メロメロパーク

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2006-05-08

嘘つきの代償 ~からす座

テーマ:春の星座の話
長い長いうみへび座の真中よりやや北東、おとめ座のスピカの南西に、いびつな四辺形をした星の並びがあります。ここがからす座になります。ちょうど帆船の後部につける縦帆(スパンカー)に似ているというので、西洋の船乗り達の間では「スピカ(スパイカ)のスパンカー」と呼ばれた星の並びです。(スパンカーはこんな感じの形 です)ちょうど、この四辺形の上の2つの星を延長するとスピカに届くことから「スピカ(スパイカ)の」とついているのです。日本でも、この星の並びを「帆掛け舟」と呼ぶ地域があるので、船の帆を連想するのは洋の東西を問わないようです。

からす座は非常に小さな星座ですが、形が目立つためかかなり昔から存在する星座です。しかし、なぜこの四辺形がからすと見なされたのでしょうか。
このからすは、太陽の神アポロンの使いで、銀の輝く羽を持ち人の言葉を話せたといいます。このからすは、アポロンと離れて暮らしている妻コロニスとの間の伝令を行っていました。
ところが、ある時、このからすは道端でおいしそうな木の実を見つけますが、まだ熟していないのでその場で熟するまで待ってから食べたのです。そのため、アポロンのところに戻るのが遅くなったからすは、「コロニス様が浮気をしていたからどうしようかと思って…」と嘘をついてごまかそうとします。結果、アポロンは怒りに任せてコロニスを殺してしまうのです。
そののち実はからすの嘘が原因だとわかると、アポロンはからすの羽を真っ黒に変え、二度と人語が使えないようにして、さらに天空に銀の釘で貼り付けにしてしまいました。からす座の4つの星は、からすの体をあらわす星ではなくて、見せしめの貼り付けに使われた釘の光だったというわけです。
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2006-05-07

天体を測る器械 ~ろくぶんぎ座

テーマ:春の星座の話
 うみへび座のアルファルドの東側に作られた比較的新しい星座が「ろくぶんぎ座」です。漢字で書くと「六分儀」となります。この器械は、星の高度や天体同士の見かけの間隔を正確に測り取るために作られたもので、円を6分割した扇形(中心角が60度)の形をしています。現在でも、航海するときに星の高度などを測るために使われています。
※詳しい使い方はこちらの↓ページが参考になります。
航海計器 六分儀の使い方:http://sextant.to-thesea.com/sextant.html

 さて、この星座はへベリウスが制定した星座の一つです。彼の活躍した時代、天文だけではなく、科学を発展させるのに役に立ったさまざまな道具が発明され使われていました。六分儀もそのような器械のひとつであり、実際にへベリウス自身も愛用していました。ところが、自宅が火事に遭い、彼は20年以上も愛用していた六分儀を焼失してしまいました。そのこと大変残念な思いをしたヘベリウスは、「二度と同じ事はくりかえすまい」とこの星座を制定したと伝えられています。

 新しい星座の宿命か、明るい星はほとんどありません。しし座との境界線付近にある35番星は、小さな望遠鏡でも見ることのできる二重星です。(6.3等と7.4等)


 全くの余談ですが、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で、主人公碇シンジの父親ゲンドウの旧姓が「六分儀」です。このアニメでは、登場人物の名前が戦艦やそれに関連するものから取られているということで、このようなネーミングになっているようです。
2006-05-06

体を使って星を探そう ~星見のヒント

テーマ:星見ガイド~観測心得編
 星と星の見かけの間隔や、地平線からどのくらい離れているかなどを言い表すのには角度を使います。
(例) 北斗七星の北極星を見つけるために使う2つの星の間隔は約5度
(例) 東京での北極星の高度は(地平線から)約35度

 距離、というと私たちはつい「m」や「cm」などの単位を使いたくなりますが、天体を見るときは「自分を中心とした球面にはりついている物体」と考えるので、2つの天体と中心(自分)を結んでできる角を使った方が自然なのです。

