吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために


テーマ:
◎山下達郎・シアター・ライヴを見て~軸ブレずに四半世紀

【Yamashita Tatsuro : Theater Live】

矜持。

山下達郎の1984年から2012年までの膨大なライヴ映像から選りすぐりに選りすぐって90分余に編集したライヴ映像の映画。純粋にライヴを見せる映画、映像で、この90分はまさにライヴを見ているような錯覚に陥った。そして、ライヴそのものではなく映像で見るライヴなのに、すっかり感動してしまった。音楽映像で感動するのは、僕にとってはマイケル・ジャクソンの『ディス・イズ・イット』以来のことだ。

なんでこんなに感動できるのかと、はたと考えると、やはり楽曲がいい、歌もバンドもパフォーマンスがいい、という当たり前の結論になってしまう。だが、それ以上に、主人公山下達郎の音楽家として過去から現在までまったくブレのない姿勢が見事に投影されているからではないかと思う。職人、匠、プロ、こだわり、非妥協、頑固、そして、矜持(きょうじ・きんじ)…。さまざまな言葉が映像の節々から垣間見られる。

1984年の映像といえば、もう28年前つまり四半世紀以上前である。若干バックミュージシャンや本人も若い感じがあるが、2012年の映像と比べても、隔世の感はない。(ファッションはあるかな) 何より歌声が変わらない。

僕が見たのは新宿バルト9で8月29日(水)午後3時50分の回。前日ネットで座席状況を見ていたら、半分以上残っているとでていたので、時間ぎりぎりに行ったら、もう残50席を切っていて、瞬く間にその数字が減っていった。そして、座ってみればほぼ満員。さすがに観客は、達郎ライヴで見受けられるように年齢層は高く、男女比は7-3くらいで男性が多いようだ。ただ若い20代から30代の女性もちらほらいる。こんな昼間からこれだけ満席にしてしまう山下達郎って何、などと思ってしまった。今回映画が公開されたスクリーンはシアター9といい、このバルト9映画館の中で最大429席のもの。ここで1日5回上映されている。

フラッシュバック。

観客の楽曲への思いいれは、それぞれにあると思うが、もしこの映像が収録された日にその会場に足を運んだ人がこれを見たら、やはり格別の思いに駆られる。僕の場合は、2008年12月28日の大阪フェスティヴァル・ホールを見ていたので、あの今は亡きフェスティヴァル・ホールのことなども思い出して感傷に浸った。まりやさんも登場している日だ。あの日にフラッシュバックだ。

また、2008年の小笠原拓海と2012年の彼が、たった4年しか違わないのに、精悍に立派になっているような気がした。「山下大学」で充分な修行を日々積んで、どんどん成長しているからなのだろう。すべては顔に表れるとはよく言ったものだ。

達郎さんは、自らのライヴを可能な限り録画、撮影している。ひとつには自分のチェックのためというものもあるようだが、こうして記録映像を残すことで、いつかそうしたアーカイブも陽の目を見ることになる。通常のいわゆるプロモーション用ビデオ・クリップや売り物のDVDなどはないが、こうしたきちんとしたライヴ映像が残っているというその様は、MTVなどが生まれるはるか以前のエルヴィスの映画やビートルズの映画が残されているのと同じような感覚にさえなってくる。

拍手。

音が実にいい。この劇場用にマスタリングしたというから当たり前なのかもしれない。各楽器で間違いなどがあったら、部分だけでも差し替えたりはしてないのだろうか。きっとしてないんだろうな。完璧なテイクを拾い集めたのだろう。

トーク部分はほとんどなし、次々と曲が流れる。唯一、達郎さんが話をしたのは、「希望という名の光」の途中で曲に乗せてメッセージを発したところだけ。これも胸に来るメッセージだ。

夏フェス「ライジング・サン」での達郎さんが歌う「さよなら夏の日」。観客の顔がたくさん映された。あれだけがボーナス・トラックのように思えた。きっと野外で、他の室内のコンサート・ホールとまったく違う空気感だから、別枠ということにしたのだろう。しかし、いいなあ。夏フェスで「さよなら夏の日」なんて最高のシチュエーションでの最高の楽曲だ。願わくば、映画が終わったところで、立ち上がって拍手をしたかった。『ディス・イズ・イット』のときのように。遠慮せずにしちゃえばよかったかな。

音楽映像でこれだけ感動させられたのは達郎さんとマイケルだけ。というわけで、僕の中で達郎さんとマイケルは、この日同じ地平に立った。

~~~

セットリスト。

しかし、8月25日から当初は31日までのわずか1週間の公開。一部映画館で9月2日まで延長となったが、これは短すぎます。また、今回は公開期間が短かったためか、いわゆる通常のパンフレットのようなものは販売されなかった。

セットリストは、オフィシャルにアップされている。(ネタバレの際はそれなりのご配慮をお願いします、と書かれていますので、リンクを貼るだけにしておきます。映画公開終了後にここに掲載するかもしれません)
http://wmg.jp/tatsuro/movie_kyoku.html

上映劇場、期間、時刻など。
http://wmg.jp/tatsuro/movie_theater.html
2012年9月2日(日)まで。

(8月31日金曜午後2時・追記)
なんと、渋谷TOEIで9月15日から一週間追加上映が決定
http://www.excite.co.jp/News/music/20120831/E1346342659022.html
(追記ここまで)

~~~

そして、2012年9月26日、いよいよ37年の歴史を凝縮した山下達郎究極のベスト・アルバム『オーパス~オールタイム・ベスト1975~2012』がリリースされる。

詳細曲目などは、こちら。
http://wmg.jp/tatsuro/

『オーパス』9月26日発売予定。予約受付中

OPUS ~ALL TIME BEST 1975-2012~(初回限定盤)
山下達郎
ワーナーミュージック・ジャパン (2012-09-26)
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■ 山下達郎・過去関連記事
(今回は古い順に並べて見ました)

=2008年、ライヴ復帰、シーズン1=
May 07, 2008
Yamashita Tatsuro Live At Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎~素晴らしき人生】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080507.html

May 11, 2008
Yamashita Tatsuro Acoustic Mini Live @ Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎・アコースティック・ミニ・ライヴ・セットリスト】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20080511.html
(2008年5月アコースティック・ミニ・ライヴ記事)

大阪フェスティヴァル・ホール最後の日↓
December 29, 2008
Yamashita Tatsuro @ Osaka Festival Hall Final
【山下達郎~フェスティヴァル・ホール最後の日】
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20081229.html

2009年05月12日(火)
全身全霊でかけぬけた50本~山下達郎2008-2009ツアー最終日終了
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20090512.html

+++

2010年07月08日(木)
ハーヴィー・フークワ80歳で死去~ムーングロウズのリード・シンガー:マーヴィン・ゲイの育ての親
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10584608240.html

+++

=2010年、シーズン2=

山下達郎、デビュー35周年ライヴ・ツアー~刻まれ続ける音楽と人生の年輪
2010年11月07日(日)
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20101107.html

山下達郎ライヴ2010、39本終演~物質に付加価値を与える「体験」
2010年11月09日(火)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-10701547198.html

=2011~2012、シーズン3=

山下達郎の音楽を知っている人生と、知らない人生
2012年4月9日
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20120409.html

山下達郎~全国をかけ抜けたツアー・シーズン3
2012年05月14日(月)
http://ameblo.jp/soulsearchin/entry-11248277310.html


■ 山下達郎オフィシャルウェッブ

http://www.tatsuro.co.jp/
ライヴスケジュール
http://www.tatsuro.co.jp/live/

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MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro
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