ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】

ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】

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ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】は2014年11月22日に

オープンし、2018年11月22日無事4周年を迎えることができました。

皆様と過ごした4年間は自分にとっても、スタッフにとっても、

けがいのない宝物です。心より感謝申し上げます。

今回は4周年記念ということで、緩傾斜壁4面(85度・90度C&D・

95度)を全面リニューアル致しました。

昨年はフィジカル強化の強傾斜ゾーンをリニューアルし、今年は

クニカルな緩傾斜ゾーンを徹底的にブラッシュアップ致しました。

皆様のご愛顧・ご支援に報いるためには課題の創出が極めて重要。

今までもこれからもずっと変わらず愚直に課題を創造していきたいと

考えています。

◇5年目のウォールセット

SORAYONは課題が辛いとよく言われます。

それはおそらく、ルートセットのトレンドから外れてしまっていることに

起因しているのだろうと推測しています。

現在のクライミングシーンでは、ホールドを長時間保持しない傾向

コーディネーション課題がトレンドですが、SORAYONがリリースして

いる課題はそのトレンドから大きく外れ、対極にあるバリスタ(静的に

長時間保持し続けるスタティック)課題が大半を占めています。

手足の協調性は求めない動的な課題(ランジ、キャンパー、

サイファー)も4年目には2割程増やしましたが、他ジム比それほど

多くは保有していません。

 

SORAYONで育ったクライマーはスタティックな動きには驚異的な

対応能力がありますが、神経連動系のコーディネーションには

弱い傾向があります。

 

経験していない動きはなかなか起こすことが難しい。

 

課題が辛いという評価は、おそらくそういうことだと理解しています。

初速がつかない持ちにくいホールド・・・キャラを理解するまで

日も要するホールド。そういったホールドでSORAYONは

ウォール構成をしています。

今は、そんな極端なウォールセットをするジムは殆どありません。
コマーシャルベースから外れてしまうからです。

でも一昔前の室内ジムでは持ちにくいホールドがたくさんありました。

2015年頃から、ホールドの悪さに頼ったセットではなく持ちやすい

ホールドでもルートセットの力で面白い課題をセットする傾向が

強くなり、昨今では初速がつかないホールドはめっきり減っ
しまいました。

 

ルートセッターの力量でガバホールドでも楽しい課題は作れる。

異論はありません。実際受けのよかった課題はそういう傾向の
課題であったことは否めません。

けれど、その課題がお客様の成長を促したのだろうか?

SORAYONがそのような課題を作る必要性があったのか?

いつもそのことを考えています。

お客様がクライミングに求めるトレンドは劇的に変化しています。

 

昔は外岩の練習の為にインドアがあり、クライマー以外の需要は

多くはありませんでした。

 

今は、クライマーの練習の為だけにジムが存在しているわけでは

ありません。クライミングホールドの進化は凄まじく、インドア完結

でも学びのある楽しい課題を作れるようになりました。

 

お客様の裾野の広がりは大きく、クライミングジムは多様な

お客様に寄り添い、進化していかなくてはならない。

 

登る楽しみを提供しつつ、クライミングが上達する課題・・・

本当に難しい。

 

5年目のSORAYONは、原点をしっかりキープしながら、

この難しい命題にしっかり向き合っていく所存です。

 

独りよがりの理想の探求ではなくSORAYONが目指している

課題が楽しいと感じてもらう努力は今迄以上に惜しまない

つもりです。具体的な取り組み始めます。

 

そしてテクニック偏重の課題だけではなく、全身を動かし、

カラダが喜ぶフィジカル強化の課題も併行して探求していきます。

夏以降取り組みを強化した120度課題、そして9月にウォール

新をした165のルーフ課題。テクニックをスラブ垂壁で

徹底的に磨き、フィジカルを強傾斜壁で鍛える・・・。

 

