセス(大腿骨頭壊死症)、この病気は成長過程で大腿骨への血液の供給が悪くなり、股関節の大腿骨頭が変形してくる病気です。

 生後5ヶ月から10ヶ月でだんだん悪くなっていきます。

 治療は、大腿骨を切除する方法が一般的です。

 関節外科の専門の病院は、トータルヒップ(股関節全置換術)を行う病院もあるのですが、治療成績にあまり差がないこともあり、私の病院では大腿骨頭切除術を行っています。

 今日の手術は、プードルの「チョコちゃん」、1ヶ月前に左足の手術をしましたが、右足も症状が出てきたので、今日は右足の手術です。

 今週は、3頭の大腿骨頭の手術があり、来週火曜日にもあります。

 こんなに多くある手術ではないのですが、今日の入院室は、骨頭切除の子が3頭入院しています。

 前にも書いたことがあるのですが、不思議なことに、同じ症例が続くのです。

 3日前に手術をした子は、私の病院へ連れてこられた時には、すでに筋肉が拘縮して、伸ばすことができない状態になっていました。

 この病気は、ほっておいても治ることはありません。一生痛みがあり、足がうまく使えません。

 筋肉が拘縮した子は、手術をしても歩けるようになるまで時間がかかります。早期に手術をしたほうが、術後の回復がいいのです。

 チョコちゃんも、少し時間がかかりますが、手術は無事に終わっていますので、元気に走れるようになると思います。








手術前のチョコちゃん、もう痛くなくなり、歩けるようになると思います。










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 一昨日手術をした、マルチーズとチワワのミックス犬「マリーちゃん」、8ヶ月の女の子です。

 レグペルセスは、生後6ヶ月から12ヶ月で症状が出てきます。

 大腿骨頭の血管が細くなって、大腿骨頭が変形してくるのです。そのため股関節を動かすと痛みが出るので、跛行が始まります。

 レントゲンで簡単に診断がつきます。

 内科的な治療では治ることはなく、痛みが続き骨の変形も進行するので、診断がついたら手術の適応です。

 一般的には、大腿骨頭を電動ソーで落としてしまいます。そうすることによって、不正な形になった股関節が擦れ合うことがなくなり、股関節は筋肉でしっかりと包まれていますので、跛行をすることなく普通に走れるようになります。

 




手術前、向かって左の股関節が変形しています。








術後の写真です、大腿骨頭をきれいに落としてしまいます。







今日のマリーちゃん、元気です。


 今日はこれから、ダックス君の椎間板ヘルニアの手術です。



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 昨日の夜、まだ5ヶ月のチワワ君が連れてこられました。

 その子の名前は「ジョイちゃん」体重は1、4kgです。

 ケージに入れて出かけていたのですが、お家に戻ってみると、右前足をピコタンとつけないとのことでした。

 触ってみると、きしみ音がしますので骨折です。

 レントゲンを撮ると、肘のすぐ下の部分の骨折でした。

 この部分の骨折は、難しいです。さらに5ヶ月で骨は柔らかく、チワワで1、5kgしかありません。

 今日は午後から獣医師会の総会でしたので、お昼になり少し外来が少なくなってからの手術でした。

 骨が整復中に派パキッといかなければ大丈夫です。

 総会は遅刻しましたが、ジョイちゃんの手術は無事に終わりです。

 ジョイちゃんよかったですね。


 


右手は骨折した方、左手は点滴です。







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 あんこちゃん、長い間、前足が不自由でしたが、骨を真ん中から切断して、90度回転させて固定する手術がうまくいきました。

 前足はまっすぐになり、昨日無事に退院しました。よかったですね!




