草村動物病院 「動物の診察室から」

新潟市の草村動物病院のブログです。
高度獣医療のこと、日々の診療で思うこと、動物たちのことなど書いていきます。


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 昨日の昼前に、1頭のフレンチブルドックちゃんが、富山から連れてこられました。

 その子の名前は「さくらちゃん」、まだ5歳の女の子です。

 7月に乳腺の腫れがあって近くの病院に受診したそうですが、発情後の乳腺の腫れか、しこりがあるのかわからないとのことで経過観察をしていたそうです。

 診察をしてみると、右の乳腺の前の方には幾つかの腫瘤があり、乳腺の腫瘍です。

 昨日も幾つかの手術予定が入っていたのですが、遠方のこともあり、午後に手術を行うことになりました。

 術前のCT検査では、肺への転移はなく、右半分の乳腺摘出と、卵巣子宮摘出術は無事に終了です。

 今日は、食事をしてくれないのですが、経過は順調です。30日に一旦退院ですので、それまでお預かりします。







今朝の、さくらちゃんです。








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 今日は、ヨークシャーテリアの乳腺腫瘍の手術がありました。

 11歳の「プアちゃん」、左右の乳腺の上から下まで、小さなしこりが乳腺にたくさんありました。

不妊手術は受けていなく、まだ卵巣があるのです。

 卵巣があって高齢になると、かなりの確率で乳腺にしこりができます。良性なこともあるのですが、半分は乳がんです。

 しかし、乳がんができてもしこりがそこだけでしたら命を奪うことはありません。乳がんが肺や脳神経に転移するとワンちゃんの命を奪うのです。

 乳腺腫瘍だけでなく、腫瘍の手術を行うときには、私の病院では必ず胸のCT検査を行い肺に転移がないことを確かめます。

 プアちゃんの場合には、幸いにも肺には転移がありませんでしたので、卵巣子宮を摘出し、右乳腺全部も摘出して無事手術は終わりました。








今日手術をした「プアちゃん」。1ヶ月後には反対側の乳腺も摘出する予定です。




 昨日は、他院様からの検査依頼でCT検査を行いました。その子は数年前から乳腺にしこりがあったのですが、最近になってどんどん大きくなってきました。

 主治医の先生はレントゲン検査で肺転移が疑われるためCT検査を依頼してきました。

 検査の結果は、やはりすでに肺には数個の転移があったのです。

 今から乳腺の摘出をしても、その子の寿命は変わりません。かわいそうですが手術の時期は過ぎてしまっていたのです。

 乳腺腫瘍の手術はとても多く、私の病院では週に1回は乳腺の摘出手術があります。ほとんどの子が不妊手術を受けていない子達です。

 3日前にも同じヨークシャーテリア、11歳の「鈴ちゃん」の左乳腺摘出手術がありました。

 リンちゃんも、不妊手術を打ていなかったのです。







手術後3日目のリンちゃん、大きな傷ですが痛みもなく順調です。リンちゃんも肺に転移はありませんでした。よかったですね!





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 ダックスの「ももちゃん」、乳ガンがすでに肺へ転移しています。

 今日は3回目の抗ガン剤でした。

 ももちゃんは、乳ガンが少し広がってきていて、胸水も少し出てきています。

 でも、食欲もあり元気です。先日シャンプーをして、きれいになりました。

 飼い主様ご夫婦は、本当にももちゃんをかわいがっています。

 1日でも、苦しみのない毎日の生活を願っているのです。

 とっても可愛いももちゃん、頑張りましょうね。








抗がん剤投与前、私に抱かれる「ももちゃん」です。









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 1月4日に乳ガンのCT検査で、すでに肺に転移している為手術を中止し、翌日抗がん剤の投与を行ったダックスの「モモちゃん」。

 1月4日には肺に転移した腫瘍のため、胸水もたまっていました。がんが転移し大きくなり始め、胸水がたまってくると普通は1ヶ月ほどで死んでしまうことが多いのです。

 モモちゃんは1月5日に1回目の抗ガン剤を行い、1週間後のレントゲンでは胸水はきれいに取れていたのです。

 今日は3週間後の2回目の抗ガン剤でした。

 乳ガンは少し広がっていますが、モモちゃんは食欲もあり元気です。

 ももちゃん、精一杯頑張りましょうね!







