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2012-01-25 19:48:33 テーマ:ブログ

ソーシャルストリームでのいわゆるやらせについて

 昨年末に、某飲食店の情報を集め、口コミ情報を掲載しているサイト、「食べログ」の出店社に対して、やらせの書き込みを持ちかける業者の存在が明らかになり、ニュースなどで取り上げられたのは、記憶に新しい。
 ある新聞には識者のコメントで「こういったサイトの情報を鵜呑みにせず、自分で確かめることが重要だ」というしごくまっとうなコメントが掲載されていたのが印象に残っている。

 昨年の同じ頃には、Twitterでフォロワーを販売する業者の存在が明らかになったが、これと共通するものは多い。企業にとって口コミが大切になっているが、感想のコメントやツイッターのフォローワー数などは売買の対象になりやすいのだろう。
 私の周りでも実際に、フォロワー数を増やしたり、SNSでのコメントを意図的に操作する会社や、それを使っている企業の存在を知っている。 

さて、Twitterで、そんな意図的にフォロワー数を増やされたアカウントに対するちょっとした判別方法をここに備忘録で書いておきたいと思う。

意図的にフォロワー数を操作したツイッターアカウントかどうかを判別する方法

Step1 フォロワーが2000以上で、フォローが若干というアカウントなのだが、大して面白いことをつぶやいているわけでも、重要な情報ソースになりそうでもない。まず、この人間の感覚で疑ってみる。

Step2 その上、あまりつぶやいていない。(ツイートの数はそのアカウントのプロフィールを見ればわかる)

Step3 
次のような項目について調べる。
・フォロワーがとても多いのに、他のユーザによって、リツイートされいているのを見たことがない。
・そのアカウントをリストにしているユーザを見たことがない。
・そのアカウントのツイートで他のユーザがFavariteにされているツイートが皆無。
・一時期はフォローワー数よりフォロー数のほうが多かった。
・そのアカウントがツイートしている内容が、例えば、電子書籍関係であれば、フォロワーは、出版や、電子デバイス、電子書籍関係のツイートを良くしているユーザのはず。だが、フォロワーの傾向をみるとそういった傾向が全く見られない。
・フォロワーのTLで自社宣伝や自慢が多い。

Step3の上3つは、TwitterのAPIで簡単に、調べられるのではないだろうか。また、傾向というものも、日本語形態素解析や関連語の検索APIを使えばかなりシステマティックになるだろう。
副産物として、ツイートからその人をクラスタリングするという技術が得られるが、マーケティングをはじめ、その技術は少なくなさそうだ。

ん?だからどうしたって?

こういう無料サービス作ると面白いかも、という私からの提案でした。
(社員教育の担当者は、プログラムの勉強に、社員・アルバイトに作らせるのもいいかもしれません。)


2012-01-22 17:52:38 テーマ:ブログ

iBooks Author考(2)

さて、ビジネスの面から考えてみたいと思います。

2.iBooksAuthorでの配布について
たしかに、制作から流通までを行えるようになったのは、画期的ですが、まだまだ問題点もあります。

1)ファイル形式が独自であり、公開されていない。独自ブランドには利用できない。

ibookStoreという1社のストア用に使われていることとと、独自ファイルを採用したことで、.ibooksのファイルを、出版社が独自のブランドで販売すること(出版社のダイレクト販売用オンラインストア)や独自プラットフォーム(たとえば弊社が販売するドキュメントコンテナ)で使うことは「今のところ」できません。
例えば、ドキュメントコンテナは、学内向けドキュメント管理システムとして、中央大学で学内実証実験を行っていますが、これは学生、学科、ゼミなどに対して所属などの細かいコントロールを配信システムを行えるところに利点があります。

こういった企業内ドキュメント管理システムやアカデミックな場所での配布システムとしては細かいコントロールができず、そのニーズを追えば、iBooksだけではたりません。

2) 日本の出版社で何社がiBook契約ができるか。
弊社はこれまで代表が音楽レーベル契約、映像契約、オーディオブック契約までAPPLEと交わしてきた経験がありますが、一般の出版社やコンテンツ会社(たとえ音楽の電子流通をおこなっている会社でも)にとって、APPLEのiBookの契約はそれほど簡単ではないと
 弊社がアカウントを取得した頃は、EINやアメリカの役所に税務関係の書類を提出する必要さえありました。APPストアでのアプリ契約程度簡単になればいいのですが、そうすると素人コンテンツがあふれてしまいます。APPLEは現在音楽においてレーベルの役割を見直し、その門戸をcloseにもっていこうとしています。よって、APPLEは、ブックでもきちんとした版元と契約したいと感じているはずです。
 さらに、日本の出版社にとって、iBookStoreは、あまり魅力的ではありません。なぜなら日本語コンテンツがまだ許可されていないからです。iTuneProducerではいまだJapaneseの項目がありません。2年ほど前に、弊社は日本語コンテンツをアップしましたが、リジェクトされました。
このような状態で日本の出版社が日本版iBookStoreどころかUSのストアで販売するというのはきわめてハードルが高く、魅力に欠けます。