元気に退院した、あんこちゃんです。



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 ジャッキーちゃんは、コーギー犬の女の子です。10歳になるのですが、春頃に右足の跛行が始まりました。肩関節の疾患とのことで治療を受けていたそうですが、5月に私の病院へおいでになりました。

 診察をしてみると、手根関節(手首の関節)の不安定症です。体重をかけると手首がグキッとなって、痛くて前足がつけないのです。

 私も、ジャッキーちゃんのような重症例は初めてでしたので、大学の整形外科の先生に診察をしてもらいました。

 私の病院は、月に1回大学の整形外科の先生がきてくれます。私の母校で私もまだ大学の外科の研究生ですが、その外科の教室の准教授にきてもらっています。

 整形の先生の診断も同じでしたが、関節固定の手術をしたらどうかとの提案をしてくれました。人はものを投げたりするため手首の関節を固定すると、生活に不自由が出ます。

 しかし、わんちゃんは、歩きやすい角度にプレートで関節を固定してしまうと、痛みもなくなりスタスタと歩けるようになるのです。

 ジャッキーちゃんは5月24日に、その外科の先生が手術を行ってくれました。

 手術は、お昼から6時間かかり無事に終わり、今日は2ヶ月目の検診です。

 ジャッキーちゃんは、テクテクと普通に歩けるようになっています。

 前足をなめるために、手術後首にしていた、エリザベスカラーも今日でおしまいです。

 よかったですね!




歩けるようになった、ジャッキーちゃんです。










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 私の病院は、1ヶ月に1度、東京の獣医科大学の整形外科の先生が来てくれます。そして、難しい症例の手術をし、私達に最新の外科手術のことを教えてくれるのです。

 昨日のその先生の手術日で、日本猫のあんこちゃんの手術をしてもらいました。

 あんこちゃんは、生後5ヶ月の頃交通事故で保護されました。左の前足の骨折があり、肩の部分で神経が切断されていました。骨折の部位も皮膚の可能がひどく、主治医の病院では前足を切断する断脚術をすすめました。

 そのことは、3月のブログ「あんこちゃんの前足」で書いたことがあります。

 飼い主様は、断脚だけはさけてほしいとのことでしたので、関節を固定する手術をしたのですが、手首は曲がったままで、どうしても曲がった関節の部分が擦れてしまい、皮膚が一部傷ついてしまうのです。

 そこで、昨日は、前足の骨を途中から切断し、90度角度を変えてプレートで固定する手術をしてもらいました。

 手術は無事に終わり、あんこちゃんの前足は、感覚はないのですがまっすぐになりました。今後またどこかが擦れるようですと、今度は手首の関節を固定することになります。

 なんとか治ってもらいたいです。

 あんこちゃん、がんばってくださいね!





手術前です。肉球が上を向いています。






今日のあんこちゃん、肉球がちゃんと下を向くようになりました。




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 数ヶ月前の事、生後5ヶ月のネコちゃんが前足の骨折で連れてこられました。
 
 前足がぶらぶらのネコちゃんを保護したとのことで、近くの病院でレントゲンを撮影してもらい、前足の回復は難しいので前足を切断する断脚手術が必要と説明を受けたそうです。

 その子の名前は「あんこちゃん」白黒の男の子です。

 たしかに手首の部分は化膿が進み、かなり大きく腫れていました。痛覚も肩から下はありません。
レントゲンでは手首のいくつかの骨折が確認されました。

 普通では断脚手術です。しかし、飼い主様は前足が使えなくてももし残せるのなら切断はしたくないと希望されました。

 方法としては、神経の再建は無理ですので、まず傷の部分の感染をおさえてから手首の関節を固定するのです。しかし、あんこちゃんはまだ小さく前腕の骨折も手首ぎりぎりで、手首の関節もバラバラです。関節を固定するのも大変です。

 神経が切断されているため、前足がうまく残せてもその手を使う事はできません。

 それを全部説明し、回復までの時間がかかる事を理解して頂き手術をすることになりました。

 まずははれている部分を切開して膿を全部出して洗浄し抗生物質の治療です。
あまり時間を置く事はできませんので、5日後に関節固定術です。手術は無事に終わりしばらく入院してから退院となりました。

 幸い断脚はしなくてもすみましたがあんこちゃんの前足は、手首から内側に曲がっています。前足をつくので曲がった手首の外側の皮膚が擦れてしまいなかなかその擦れた部分の傷が完治しませんでした。

 先日去勢手術を行いましたが、その時に手首の関節の出っ張っている部分を削る手術を行い、やっとぶつかる部分の皮膚がきれいになって来たところです。

 左の前足はうまく使えませんが、あんこちゃん、よかったですね!

 もうすぐ包帯がとれる「あんこちゃん」です。

 
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