2回目の抗ガン剤の「ももちゃん」です。






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 今日は、フレンチブルの「ネムちゃん」の乳腺腫瘍摘出手術でした。

 ネムちゃんは6歳になる女の子。避妊手術は受けていません。

 普通わんちゃんの乳頭は左右5つずつあるのですが、ネムちゃんの左の乳頭は4つです。

 ネムちゃんは下から2番目の乳頭部にしこりがありました。

 しこりが、5つある下から2番目にあるときはは、下3つの乳腺を摘出します。

 上から2つ目にある時は上3つの乳腺を摘出します。

 真ん中にある時は下から上まで全部摘出します。

 ネムちゃんは下から2番目なのですが、上からは3番目でしたので左の乳腺は全部摘出したのです。

 子宮にも異常がありましたので、卵巣子宮も摘出しました。

 乳腺腫瘍はとても多い疾患で、私の病院では毎週のように乳腺腫瘍の手術があります。

 病理検査の結果は、半分以上が乳ガンです。

 避妊手術をしている子達には、乳腺の腫瘍はとても少ないのです。







手術前の、ネムちゃんです。麻酔をかけた後は、腫瘍の場合にはCT検査をします。肺に転移がないことを確認してから手術です。








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 おととい1頭のネコちゃんが、下腹部にしこりがあるとのことで連れてこられました。

 その子の名前は「エルザちゃん」14歳になる女の子です。

 性格は、スーパーワイルドで、かかりつけの病院でもいつも大騒ぎだったとのことでした。

 腹部を触ってみると、右下の乳腺に広範囲にわたるしこりがありました。不妊手術もしていないとのことです。

 ネコの乳腺の腫瘍は、ほとんどが限りなく悪性の乳ガンです。レントゲン検査では胸に転移はありませんでしたが、レントゲンでわかる腫瘤は5mm以上です。

 早期に乳腺の摘出を行った方がよいことをお話し、昨日右側の乳腺の全摘出と卵巣の摘出手術を行いました。

 術前のCT検査でも、腫瘍の転移は見られませんでした。

 しかし、エルザちゃんは、ワイルドちゃんで触ろうとすると大騒ぎです。でも点滴が必要なため、エリザベスカラーをつけさせてもらっています。





スーパーワイルドな「エルザちゃん」、食事はしっかりとってくれています。



 今日、もう1頭の同居ネコちゃんも診察に来ました。ずーと膀胱炎が治らないとのことでした。尿路疾患の処方食を2年間食べているとのことでしたが、レントゲン検査では、膀胱内に結石がいくつかあることがわかりました。

 この子は土曜日に手術の予定です。

 同居ネコちゃん、2頭がいっしょににゅういんとなるのですね。


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 先日乳腺腫瘍の手術をした、ビーグルのフリーダちゃん、同居わんちゃんのタケちゃんがお見舞いにきてくれました。

 フリーダちゃんは、8月に乳腺に小さなしこりがあり、本当に小さなしこりでしたが、右乳腺を全部摘出しました。

 摘出した乳腺を病理検査に出した結果は、しこりは良性の乳腺種、しかし、しこり以外の乳管内には乳ガンがみつかったのです。

 その後しばらくして、飼い主様は左の乳腺にも小さなしこりがあることに気がつきました。

 そして、3日前に残りの乳腺の摘出手術を行ったのです。

 飼い主様は村上の方ですが、昨日も今日も、フリーダちゃんの面会に来てくれました。

 仲良しのタケちゃんも一緒にお見舞いです。






入院中のフリーダちゃん。







お見舞いにきた、タケちゃんです。




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 数日前に1枚のFAXが送られてきました。県内の遠方の方で、愛犬の乳腺がパンパンに張ってしまい、起き上がることもできず苦しんでいるとのことでした。