基本コンセプトはキープしつつ、SORAYONは少しづつ進化

していきたいと思います。

これからも皆様の成長に繋がる課題に更に磨きをかけて

皆様にお届けいたします。

ご期待くださいね。

それでは5年目のSORAYONスタート致します。

今後ともご愛顧のほど、宜しく御願いいたします。

ボルダリンジム【空の向こうへ四足歩行】

ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】は2014年11月22日に

オープンし、2017年11月22日無事3周年を迎えることができました。

皆様に支えられ、運営してきた3年間が走馬灯のように頭を駆け

巡ります。心より感謝申し上げます。

今回は3周年記念ということで、強傾斜壁3面(105度・120度・165度)を

全面リニューアル致しました。

触ったことのないホールドをひとつでも多く調達し、お客様の成長を

促す課題を創り続ける。

皆様のご愛顧・ご支援に報いるためには課題の創出が決定的に

重要。今までもこれからもずっと変わらず愚直に課題を創造して

いきたいと考えています。

オープンから3年が経過し、お客様の技術やムーヴ解析能力そして

保持力が飛躍的に向上しました。

初心者課題からスタートしたお客様が、テクニカルなセットの垂壁・

スラブ壁でテクニックを身につけ、今では強傾斜壁の中級者課題で

強さを獲得しようとしています。

SORAYONのウォールで強くなっていくお客様を見ることができるのは

本当に幸せです。

3周年を前に、どうすれば強くなりつつあるお客様を更に強靭な

クライマーへ導くことができるのか?

 

旧強傾斜ウォールの延命策も同時並行で考えました。

今回ウォールリニューアルをしたのは旧ウォールの賞味期限切れ

ということではありません。

旧ウォールは構築してから1年8ヶ月経過した時点でも色褪せることは

なかったと自負しています。恐らくあと半年は皆様の成長を支える壁

であり続けることはできたでしょう。

実際多くのお客様から旧ウォールの延命リクエストを頂きました。

そのような状況でも変えた理由は、二つあります。

①拡張性の向上
②後進の育成

この2点です。

①の拡張性とはルートセットの拡張性ということです。旧ウォールは

ボリュームホールド(XXXL以上の巨大ホールド)占有率が2割を占め、

その他XLサイズ以上の比較的指に優しい大きめのホールドの

占有率が6割。残りの2割がMサイズ以下の占有率という構成でした。

この構成だと課題の傾向にバリエーションを持つことが難しく、また

核心の要衝がボリュームホールドで塞がれてしまい進むべき方向へ

一手が出せないという弊害もありました。

初心者向けジムを標榜するSORAYONとしては開業当時は指への

負担が大きく故障の原因になるクリンプホールド(カチ=小さいサイズ

のホールド)は避け、スローパー主体のホールド構成で多彩な

ムーヴを起こせるよう腐心していたのが実情です。

 

アルパイン系のクラシック課題を探求していながら現場で頻出のカチ

課題を減らしていたのはそういった背景があります。

今回NEWウォールではカチホールドとM~Lサイズの比較的小さい

ホールド増やしました。3年間のルートセットノウハウから、カチ系

ホールドでありながら、指への負担が軽減できるシェイプのホールドを

選択したつもりです。

NEWウォールは旧ウォールと比較して1.5倍多いホールドを装着

しています。ルートセットのバリエーションはこれにより飛躍的に

増加するでしょう。拡張性が向上するということは、短命で終わらない

ウォールになるということです。

少なくとも2年間は皆様の成長を支え続ける壁になることを祈念しています。

先ずは発想からコンセプトスケッチを書く。

プロトタイプを作る。

どんどんいじりながら完成形に近づけていく。

最初から完成形をイメージすることはとても難しい。

触ったことのない情報が少ないホールドは実際に壁にセットし

様々な角度を試しながら仲良くなっていく。

モノのカタチはとても複雑です。5度傾けてしまうと全く別の特性が

出現します。故に試行錯誤するステップがとても重要です。

 

