吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために


テーマ:
◎フィリップ・ベイリー・ライヴ~息子は父の背中を見て学ぶ

【Philip Bailey Live At Blue Note】

ソロ。

アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・ホワイトと並ぶ人気リード・シンガーでファルセットのフィリップ・ベイリーのソロ・ライヴ。アースとしても何度も来ているが、ソロとしても数回来日している。ジョージ・デュークと来たり、「イージー・ラヴァー」ヒット後にソロでホールでライヴをやっていた記憶がある。さらに、最近では六本木スイートベイジルでのライヴもあった。ブルーノート出演は初めて。ベイリー本人によれば、来日の回数が多すぎて、「もう、勘定するのはやめた」というほど来ている。この日は、ブレンダ・ヴォーン、デイヴィッド・キング、フィリップ・ウーらと一緒に観戦。

ドラムス、ギター、ベース、キーボード・ピアノ、バックヴォーカルに本人という6人編成。バックヴォーカルは、なんとフィリップ・ベイリーの息子、その名もフィリップ・ベイリー・ジュニア。

ライヴは、彼の十八番とも言うべきアースの「アイル・ライト・ア・ソング・フォー・ユー」からしっとりと始まる。全体的には、ソロ・ヴォーカリスト、フィリップ・ベイリーというコンセプトを全面に押し出し、それプラス、アースのヒットもやります、という感じ。

ハービー・ハンコックの「テル・ミー・ア・ベッドタイム・ストーリー」など、実にフィリップにあった選曲。これが入った『ソウル・オン・ジャズ』は、なかなかいいアルバムで、当時よく聴いていた。(久々にCDを引っ張り出したら、自分でライナーを書いていた)

『ソウル・オン・ジャズ』アルバム・ライナーノーツ
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/linernotes/baily20020410.html

セットリスト6「ユー・イン・アイ」と7「ラヴ・イズ・リアル」は共に、フィリップの最新ミニアルバム『ラヴ・イズ・リアル』の収録作品。これらの曲には、イメージヴィデオが制作されており、これらが歌われるときに、バックに映された。それらの映像は下記ベイリーのサイトでも見られる。ヴェニスとパリでのイメージ映像だ。こういうイメージはフィリップにあっているような気がする。

http://philipbailey.com/loveisreal/paris/

ところで、ファルセット(裏声)というのは、喉に相当負担がかかるらしく、なかなかその声のメインテナンスが難しいようだ。フィリップも、たとえば、1970年代のアース全盛期のファルセットながら圧倒的な声力、声量は、残念ながらもうない。だが、往年のヒットをこうして、彼の生の声で聴けるというところが、ファンとしては嬉しいところ。「ファンタジー」の後半のファルセットの張り上げなどもやはり、聴けて嬉しい。

そういう意味では、ハービーの「テル・ミー…」みたいな曲はそれほど負担がなく、しかし、大変いい雰囲気で聴かせられるので、いいかもしれない。別のアルバムには、サーフィスの「シャワー・ミー・ウィズ・ユア・ラヴ」をカヴァーしたものが入っているが、あれもよかった。あの路線で行けば、十分これからもいける。

後半、「レッツ・グルーヴ」「セプテンバー」などは楽曲が圧倒的に日本で人気があるだけに、イントロが出るだけで、客席が沸く。ヒット曲を持つことの素晴らしさがここでも強烈に明らかにされる。

なお、今回ベースを弾いているモーリス・プレジャーは、一時期アースの音楽ディレクターもてがけたアースの正式メンバーの一人。通常はキーボードだが、今回はベースを担当。ベースも実にのりのいいベースを聴かせていた。今回のキーボード、マイロン、さらにギターのモーリス・オコーナーも前回のアース・ツアーのメンバーである。マイロンはかなり前からアースで来日している。

フィリップもカリンバ(アフリカの楽器。指ピアノと呼ばれるもの)を弾きながら、「カリンバ・ストーリー」を演じた。また、息子のジュニアは、今年のフィリップのヨーロピアン・ツアーから参加しているそうだ。また、今回参加のドラムス、ルイス・ケイトーは、つい9月にマーカス・ミラーで来日していた。

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ライヴ後、フィリップやブレンダらと楽屋訪問。ベイリーには何度かインタヴューしていたので、一応「I remember you(覚えてるよ)」とは言われた。息子の参加について聞くと「彼はずっとカレッジで音楽を勉強していた。実際のプロの世界でどうやっていいか、それまではあまり僕に尋ねてこなかった。何か知りたければ、僕に聞いて来い、という感じだったんだけどね。(笑) 今年くらいかな、息子が何かやってみたいと言ってきたので、ツアーに参加するようになった」 「では、息子には何か、教えてますか」と尋ねるとフィリップ・ベイリー(父)は、「さあな」と言って首を横に振った。「ってことは、彼が学ばなければならないってことですね」と言うと、含み笑いをした。そんな感じだろう。ちなみに、ベイリーには7人子供がいて、彼はその一人。もう一人、女の子がいて音楽業界にいるそうだ。

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今日の『ソウル・ブレンズ』(インターFM、76.1mhz=毎週日曜午後1時~3時)内「ソウル・サーチン」(午後2時半~2時50分)で、フィリップ・ベイリーのお話をします。関東地区の方は、ネットでも聞けます。
http://radiko.jp/player/player.html#INT

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■ ソウル・オン・ジャズ 2002年作品

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■ 過去関連記事

2009年12月12日(土)
アース・ウインド&ファイアー・ライヴ~普遍的ソウル・バンドの魅力
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091212.html
(ここにアース関連記事一覧)

2009年12月30日(水)
マイケル・ジャクソン~三浦大知~アル・マッケイ・オールスターズ
http://ameblo.jp/soulsearchin/day-20091230.html
フィリップ・ベイリーとの盟友、元アースのギタリスト、アル・マッケイ率いるオールスターズのライヴ

■メンバー 

フィリップ・ベイリー(ヴォーカル)Philip Bailey(vo)
フィリップ・ベイリーJr.(バック・ヴォーカル)Philip Bailey Jr.(back vo)
モリス・オコーナー(ギター)Morris O’Conner (g)
マイロン・マッキンリー(キーボード、ピアノ)Myron McKinley (key,p)
モーリス“モー”プレジャー(ベース)Morris "Mo" Pleasure(b)
ルイス・ケイトー(ドラムス)Louise Cato(ds)】

■ セットリスト: フィリップ・ベイリー@ブルーノート東京、
Setlist : Philip Bailey @ Bluenote Tokyo, November 11,2010

show started 21:33
01. I’ll Write A Song For You
02. Nature Boy
03. Tell Me A Bedtime Story
04. Fantasy
05. Kalimba Story
06. You In I
07. Love Is Real
08. Serpentine Fire
09. Chinese Wall
10. Shining Star
11. Let’s Groove
12. September
13. Electricity~ A riff of Wanna Be Startin’ Something
Enc. Easy Lover
Show ended 22:52

(2010年11月11日木曜、ブルーノート東京=フィリップ・ベイリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bailey, Philip


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