 わんちゃんの名前は「まあやちゃん」まだ4歳の女の子です。ファックスには今までの経過が書かれてありました。

 1歳の時に発情抑制剤「ジーズインプラント」を皮下に埋め込み、2年後2回目の埋め込みを行った。

 その後乳腺が腫れてきてしまい。今年の9月に埋め込んだ発情抑制剤を摘出したが、摘出後ますます乳腺が腫れてしまったとのこと。

 いろいろな治療をしたが悪化するばかりで、10月19日に別の病院を受診し、当日卵巣子宮摘出手術をしたのだが、正中線(乳腺と乳腺の間の体の真ん中)にメスを入れたところ、大出血を起こしたため手術は断念し、卵巣子宮摘出はできなく、翌20日退院した。

 このような経過が書かれていました。

 そして、手術をした病院には、CT検査が必要で、可能なら出血をしても輸血ができる関東の高度医療の病院を受診するようにすすめられたとのことでした。

 ファックスをもらったのが21日の朝でした。その日の昼前に電話があり24日に私の病院へ連れてくるので検査と手術を希望されました。

 電話でだいたいの状況をお聞きし、卵巣子宮摘出をすれば良いだろうとお話しし、24日は大きな手術は入れないように予定をしていました。

 発情抑制剤を摘出したあとは、エストロジェンが多くでて、それで乳腺が張ってきたのだと考えました。それに対しては、卵巣と子宮を摘出すればよいのです。

 しかし、24日の朝まあやちゃんのお母さまから電話があり、前の手術の時に乳腺の一部を採取し検査を行っていた結果が出たとのことでした。

 その結果をファックスしてもらいましたが、私はそれをみて愕然としました。乳腺の病理検査の結果は、悪性の乳ガンで炎症性乳ガンが疑われると書かれていたのです。

 犬の炎症性乳ガンは、一つの乳腺だけでなく乳腺全体に乳ガンが広がり、乳腺は脇の下からまたの下まで炎症をおこし腫れ上がります。そしてかなりの痛みがあるのです。

 炎症性乳ガンの予後は非常に悪く、1ヶ月ほどです。乳腺を摘出しても、手術した部位からすぐに再発をしますので、炎症性乳ガンの場合にはメスを入れることができないのです。

 まあやちゃんは、24日につれて来られ診察をしましたが、まあやちゃんの乳腺は炎症性乳ガンの時の乳腺です。パンパンに腫れ上がり、自分で立つことはできません。体重は48kgありましたので、移動はストレッチャーで移動しました。

 病理検査の結果が「悪性の乳ガン」臨床症状も炎症乳ガンです。

 まあやちゃんは、乳腺がどんどん大きくなってからすでに1ヶ月以上たっています。夜も寝れないほどの痛みもあります。
 
 犬の炎症性乳ガンには抗ガン剤はあまり効果はありません。私はまあやちゃんの余命もあとわずかであること、手術は適応ではなく、抗ガン剤も期待できないことを飼い主様にご説明しました。

 私は、まあやちゃんにしてあげる治療は、痛みを取ってあげることと、ある程度の緩和が期待できる消炎剤の「ピロキシカム」の投与だけを提案しました。

 そして痛み止めは麻薬です。

 私の病院では、普段の手術でもモルヒネを使います。モルヒネは副作用は少なく鎮痛効果も大きいので、術後の鎮痛剤としては適しているのです。しかし、注射は作用時間が短いため、まあやちゃんのようにガン性疼痛にはあまりつかえません。