少しずつ少しずつ丁寧にイメージに近づけていく。SORAYONの

ウォールは立ち上がりは混沌としています。安定するまで一ヶ月は

必要。お客様にご迷惑をかけるのは忍びないですが納得が

いかなければ一度セットしたホールドをリプレイスさせて頂く。

結果長い間楽しめるウォールが完成する。

ムーンボードが普遍的に存在し続けるようにSORAYONのウォールも

長く利用され続ける壁を目指します。外岩のようにいつ行っても

大好きな課題が存在し続ける・・・そんな壁にこれからも増設移設を

繰り返し仕上げて参る所存です。

旧ウォール以上に現場の臨場感溢れるリアリティのある課題をNEW

ウォールでは探求していきますね。乞うご期待ください。

②の後進の育成とは、今後SORAYONが次のステップに進む

ために、自分以外のセッターとノウハウを共有し、自分がいなくても

SORAYONが目指す課題をリリースし続けられる体制を構築する

ということです。

3周年を節目にして、これからは複数のクライマーとコンセプトを

堅守しながら課題をリリースしていきたい。タイミング的には今回、

その作業を共有するのがベストと判断しました。

ウォール構築のノウハウはジム毎に異なり、なかなか形式知化

しにくいものです。マニュアル化できるものならマニュアル化したい

のですが、クリエイティブな側面が多く属人的です。そのブラック

BOX的なノウハウをウォール構築作業を通して共有できればきっと

SORAYON的な「何か」は消えることなく続いていく・・・。

自分はアルパインを舞台に登攀行為を続けてきた人間です。

剱の壁、黒部の谷・・・様々な山岳地帯でのクライミング経験が

課題創りのベースになっています。そのアルパインの核心は

尽きることがない。

そして月イチで開催しているアルパインアクティビティで初心者の

皆様と外岩に行く度に、強化すべきムーヴや課題が見えてきて

課題創出の意欲は衰えるどころか高まるばかり。課題創出の

ためのアイデアは枯渇するどころか年々増加していきます。

しかしながら、加齢とともに集中力と体力をキープすることが

難しくなりつつあることも事実。

初年度オープン時には100本を越える課題をセットしました。

1課題につき10回以上は試登し、ホールド角度調整を繰り返し

ながらルートセットしたので都合2000本以上をわずか一ヶ月で

登った計算になります。

当時自分は47歳で、こんな年をとってもまだまだ伸びるんだ!

と自分のクライミング力の再生に驚いたことを昨日のように

覚えています。

そんなまだまだやれる!的な無双状態も長くは続かず、短期間で

身体を酷使した結果、オープン直前に腱鞘炎を発症。一瞬で

グレードが最低レベルまで落ちてしまい、養生しつつだましだまし

腱鞘炎と付き合いグレードを戻してきました。だがしかし・・・

完治には至らずホールド替えをする度に腱鞘炎に負荷をかけて

しまいクライマーとしての健全な肉体を維持しているかと問われれば

厳しい状態と判断せざるを得ないのが現状です。

 

今はまだ何とかなっていても、明日完全に壊れるリスクがある

状態を放置するのはあまりにも無責任。現在50歳。あと5年は

現状維持はできるかもしれない。ボディメンテナンスは今まで

以上しっかりやるし絶対維持すると願えばたぶんできる。

5年で全ての経験を若手と共有するためには、ただ一度の

ウォールリニューアルも無駄にしたくない。今回その第一歩

としてLVR氏がSORAYONの正規ルートセッターとして参加

を決断してくれました。

SORAYONの400を越える課題全て攻略し、SORAYONが

目指すスタティックムーヴを体内に完全に取り込み今も尚

進化し続けている白眉なクライマーです。サマーチャレンジ、

オータムチャレンジの結果からもテクニック(スラブ)とパワー

(強傾斜)を兼ね備えた隙がないオールラウンドクライマー

であることを実証済みです。

LVR氏がSORAYONのルートセットに加入してくれることで、

SORAYONはジムコンセプトを保ち続け化学反応を起こして

更なる進化をすることができる。そう信じています。

尚、ルートセットスキルはクライミング力だけでなく、

下記10項目が求められます。

①クライミングスキル(外岩グレード・室内グレード)
②発想力(創造力クリエイティブスキル)
③熱い好奇心(好奇心と感動が課題創出のエネルギー)
④ストーリーを語れる能力
⑤ホールド特性知識(形状・テクスチャ)
⑥空間把握スキル(ホールドレイアウト)
⑦グレード評価スキル
⑧ウォール構築マネジメント(作業工程管理・安全管理知識)
⑨お客様の特性把握(コミュニケーション能力)
⑩トレンドキャッチアップ(課題傾向の情報収集力)

