吉岡正晴のソウル・サーチン

ソウルを日々サーチンしている人のために


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▲Harlem Nights Vol.7 Has Just Started


(ライヴ内容にふれます。これからごらんになる方はご自身の判断でお読みください)

【ハーレム・ナイツ第7回始まる】

ハーレム。

ニューヨーク・黒人ルネッサンスの地、ハーレム。そのハーレムの文化をそのまま横浜ランドマークに持ってこようという「ハーレム・ナイツ」も、1994年以来今年で7回目。(94年に第1回、第2回が2003年で以後毎年) 2003年以降は、毎回観客動員数を着実に増やし、横浜夏の定番イヴェントに見事に成長した。普段はあまりライヴなどに足を運ばないような客層がこのイヴェントということで、老若男女集まってくる。

昨年まで、ソウルフードやドリンクのテーブルがライヴ会場内にあったのが、今年はホワイエ(ライヴ会場の外)に移動、ライヴ会場はより観客席を多くしていた。400人近くが入っていて、週末になるにつれ予約はさらに増えている、という。オマー以外は、それほど有名なシンガー・アーティストが登場するわけではないので、まさにこの「ハーレム・ナイツ」という企画自体(広告宣伝も含めて)に観客が付いている、いわば「イヴェント企画の勝利」だ。


「Nights のNは♪です。左からオマー、レディー・ローラ、シンシア・スコット、ケントン・ロジャース」


今回はメインのシンガーが3人、そして、フィーチャリングにタップ・ダンスのもはや巨匠オマー・エドワーズ。オマーだけは毎年必ずやってくるので言ってみれば彼はこの「ハーレム・ナイツ」の顔。

最初のシンガー、ケントン・ロジャースはちょっとどこか俳優のフォーレスト・ウイッテッカーを若くしたような、シンガーで言うとデイヴィッド・ピーストン、ルーベン・スタッダードを少しこぶりにしたようなルックスのシンガー。ゴスペルをルーツにしているだけに、ゴスペル定番曲「ヒズ・アイ・イズ・オン・ザ・スパロウ」(映画『天使にラヴソングを2(シスター・アクト2)』などでも有名)あたりはかなり観客の気をひきつける。

2番目のレディー・ローラは、最初、若いティナ・ターナーでもでてきたかと思ったほど、エネルギッシュなはちきれんばかりの動きで登場。だが、我らがブレンダ・ヴォーンのように背丈は小さい。ティナの曲を2曲歌うだけに、腰をフリフリのティナ・ダンスが思い切り炸裂する。元はダンサーか? 意外な選曲が「リアル・サッド・ストーリー」というブルージーな曲。知らなかったので、戻って調べてみると、なんとこれが南部のR&Bシンガー、デニース・ラサールの作品。デニースの歌でもヒットはしていないが、なぜこれが選ばれたのだろうか。実は隠れたヒットなのか。

その歌詞があった。↓
http://www.mississippiheat.net/lyrics2/glad/12.html

そして、いよいよオマーの登場。オマーはさすがに毎年来ているためか、彼目当てのファンもいるようだ。相変わらず切れのいいタップを見せる。第一部では、オープニングに日本語で「これは戦争の音」、「これは苦しみの音」そして、「これは愛の音」と説明して、タップを踏んだ。

ボブ・マーレーのTシャツを着て、跳ねる、飛ぶ、叩くラスタ・ヘアのオマーは、映画監督スパイク・リー、さらにタップ・ダンスのセヴィアン・グローヴァー直系のダンサー。新しいこと、クリエイティヴなこと、革新的なことに貪欲だ。第一部を終え、第二部の始まりもオマーだったが、この出方がまた渋い。真っ暗にしたステージで、タップの音だけが聴こえてくる。だが暗転したステージでは何も見えない。そして、パ~ンとスポットが来ると、オマーがさっきとは違ったスーツで動いている。そして、「キャラヴァン」を終えた後、シューズを脱ぎ、はだしでタップを踊る。すると会場に響く音が違ってくる。


「怒りや愛などが体すべてから湧き上がるオマーのタップ~Tシャツのボブ・マーリーとヘアスタイル同じです」


彼のタップからは、怒り、喜び、うれしさ、悲しみ、苦しみ、そして愛と言ったものがすべて表出する。それが体全体から湧き出てくるところがすごいと思う。たかがタップ、されどタップ。

3番目のシンガー、シンシアはヴェテランのジャズ風クラブ系シンガーだった。サラ・ヴォーンあたりの影響が強いなあ、と思って聴いていたら、「私は、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、カーメン・マクレイ、ダイアン・ワシントン、リナ・ホーン、そして、ナンシー・ウィルソンなどの影響を受けています。そうしたシンガーたちへトリビュートする意味でこの曲を書きました」と言ってオリジナル曲「ザ・シンガー」という作品を歌った。また彼女は、かつてレイ・チャールズのバックコーラス、レイレッツのメンバーだったという。そこで、レイ作品を最後に3曲ほど歌った。