 そのため、ガン性疼痛の緩和には、24時間効果があるモルヒネの徐放剤か、皮膚に貼ると1週間の鎮痛効果がある「フェンタニール」のはり薬を使うのです。

 まあやちゃんには、首に皮膚にフェンタニールパッチを貼り、それがとれた時には内服薬で24時間効果が持続する「カデアンスティック」を処方しました。

 しかし、まあやちゃんは、モルヒネを1包投与しても痛がるのです。モルヒネを2包飲ませても、夜中痛がって眠ることができません。四肢にも腫れが広がってきたとのことでした。

 そして、10月28日の夜中に電話があり、まあやちゃんがとてもとても痛がっているので、安楽死をしてほしいとのとこでした。

 病院に着いたまあやちゃんの足は4日前にみたときよりさらにむくんでいました。

 当直の勤務医の獣医師と私とで、まあやちゃんの静脈に麻酔薬を入れました。

 今まで痛がって泣いていたまあやちゃん、やっとこれで楽になれたのです。麻酔薬をそのまま入れていきまあやちゃんは虹の橋へ旅立ったのです。

 まあやちゃんの、お母さまとお父さまは涙を流し、まあやちゃんをつれてお帰りになりました。

 私がしたことは、痛み止めを処方し、そして2回目に安楽死をしただけです。

 しかし、獣医師の仕事として大事なことだと思っています。

 もうなす術もなく、余命もない子の、残り生きている苦痛を感じるだけの時間を取り除いてあげること、命は短くなりますが、私達が動物を楽に天国へ送ってあげることは私の仕事だと思っています。

 まあやちゃんのご家族の方、ご苦労様でした。

 まあやちゃんは、もう痛みもなくなり、虹の橋でゆっくりと休んでいると思います。













初診の時のまあやちゃん。




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 乳腺腫瘍はとても多い病気です。

 猫の場合には、ほとんどが悪性ですので、乳腺にしこりを見つけたらなるべく早く切除をした方よく、早期に切除をしても、肺や神経に転移することもよくあります。

 犬の乳腺腫瘍は半分が良性で、半分が乳癌です。

 昨日もビーグル犬のグミちゃんの手術でした。グミちゃんは8歳になりましたが、今年の4月に首の椎間板ヘルニアで初めて私の病院を受診しました。

 首のヘルニアは手術で良くなったのですが、その時に乳腺にしこりがあることが分かり手術です。グミちゃんは不妊手術をしていなかったため、卵巣もその時に摘出しました。

 おとといは、チワワのベリーちゃんです。

 ベリーちゃんも8歳で不妊手術を受けていなく、一緒に生活している2頭のチワワちゃんと、3頭一緒に不妊手術の予定で入院しました。

 しかし、他の2頭の子達は乳腺にしこりはありませんでしたが、ベリーちゃんの乳腺にはしこりが見つかりました。

 2頭の子達は普通の不妊手術でしたが、そのうち1頭のこの子宮は普通より大きくなっており、子宮の中に液体がたまる、子宮水腫を起こしていました。

 女の子が不妊手術を受ける理由は、年を取って卵巣があると、子宮に膿がたまる子宮蓄膿症になる確率がかなりあるのです。

 また、卵巣がない子に比べると乳癌の発生率もかなり高くなります。

 そのため、小さなうちに卵巣を摘出した方が良いとされているのです。

 ベリーちゃんの飼い主様はそのこともあり、8歳になってしまいましたが、チワワちゃん達に不妊手術を考えました。

 しかしベリーちゃんはすでに乳腺にしこりがあったため、乳腺の摘出手術を行いました。

 経過は良好ですぐに退院できる予定です。





昨日手術のグミちゃんです。







おととい手術のベリーちゃんです。








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 12日に、乳腺腫瘍の手術をした「フリーダ」ちゃん、今日退院です。

 傷の具合も問題はありませんし、食欲もあるので、村上からご家族が迎えにきてくれました。

 やっぱり、お家の方がいいですよね。





病院の前で、ぱちり!



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