この10項目を5年以内に、LVR氏だけでなくスタッフKGM氏・

MZN氏とも共有し、オリジナリティのある「SORAYON的な何か」を

創出していきたいと考えています。

俺が俺がでやり続ければマンネリ化を引き起こす。

前職で痛感した「水は淀めば腐る。」

強い組織は常に勝ち続けるために変化する。

ジャニーズ戦略は凄いです。(下から戦力が供給される仕組み)

少年隊のノウハウは下のグループに吸収され別のカタチに進化する。

今動いている戦略と異なる戦略を同時並行で動かすチャレンジ。

SORAYONはこれからも淀むことなく進化していきたい。

お客様が来店する度に新たな感動や発見があるジム・・・

いつかきっとなれる筈。

スタッフ、セッターそしてお客様が一体となり、常に進化していく・・・・。

オールSORAYONでこれからも上手くそして強くなっていきたい。

それでは4年目の空四もどうぞ宜しくお願い致します☆

 

 

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

皆様の暖かいご声援・ご支援を頂き、おかげさまでSORAYONは

新しい年を迎えることができました。感謝申し上げます。

 

本年度はスタッフ一同、「世界一初心者にやさしいクライミングジム」

という基本を今一度見つめ直し、SORAYONでクライミング体験した方

が、志なかばでクライミングを諦めないための施策を、ひとつずつ

愚直に取り組んで参りたいと存じます。

 

クライミングはグレードに関係なく楽しめるスポーツです。事実自分が

活動しているアルパインのフィールドはSORAYONグレード紫レベルの

難易度のマルチピッチが大半です。それでもクライミングは楽しい!

 

ゲレンデやボルダーのハイグレード課題攻略を目指す道もあれば、

グレードに拘らず空の向こうへ四足歩行する楽しみもクライミング

にはあります。

 

ただし、落ちることが前提のスポーツですので、安全マージンを確保

する意味でもエンジョイクライミングの皆様もSORAYONの茶色課題

までは頑張って欲しい。

 

クライミングを一生の趣味にしていただけるように3年目のSORAYON

は昨年以上に頑張りたいと思っています。そこで目標として茶色課題

【5~6級グレード】のコンプリートを掲げます。皆様が途中で脱落せず、

確実に脱初心者のグレードまで成長できること。


そしてSORAYONで5級をコンスタントに攻略できるクライマーはどこの

ジムに言っても、外岩に行ってもファイブテン(デシマルグレード5.10a)

以上のルートを攻略できること。

 

これを3年目のSORAYONのコミットメントにしたいと思っています。


先ずは下記3つを本年度中に実現していきますね。

 

(1)初心者にやさしい壁面構成の探求

 

SORAYONは、保有しているクライミングウォール11面のうち、

半数以上の7面が90度以下の緩傾斜となっています。一般的に

メジャーではないスラブ壁といわれる緩傾斜ウォールに至っては

80度と85度の2面保有しています。

 

筋力が弱い初心者、そして女性は90度より傾斜がきつい壁では

バランス機能と柔軟性を駆使しても壁に留まるのは至難の業です。

 

初心者が筋力など身体的能力に左右されず、上達するまでの期間、

長時間クライミングできる環境を追求した結果、このような壁面構成

になりました。

 

この基本壁面構成を維持しながら、2周年のタイミングで緩傾斜→

強傾斜へのステップアップをスムーズに導けるよう90度B壁と90度C壁

の境界に強傾斜ゾーンを設けました。フェイスでは厳しい傾斜も、

凹角部であれば両壁へのステミング等フットワークで対応可能となります。

 

強傾斜の忌避改善を目的としたこの壁面処理は、今のところ効果的で

あったと考えています。これから春に向けて初級者向けの課題をこの

凹部に増やし、傾斜対応と荷重移動のスキルアップをサポートしていきます。

 

また3年目の今年は、初心者のレベルアップに効果的だと思われる

壁面形状を更にブラッシュアップしていく予定です。垂壁とスラブが

メインのSORAYONは維持しつつ強傾斜の苦手意識が払拭できる壁面

形状の進化を模索することをお約束いたします。

 

(2)初心者・初級者向け課題の本数増加

 

