吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために~Daily since 2002


テーマ:
◎深町純トーク・イヴェント~満員御礼感謝

【Fukamachi Jun Talk Event: Thanks For Joining Us】

歴史。

孤高のピアニスト、深町純さんの個展「音の葉 言の葉 散歩道 ~音楽家 深町純の "音" と "言葉" にふれるひと時~~Tribute to JUN~ 2016 Spring」が2016年5月10日から5月17日(日)まで四谷・アート・コンプレックス・センターACT1で行われた。その最終日前日(5月16日土曜日)夕方、同会場でトーク・イヴェントが行われた。

司会は一時期深町純のマネージャーを担当していた城山さん、トーク・パネルに1976年『スパイラル・ステップス』、続く1977年『シー・オブ・ディラック』のニューヨーク・レコーディングをコーディネートした宗像和男さん、吉岡正晴で深町純について語った。

合間には深町さんの秘蔵映像をいくつか、また加藤登紀子さん、村上ポンタ秀一さんのコメント映像も紹介した。深町秘蔵映像のひとつは、1977年にリリースされた『トライアングル・セッション』のリハーサル映像、2007年10月サントリー・ホールで開催されたソロ・ピアノ・コンサートの映像、FJズで行われたピアノ・コンサートのライヴ映像などが紹介された。

宗像さんのニューヨーク・スタジオ録音秘話は、まさに日本の音楽界のミュージシャンが一人、アメリカの一流ミュージシャンに果たし状を突き付けたようなストーリーが歴史の一ページを垣間見ているようで実におもしろかった。

録音初日にスティーヴ・ガッドが、深町さんが書いてきた譜面通りに叩けず、翌日「スタジオ代は俺が出すから、もう一度やらせてくれ」と懇願し、録り直し日には見事に叩いたという話は、深町純対スティーヴ・ガッドのガチの勝負だったんだなあ、と感動した。



~~~

僕は2008年3月に深町さんが語ったそのニューヨーク・レコーディングのエピソードを紹介した。

深町さんの発言は次の通り。

「当時僕は日本でもアレンジの仕事、スタジオ・ミュージシャンとしての仕事をしてたけど、ニューヨークに行って驚いたのは、日本だと、たとえば、ものすごい難しいフレーズがあると、そこに来たミュージシャンたちから『こんなの(難しいフレーズ)吹けねえよ』『こんな(変な)のはできない』と言われることが多々あった。僕も若かったせいもあって、難しいのを書いたりしたこともあるんだけど。つまり先輩のミュージシャンが、(若い僕が)書いたメロディーにいちゃもんをつける。ひどいときには、そのフレーズを(勝手に)変えちゃったりするのね。そういうことがよくあった」

「ところが、この人たち(ニューヨークのミュージシャンたち)は、そういうことは一切言わない。それにものすごく驚いた。どんな有名なミュージシャンでも、このフレーズひどいからとか、難しいから吹けないとか決して言わず、黙々とやるんですよ。ああ、この人たちって、こんなにひどいフレーズでも、俺が吹けばこんなに素晴らしいフレーズになるんだ、というところに誇りを持っているんだって思ったのね。そういうミュージシャンって日本にいないのね。日本でそういうことになると、アレンジャーも『じゃあ、適当に書き換えてくれますか』って言っちゃうのね。で、(ミュージシャンが)自分が吹きやすいようにやるもんなの」

「で、逆に向こうで『適当に書き換えてくれますか』って言うと、『いいけど、100ドルよこせ』って言われるんだよね。ただでやらない。そこがまたすごいプロなんだよね。すべからず、プロ。演奏家っていうのは、与えられたフレーズをいかにうまく吹くかっていうのが仕事なんだよね。ちょっとでも変えてください、ていうと100ドル払えば変える、ということね。それは別のプロとしての仕事だ、という」

~~~

イヴェントは予定の1時間を大幅に超えて2時間近くになった。

いつもアートセンターの展覧会にいらしている画家の方は、深町さんのことは知らなかったが、「こんなに演奏できるとはすごい。日本にはほかにいない。でも、残念なことに、日本って国は(そういうアーティストを)死んでからじゃないと評価しないんですよ。それは絵の世界でも同じなんです」と興奮しながら、CDを買われていた。

また別の方は「いや、トークショーって20分くらいなものかと思ってたんですが、おもしろくて最後まで聞いてしまいました。深町さんのことはよく知らなかったんですが、今回よく知ることができてよかった。素晴らしい人ですね。感激しました」と感想を述べられた。

~~~

今回のイヴェントは、来年(2017年)の深町純逝去7周年に向けてのプレ・イヴェント的な位置づけ。

膨大な音源、映像、楽譜などを「精査して」(流行り言葉w)、ボックスなどにまとめる予定だ。

今後のイヴェント、リリースなどについての告知は本ソウル・サーチン・ブログでもいち早くご紹介するが、公式サイトにも掲載される。

深町純オフィシャル・フェースブック・ページ
http://fukamachijun.jp/info_2016_spring.html#_011
深町純・オフィシャル・ウェッブ
https://www.facebook.com/FukamachiIsmshenDingChunSite/?pnref=story

■深町純・関連記事



深町純トリビュート~歌ありインストあり朗読ありの3時間半超
2012年11月24日(土)

http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11410819896.html


深町純・三回忌を迎えて再評価の機運~~CD再発~展覧会とライヴ
2012年11月13日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11402356885.html

2012年08月22日(水)


深町純・三周忌へ向けて未発表アルバム発売~追悼ライヴ、展示会も
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11331339107.html

2011年06月29日(水)


深町純さん、最期の朝
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20110629.html
これは感動的でした。ああ素晴らしき人生。

2010年11月29日(月)


深町純キーボードパーティー第119回~主なきパーティー
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10720889599.html



ピアニスト深町純氏急死(パート1)
2010年11月24日(水)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10716152876.html



ピアニスト 深町純さん急死 (パート2)~これまでに書いたもの一覧
2010年11月25日(木)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10716970858.html
(ここに膨大な量の過去記事一覧があります。2003年から2010年まで)



2007年10月29日(月)
【ブルー・ローズに起こる奇跡】
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10053197313.html

ENT>ARTIST>Fukamachi, Jun




ENT>ARTIST>Fukamachi, Jun
いいね!した人  |  コメント(1)  |  リブログ(0)

soul searcherさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。