吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために~Daily since 2002


テーマ:
△【デイヴィッド・T・ウォーカー、ビルボード・ライヴ】

紳士。

ギターの吟遊詩人。ギターのストーリーテラー。ギターの魔術師。デイヴィッド・Tのことをそう呼びたい。ライヴの感想は過去記事に多数書いているので、そちらをごらんいただくとして。メンフィス・ソウルのブッカーTに続いては、フュージョン・ソウルとも言えるデイヴィッドT、Tつながりだ。

ここ1年ほどですっかり日本でも一般的人気を獲得したギタリスト、デイヴィッド・T・ウォーカー。13年ぶりという新録アルバム『ソーツ』を出し、またまたドリカム・ライヴのサポートで来日し、そのドリカムのスケジュールをぬってビルボード・ライヴ各地でライヴを行っている。メンバーは前回と一緒。

東京初日セカンドに出向いた。彼のライヴは約11ヶ月ぶり。2007年5月、12月、2008年11月とこの1年半で3回の来日はかなり多いと言えば多い。

今回のセットリストは全12曲中7曲までが11月にでたばかりの新作からの作品。(下記セットリストで*印をつけた) とは言うものの多くのソウル・カヴァーが収録されているだけに、同アルバムを聴いていなくても、曲は知っているという方も多いだろう。

定刻からステージにあがり、打ち合わせでもしているのだろうか。しばし間があって、「ザ・リアル・T」からスタート。デイヴィッドはずっと座っている。デイヴィッドがどれだけ集中して、のりにのっているかを知るバロメーターをソウル・サーチャーは、演奏中、彼が椅子から何回立ち上がるかを数えることによって計ることにした。

さてこの日は~。「ゴーイング・アップ」の後、少ししゃべるために立ち上がったが、この日は演奏中の立ち上がりは、4回であった。1回目は「ラヴィン・ユー」の途中。2回目はほんの一瞬「ストリート・ライフ」で、そして、「ホワッツ・ゴーイング・オン」で、3回目、4回目と立ち上がった。やはり、彼が立ち上がると、ぐぐっと演奏自体が盛り上がる。

あの静かな紳士のデイヴィッドが立ち上がるというのはよほどのことなのだ。(笑) ずっと彼を凝視していると、立ち上がりそうで立ち上がらない「フェイク立ち上がり」が何度もある。

この日僕は会場一番上の5層目からちょうど舞台向かって右手のジェリー・ピーターズの上から見ていたが、オペラグラスを使うと(準備周到)、ジェリーがキーボードの上に置いてあった楽譜がよく見えた。すると、どの曲も頭の部分が白いことに気づいた。何を意味するかというと、最初の何小節か、ここはデイヴィッドのフリーのアドリブなのだ。たぶん、好きにデイヴィッドが弾いて、キューを出し、本編の曲に入っていく。同じことをピアニストのジョー・サンプルがよくやっていた。だからこのイントロ部分は、おそらく毎日、毎回、違うものになっているのだと思う。

前回も思ったが、ミディアムテンポ以上の曲で、若干、ドラムスのレオン・チャンスラーが出すぎる嫌いがある。いわゆる「俺が、俺が」になってしまう。それを長老デイヴィッドが「まあ、お前まだ若いな…」という風に暖かく見守っているようにも見えるが。

デイヴィッドのギターの音色を聴いていると、本当に癒される感じがする。癒し効果満点。Healing guitarか。

ライヴ終了後、サイン会をするというアナウンスがあるとたちまち長い行列ができた。ざっとみて70名くらいが列を作った。よってこの日は一緒の写真撮影はなかったが、メンバー全員が丁寧にサインをしていた。デイヴィッドも、メンバーもいつでも紳士である。

■ 最新作

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001G6RBB8/soulsearchiho-22/ref=nosim/

■過去関連記事

May 11, 2007
David T Walker Live: Real T Sings, Crying, And Talks
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200705/2007_05_11.html
(前々回のデイヴィッド来日ライヴ評)

May 12, 2007
David T’s Fingers Are So Sexy: DVD Shooting Will Be Held On Saturday
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_12.html

May 13, 2007
The Night Of David T. Continues:
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_13.html

May 14, 2007
David T. Walker: "Live Audience Temperature"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_14.html

December 17, 2007
David T Walker Stood Up 8 Times While His Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/002213.html
(前回来日時ライヴ評)

December 19, 2007
Distinctive Fingers, David T. Walker Says “Guitar Is My Voice”
http://blog.soulsearchin.com/archives/002215.html

December 23, 2007
David “God’s Hand” T. Walker: There’s Movement In Stillness
http://blog.soulsearchin.com/archives/002219.html

December 25, 2007
Photographers & Musicians: What Will Photographer Capture Of Musician?
http://blog.soulsearchin.com/archives/002221.html

■メンバー

David T. Walker (guitar)
Byron Miller (bass)
Leon Ndugu Chancler (drums)
Clarence McDonald (Keyboards)
Jerry Peters (Keyboards)

■ セットリスト
Setlist : David T. Walker @ Billboard Live, November 21, 2008
(*denotes songs from new album "Thoughts")
[ ] denotes original artist

show started 21:34
01. The Real T
02. Plumb Happy
03. Thoughts *
04. Global Mindfulness *
05. Going Up (including a riff of Shadow Of Your Smile, Eleanor Rigby)
06. You’ll Never Find Another Love Like Mine * [Lou Rawls]
07. Love’s Theme * [Love Unlimited Orchestra]
08. You Make Me Feel Brand New * [Stylistics]
09. Lovin’ You [Minnie Riperton]
10. Street Life * [Crusaders]
11. What’s Going On [Marvin Gaye]
Enc. I Want You * [Marvin Gaye]
show ended 22:54

(2008年11月21日金曜、ビルボード・ライヴ東京=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2008-

David T. Walker の表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。
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