SORAYONは、リリースしているテープ課題の約85%が初心者~中級者

向けの課題です。初心者・初級者向けの10級~7級までの課題数は

本日現在110課題をリリースしています。おそらく日本全国のクライミング

ジムの中でも突出して多い本数になっていると思われます。

 

課題の質だけで初心者を脱落しないように5~6級まで導く術は残念

ながら今のSORAYONにはありません。

 

テーマ※の異なるひたすら多くの課題に取り組んでいただき、異なる

形状のホールドへの経験値を増やし、保持力(技術的&肉体的)や

三半規管の強化を図らないと5~6級レベルの課題が要求するムーブ

を起こすことは難しい。

 

不足している初心者の能力&筋力を強化するためには、質も重要

ながら課題の量が決定的に重要というのがSORAYONの考え方です。

 

現在の初心者・初級者向け課題本数は以下の通りです。

 

・10級:15本
・9級 :25本
・8級 :30本
・7級 :40本

 

この課題本数を3月までに以下の本数まで増やします。下記4つの

テーマを持った130本を越える課題に取り組むことで茶色課題卒業を

スムーズに促していきます。

 

・10級:20本
・9級 :30本
・8級 :35本
・7級 :45本

 

※4つのテーマ
①三半規管の感度(バランスを問う課題)
②ホールドを保持する力(パワーとホールディング技術を問う課題)
③柔軟性(足上げなどしなやかな体使いを問う課題)
④戦略的思考能力(パズルを解く力を問う課題)

 

(3)上記4つのテーマ別レッスンのスタート

 

現在SORAYONでは初回レッスンを無料で行っています。

 

初回はクライミングに必要な柔軟性を短時間で得られる的確な

ストレッチ方法のレクチャーと、ボルダリングのルール及び基本的な

登り方をレッスンしています。

 

2回目以降は、課題達成表というツールを使いながら初心者~初級者

の皆様の課題に寄り添い、弱点を共有しながら成長をサポートして

きました。課題達成表にて苦手な課題の傾向を把握した後は、

一緒になって課題解決方法を考えて成長を模索してきたのが

2年目までのSORAYONです。

 

3年目のSORAYONは、桃色課題(8級)を卒業した方向けに、前述した

4つのテーマに加えて”加速と減速”等上達に必要なテーマを設け、

テーマ別に抜本的解決を図るレッスンをスタートさせる予定です。

 

桃色グレードでは得手不得手が明確になってきます。

 

・柔軟性がなく足を畳み込めないためにハイステップができない方。
・筋持久力がなく最後まで保持力が持続できない方、
・瞬発的な収縮筋力が不足しているためにデッドポイントが使えない方
・パズルを解く力がないことで再登リピート率が落ちてしまう方
・バランス感覚の欠如により緩傾斜が苦手な方・・・etc

 

クライミング教本では、個別のムーブ(2点支持・フラッキング・デッド

ポイント等)のハウツーが学べますが、SORAYONはもう少し大きい

テーマで初級者のレベルアップサポートをしていければと考えています。

 

開催時期等詳細はツイッターにてご連絡致します。

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開業当初からSORAYONは、初心者ファーストを運営の理念とし、

クライミングファンの獲得に注力してきました。

 

昨年末までのSORAYONの登録会員数は3540名様となりました。

 

3540名のお客様のうち、クライミング初体験の方は7割を超えます。
たくさんのお客様にご友人・ご家族をご紹介いただきました。

本当に感謝しています。

 

しかし、これほど多くのお客様にご来店いただいたにもかかわらず、

クライミングを継続しておられる方は残念ながらそれほど多くは

ありません。

 

前述した茶色グレードに到達し、継続してクライミングされている

お客様は全体の20%程度です。

 

初心者に最適な壁面構成のウォールを作り、初心者向けの課題を

たくさん揃えて、達成表で悩みを共有しても、何かの原因で挫折し、

クライミングから足が遠のいてしまったお客様がいらっしゃいます。

 

運営スタッフとしての力不足と経験不足を痛感しています。

 

今年度は、上記3つの施策の取り組みと、初心者の方が居心地

良い施設と環境を徹底的に磨き上げ、クライミングファンを一人でも

多く増やせるような活動に尽力していく所存です。

 

まだまだ改善すべき点が多いSORAYONですが、ベストを尽くして

参りますので本年度もどうぞ宜しくお願いいたします。

 

ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】

 

 

いつもボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】をご利用頂きまして

誠に有難うございます。


SORAYONは11月22日(日)をもちましてオープン2周年を迎えました。


これも皆様の温かいご支援のお陰と本当に感謝の気持ちでいっぱい

です。初心者・初級者が道半ばで脱落せず、クライミングを楽しめる

ような課題、環境を3年目にどう整備したら良いのだろうか?

