◇□映画『セルマ』(パート2)=6月に日本公開決定~ジョン・レジェンド&コモン
【Selma Will Be Released In June】
公開。
グラミー賞、続けてアカデミー賞でのライヴ・パフォーマンスの「1-2パンチ」で一挙に注目を集めることになった映画『セルマ』(エイヴァ・デュヴァーニエイ監督)。これまで日本公開が未定だったが、いよいよ2015年6月公開が決定した。
映画『セルマ』は、2014年12月25日に全米で公開された作品で、予算2000万ドル(約24億円)で製作されすでに5370万ドル(約64億円)の興行収入を上げている大ヒット映画。
映画は1964年から1965年にかけて公民権運動家であるマーティン・ルーサー・キング牧師が、選挙人登録権を求めて運動していた中で、アラバマ州セルマからモンゴメリーまで敢行した抗議の行進を中心にストーリーが描かれている。途中の行進には州の軍隊まで登場。悲惨な衝突が起きた。
主人公マーティン・ルーサー・キング牧師役にはイギリス国籍ナイジェリア系のデヴィッド・オイェロウォ。アカデミー席上で、ジョン・レジェンド、コモンのパフォーマンスに涙していた多くのセレブの一人でもある。『大統領の執事の涙』では、主人公の長男役を演じていた。
当初映画は『大統領の執事の涙』をてがけたリー・ダニエルズが監督する話が進んでいたが、ダニエルズが『大統領…』の撮影に入ることになったために、この『セルマ』からは降りることになった。また、2010年頃の企画段階では、ほかに、ロバート・デ・ニーロ、ヒュー・ジャックマン、レニー・クラヴィッツ、リーアム・ニーソンらの出演も噂されていたが、いずれも実現はしなかった。
■予告編
http://youtu.be/x6t7vVTxaic
プロデューサーには、ブラッド・ピット、オプラ・ウィンフリーらも参加。またラップで楽曲に参加しているコモンは行進を率いた重要人物の一人ジェームス・べベル役を演じている。またレデシーはこれも重要な役割を担うゴスペル・シンガー、マヘリア・ジャクソン役を演じている。
映画『セルマ』の舞台となったのは、エドムンド・ペタス橋。アラバマ州セルマ市にあるアラバマ川にかかる橋。1965年3月7日いわゆる「血塗られた日曜日」事件が起こった現場だ。グラミーやアカデミーのショーで橋の舞台装置があったが、これはその橋をモデルにして作ったもの。
この日、モンゴメリーの州議会場に向かっていた平和的な行進に対し、武装した軍が攻撃をかけ多数の死傷者が出た。このときの映像が全米にテレビで流れ、選挙人登録権を認める法案ができることになっていく。いわばアメリカの、公民権運動の歴史的転換点となった事件だ。
オバマ大統領が2008年当選を決めた勝利演説の中でも、多くのブラック・ヒストリーの事件を語ったが、その中にも触れられているもの。
「チェンジ・イズ・ゴナ・カム」から「チェンジ・ハズ・カム」へ~オバマ氏勝利演説
2008年11月08日(土)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081108.html
アカデミー賞主題歌賞を獲得、映画『セルマ』の日本公開が6月に決定
2015年02月23日
http://bmr.jp/news/129610
ビルボード誌は、今回のアカデミーのパフォーマンスの中で、ジョン・レジェンド&コモンのものを1位にランク付けしていた。
http://www.billboard.com/articles/events/oscars/6480260/oscars-2015-performances-ranked-worst-best
このライヴ・パフォーマンスとスピーチは、アカデミーの中でも歴史に残るものとなるだろう。
映画の公開情報については、さらに詳細がわかり次第随時お伝えしていきます。
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