というわけで、Kindleのデジタル出版システムKDPが日本でほとんどはやらないのと同様の問題点を多く抱えているといえるでしょう。

ただし、弊社もうかうかしていられません。考えられる脅威について正直に話してしまいましょう。

3)APPLEの.ibooksの仕様を公開、もしくは簡単にビューワを作ることのできるSDKを公開したら
これは、ビジネスチャンスにもピンチにもなります。たとえば、アプリ型電子書籍のビューワを作っている会社がめくりの機能を実装するときに、独自に実装して、かなりの工数を抱えていました。iOS5から簡単にそのAPIが公開されてこの部分は簡単に個人でも実装できるようになりました。
このように、.ibooksのビューワが簡単に制作できるようになれば、先の1)の状況も変わってきます。

4) リッチなコンテンツについての市場の評価
今回のサンプルをみると、APPLEはリッチな電子書籍の作成に力を入れています。そして、その実現には、EPUB3の実装をがんばるよりも、それを独自拡張しなければいけなかった技術的な理由があったとも考えられます。
日本語コンテンツおよび日本語の教科書にとって問題に、縦組と数式があります。結局、今回のibooks2でも縦組は見送られたようです。また、個人的に期待していたMathMLへの対応もあまり進んでいないようです。
ただし、こういったことを割り切れる業界(洋書を国内に販売している会社、和書を英訳し販売している会社など)には今回のソリューションは他の欠点を補っても魅力的にうつるでしょう。

(続く)






2012-01-22 17:08:24 テーマ:ブログ

iBooks Author考(1)

先週の金曜日は、朝起きてみるとiBook Authorに関して、メール、facebook,Twitterのタイムラインがその話題で持ちきりでした。

iBooks Authorについて調べてことを備忘録として書いておきたいと思います。

1.iBook Authorが生成するファイルは何か?
iBook Authorの名前のとおり、電子書籍を作成する(この業界ではオーサリングする、といいます。)ソフトウェアです。今のとところMAC(OSX)で動くため、Windowsやその他のプラットフォームでは使用することはできません。

iBook Authorを起動すると、下記のような画面が現れ、電子書籍のタイプによって雛形が用意されています。


こちらを元に作成すると、保存(Save As)すると、.ibaというファイルが作成されます。制作の方法などについてはここでは触れませんが、興味ある方は、例えばGiazineの記事などは参考になるでしょう。
ibaファイルは、拡張子をzipに変更すると展開して中をのぞき見ることができます。EPUBと同じ、zipをファイルコンテナと採用しているようです。


中のファイルは、plist(MACでよく使われるXMLな設定ファイル。iOSアプリにも良く使われる),画像ファイル, XMLなどで構成されています。

さて、今回のiBook Authorのポイントは、簡単にWISWIGで電子書籍を作成編集できるようになったことですが、もう1つ、それをiBookStoreで配信できるようになったことです。(これについては、後述します。)

次のように、公開を選ぶと、itmspというファイルで保存するというダイアログがでます。このitmspというのは、実はフォルダでですが、iTunes Producerではファイルのように扱われます。あまり知られていないことですが、このitmspは、APPLEとレーベル契約を結び、音楽をiTunes Storeに提供するときのアップロードの最終単位でもあります。

 弊社は、iBook契約を持っていて、ファイルをUSのiBookStoreに配信してきたのですが、最終ファイルは、EPUBであり、itmspは、システム内部的にiTunes Producerが処理するだけでした。今回、itmspをユーザにSaveAsさせることで、iTunesProducerが扱える音楽や他のメディア同様、コンテンツの扱いが共通化されてきたと感じます。

itmspをFTPなどでWindowsマシンに持ってきて、開いてみたところです。


.ibooksという拡張子のファイルがあります。これも実は、zipコンテナに収められたファイル郡です。同様に展開していみます。



明らかにEPUBと同じ構造をしています。中のXHTMLは、通常のXHTMLのようです。USのiBooksで購入したEPUBは中のXHTMLにスクランブルがかけられていますが、これは、iTunesProducerを経由してサーバーで行われます。よって、itmspに入っている状態は、ノンスクランブル(ノンDRM)なエディタブルなデータです。よって、出版社などのコンテンツホルダーは、このファイルを保存しておけばいいことになります。

ちなみに、音楽ファイルをiTunesProducerを経由してアップロードするときも、生のAACもしくはwaveファイルであり、コンテンツホルダーはエディタブルなデータをもてるようになっています。


(続く)

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