 

常にそのことを考えています。

 

お客様に助けられた2年目に感謝しつつ、3年目の運営は初心者

ファーストの原点を堅実に守りながら、SORAYONで強くなった

皆様が今まで以上に成長でき、上質な時間を過ごせるような

施設創りを目指してまいります。


2周年は、日頃のご愛顧に感謝を込めて、90度A壁、90度B壁、

90度C壁、90度D壁、110度壁の5面のクライミングウォールの

改装を行いました。


新生SORAYONのNEWウォール構築には、苦しかった滝の登攀。

楽しかったアルパインの核心。そして全ての想いをウォールに
込めました。

 

ぜひ新生SORAYONのウォールに登りにきてくださいね。


3年目はSORAYONアルパインアクティビティをたくさん開催し、

皆さまと空の向こうへ四足歩行したいです。


それでは3年目のSOAYONもどうぞよろしくお願い致します。


ボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】

 



 

 

SORAYONは11月22日で2周年を迎えます。

 

開店当初は2年も運営を続けることなど想像できなかったのですが

今では3年目のSORAYONについて想いを馳せることができます。

 

これもひとえに支えて頂いた皆様のおかげです。

 

1月危機、GW危機・・・(^_^;)

ここまでの道程は決して易しいものではありませんでした。

 

挫折しそうになった時、寄り添って支えて頂いた全ての皆様の顔を

何度も思い出しました。

 

「SORAYONに足を運んで下さる皆様の期待に応えたい!」

 

「少しでも何かをお返ししたい。」

 

色々考えているのですが、何はさておいても課題作りで恩返しを

することが最優先事項だと考え、先週より2週年記念ウォール

作りの構想に着手しました。

 

SORAYONは、強引に2軸で表すとしたら、添付図のとおり

スタティックかつバランスを重視した課題作りをしてきました。

 

都内のジムでここまで極端なルートセットしているところはないと

思われるほど、極端な方向性のセット。商業的には受けないことは

承知でしたが、本当に受けなかったですね。特に若い方には

受け入れられなかった(;゚Д゚)!

 

躍動感溢れるエンターテイメント性がなく、地味なムーブの

総合デパートでしたから(^_^;)

 

スタティックな動きはダイナミックな動きの対極にあり、静止

した体勢から次のホールドを取りにいく動きで、失敗できない

アルパインルートでは定番の動きです。短時間に運動エネルギーを

一気に放出する瞬発系のダイナミックな動きと異なり、長時間

じわじわホールドに力をかけ続けなくてはなりません。

 

昨今の潮流(左上の象限:身体能力を生かし、瞬発力を用いた

ダイナミックな課題)とは真逆の動き。

 

次の一手が遠い時、ジャンプするような動きで次のホールドを

取りに行くランジやダイノ、両手で引き付けて一気に次のホールドを

取りに行くデッドポイントなどの技術とは異なる技術を要求される

のがスタティック。

 

ぐっとこらえた体勢からどのような技術で一手を出すか・・・。

 

沢登りや岩登りを活動の中心にしてきた自分が、危険を感じたルート、

学びがあったルートのスタティックムーブを人工壁で再現したのが

2014年バージョンの1stウォールです。

 

瞬発的な筋力重視でなく、静的な動作を正確に行うために持続的な

筋持久力を重視し、バランス感覚、柔軟性、パズルを解く戦略的

思考能力なども必要とされるルートセットを1stウォールでは試行錯誤。

 

その為、ホールドはダイナミックムーブを起こしにくいものばかり。

 

丁寧に長時間ホールディングし一手を出すスローピーなものを多く

調達してきました。

 