そして、ライヴ終了後は、出演者全員が会場出口付近でCD即売とサイン会。今まで見ていた老若男女が、その夜のスターを取り囲んだ。またライヴ終了後、係りの人が「本日のセットリストです~~」と言って希望者にそれを配っていた。大サーヴィス、至れり尽くせりのイヴェントだ。「夢はこの『ハーレム・ナイト』の地方公演です」と担当者が語った。この勢いだと、その可能性も見えてくる。

■ 横浜ランドマークタワー公式ページ内イヴェント詳細

ライヴは、7月23日(水)から27日(日)まで毎日。詳細は下記ランドマーク・タワー・ウェッブへ

問い合わせ先 ランドマークホール:TEL 045-222-5050 (月~金 10:00~17:00) ランドマークプラザ:TEL 045-222-5015 (月~日 11:00~20:00)

http://www.at-press.jp/event/hall/harlem08/index.html
チケット入手方法など。

■過去のハーレム・ナイツ関連記事

July 26, 2007
"Harlem Nights Vol.6" At Landmark Tower: "I Don’t Repeat" Says Omar
http://blog.soulsearchin.com/archives/001918.html
第6回ライヴ評

July 29, 2006
Alyson Talks, Omar Talks: Harlem Nights
http://blog.soulsearchin.com/archives/001164.html

July 28, 2006
Harlem Nights Vol.5: Alyson Williams Sings Wide Variety Of Music, Omar Edwards Taps With New Idea
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_28.html
第5回ライヴ評

July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_29.html
第4回ライヴ評

2004/07/31 (Sat)
Harlem Nights III: Bring Your Cake For Lonnie’s Birthday
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040731.html
第3回ライヴ評

■メンバー 

Omar Edwards (Tap Dance)

John Di Martino (Keyboards, Piano)
Bill Easley (Sax)
Lonnie Plaxico (Bass)
Yoron Israel (Drums)

Kenton Rogers (Vocal)
Lady Laura (Vocal)
Cynthia Scott (Vocal)

■セットリスト 
Setlist : Harlem Nights Vol.7 @ Landmark Hall, Yokohama, July 23, 2008
[ ] indicates the original acts, ( ) indicates singers tonight
(オマーの使用楽曲が若干不明)

First set
Show started 19:01
01. Invitation [Jaco Pastorius] (Band)
02. Supersitition [Stevie Wonder] (Kenton Rogers)
03. I Believe I Can Fly [R. Kelly] (Kenton Rogers)
04. I’ll Take You There [Staple Singers] (Kenton Rogers)
05. His Eye Is On The Sparrow [Traditional, Ethel Waters, others] (Kenton Rogers)
06. Proud Mary [Ike & Tina Turner] (Lady Laura)
07. Neither One Of Us (Wants To Be The First To Say Goodbye) [Gladys Knight & The Pips] (Lady Laura)
08. Real Sad Story [Denise LaSalle] (Lady Laura)
09. Simple Is The Best [Tina Turner] (Lady Laura)
~Omar on the stage
10. Intro
11. Do Your Thing (?)
12. So Ways (?)
13. Waltz [Alicia Keys]CD(?)
Performance ended 20:03

Second set

Performance started 20:27
Omar on the stage
01. Intro
02. Caravan [Duke Ellington](Band)
03. Jungle Song (barefoot performance) CD?
04. (put on shoes) Waiting In Vain [Bob Marley]CD
05. Slow Jam-Rain Song (Band)
06. African Song [Femi Kuti]??
Off Omar
07. Take The “A” Train (Band) [Duke Ellington]
Cyhthia on the stage
08. A Song For You [Leon Russell, Donny Hathaway]
09. Hello [Lionel Richie]
10. Come Back To Me [Peggy Lee]
11. Come Rain Or Come Shine [Standard, From Musical "St. Louis Woman"]
12. The Singer [Cynthia Scott]
13. For The Love Of You [Isley Brothers] (with Kenton)
14. Shades Of Ray Charles [Cynthia Scott]
15. Unchain My Heart [Ray Charles]
16. Georgia On My Mind [Ray Charles]
17. Hit The Road Jack [Ray Charles] (All)
Enc. Dream For One Bright World (For Children Of Japan) [Cynthia Scott](All)
Show ended 21:55

(2008年7月23日水曜、横浜ランドマーク・タワー・ランドマーク・ホール=ハーレム・ナイツVol.7)
ENT>MUSIC>LIVE>Harlem Nights Vol. 7
2008-123
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