 かといって、屋外に出るときに分度器を持って行く人も余りいないと思います(私が知っている範囲では、ゴンチチのチチ松村さんが「旅行用の道具の中にいつも分度器が入っている」とおっしゃっていた1例のみです)。実は、分度器を使うまででもなく、体を使って大体の角度を測ることができるのです。下に代表的な「目安」を載せておきますので、実際に試してみてください。

※体で角度を測るときは、腕を伸ばせるだけ伸ばした状態で測ります。
人差し指の幅・・・約1度
親指の長さ・・・約5度

人差し指の長さ・・・約7度
げんこつの幅・・・約10度
げんこつで親指をたてた状態・・・約15度

 この測り方は、子どもでも大人でも使えます。腕の長さと指の長さなどの割合は、体が大きくても小さくてもほぼ同じだからです(若干の個人差はもちろんありますが)。
2006-05-05

たぐいまれなる美しい髪 ~かみのけ座

テーマ:春の星座の話
 しし座のデネボラの東、おとめ座のやや北に暗い星がぼうっと集まって見える領域がかみのけ座です。
 この星座はエジプトの王妃ベレニケの髪の毛を模した星座といわれ、紀元前3世紀ごろには星座が存在した記録が残っています。ところが、プトレマイオスの著書に載せられた48星座の中にかみのけ座は入っていませんでした。かみのけ座を「復活」させたのは、16世紀の天文学者ティコ・ブラーエです。それまでかみのけ座は、長い間忘れ去られた星座になっていました。

 かみのけ座の領域は、周りの星座と違って明るい星が少なく、また、銀河系の中心から離れたところにあるので、銀河系の外にある星雲を見やすい領域になっています。そのため、「銀河ののぞき窓」と呼ばれます。
 かみのけ座を形作る星々は、Mel.111(メロッテ111)と呼ばれる散開星団でもあります。双眼鏡で見ると、視野いっぱいに漢字の『人』形に星が並んで見えます。
  

 ギリシャ神話では、エジプトが隣国と戦争をしていたとき、ベレニケが王の無事と勝利を神に祈り、それがかなえられたために惜しげもなく捧げた美しい髪の毛が星座になったと伝えられています。
2006-05-04

最大最長の星座 ~うみへび座

テーマ:春の星座の話
 うみへび座は全天で一番大きな星座です。全天の中でうみへび座が占める割合は約3.1%となり、これは地球上でロシア共和国の国土が地球表面に占める割合(約3.5%)に匹敵します。
 また、全天で一番長い星座でもあります。頭のある西の端はかに座の南、尻尾の先がある東の端はてんびん座の下にまで及んでいます。頭が8時ごろに南中する時刻が3月下旬~4月上旬なのに対して、尻尾の先が8時に南中するのは約3ヵ月後の6月下旬~7月上旬になります。角度で言うと100度以上の長さになります。

 ほどほどに明るい星がつらなって蛇とみなされた星座はいくつかありますが、うみへび座の星の列で目立つのはしし座のレグルスの南にぽつんと輝く赤っぽい2等星です。周りに目立つ星があまりなく一人ぼっちで輝いているように見えるので「アルファルド(さびしいもの)」という名前が付けられています。
 また、ちょうどうみへびの心臓の部分に輝いていることから「コル・ヒドレ(ヒドラの心臓)」という別名もあります。

 ギリシャ神話では、ヘルクレスの取り組んだ12の難題の2つ目の課題、「レルネアのヒドラ退治」に出てくるヒドラの姿だとされています。星図の中のうみへびは1つの首しかありませんが、神話に出てくるヒドラは9つの頭を持ち、そのうちの1つは不死の首でした。また、首を切ってもすぐに切り口から首が生えてくるというとんでもない化け物でした。
 ヘルクレスは甥のイオラオスに首の切り口を焼いてもらい、不死の首は巨大な岩の下敷きにして退治する子Tができたのでした。

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