スローパーは、筋肉量が少なく、瞬発力(速筋)が劣る子供や

女性でも、課題に取り組むことで、瞬発力の対極にある長時間

丁寧に保持する持久力系の遅筋を自然に鍛えることができます。

 

遅筋の強化は、じわっと丁寧にホールディングするために避けることが

できないステップなのです。それ故、SORAYONでは10級~7級まで

ひたすら多くの課題に取り組んでいただき、筋持久力を養うことを

最優先してきました。

 

ただし、6級までの道のりは遠く、延々と筋持久力を強化する

スタティック課題が続きますので、かなりの方が地味な取り組みに

絶えられず脱落していったのも事実です。

 

ムーブの基礎などのレベルアップスクールを8級程度で開催しても

いいとは思っていますが、ムーブを起こす最低限の筋持久力がない

中でムーブ講習を行っても時期尚早なので、ひたすら課題に取り組み

課題をこなすことで自然とムーブが起こせる運動力学を体得できる

ような課題設計を心がけてきたのがこの2年間です。

 

この2年間のSORAYONの取り組みで成長した方もたくさん

らっしゃったと自負しています。SORAYONでクライミングを

始めた方は、意識していなくてもスタティックの課題対応力は

ズバ抜けているはずです。

 

そのような力を養えるホールドばかりを選んできましたから。

 

ホールド選びで課題の質はほぼ決定します。

誰がセットしてもホールドの傾向以上のセットは組めない。

 

だからホールド選びはとても大切。

 

3年目のSORAYONの課題の方向性・・・。

 

どうすべきか?

 

この2年間の運営で一番難しかったのは、リーチに恵まれない方の

課題解決ソリューションの提供です。

 

スタティックな課題は、静止した状態で一手を出すため、リーチ

に左右される傾向が大きい。SORAYONではいたずらに遠くに

ホールドを設置して難易度をあげることはしていませんが、

身長155cmくらいまでの方ならなんとかなっても150cm以下に

なると足自由課題でもどうにもならない世界が存在します。

 

鬼のように筋持久力を鍛えたとしても人工壁では自然の岩と

異なり、ホールドの距離が存在するのでスタティックムーブの

限界があります。

 

「それじゃ面白くないな。」

 

今はそんなことを考えています。

 

もっとたくさんの方が楽しんでいただける課題つくりにトライしたい。

 

なかなか難しいハードルだと思いますが、難しければ難しいほど

取り組む価値があるし楽しい♪

 

2017年に向けた2ndウォールは、キープコンセプトでありながら

リーチ差が埋まるような課題つくりを試行していきたいと考えています。

 

今までのような初速度がまったく上がらない極限のスローパーは

スラブ以外では使いません。

 

身長差を補うには、遠い距離を埋める何かがなくてはなりません。

 

その何かがダイナミックなムーブならSORAYONはそのソリューションを

提供したい。SORAYONがキャンパシングボードを設置したのは

その布石です。瞬発系の速筋強化と神経系のトレーニングも

クライミングに必要ですから。

 

商業的に受けるとか、流行は追うつもりはありません。

 

85度スラブは今まで以上に筋持久力を必要とするスタティック系

課題を極限まで追求していくつもりです。

 

それ以外の垂壁~薄かぶりはダイナミックな動きが起こせる

ホールドを11月までに調達していく予定です。

 

SORAYONの軸がぶれることはありません。ダイナミックムーブ

ばかりの課題が一気に増えることもありません。

 

スタティックの動きを探求しなければ動きの正確性が失われて

雑な動きになってしまいますから。

 

クライミングジムのホールド選びは、課題コンセプトを決める

上での生命線。ジムの運営ポリシーが明確でないととても曖昧な

課題群ができあがってしまうと思うのです。

 

アルパイン系のクラシック課題・・・。永遠にこの傾向はキープ

しながらも、より遠い距離をとりにいくためのムーブが学べる

課題も増やしていこうと考えています。

 

そのためのホールド選びを開始しました。

 

自分でも新しいSORAYONにワクワクしています。

 

皆様から頂いたサポートは課題つくりで返していきたいと考えて

いますので、今後ともボルダリングジム【空の向こうへ四足歩行】

を宜しくお願いいたします。