ここで、そこで、いろんなところで

日々の生活の中で想う、エッセイ未満のことたち


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英語で来世、あの世のことをhere afterと言うのだそうだ。


死者との対話に疲れたサイキック、臨死体験をしたジャーナリスト、一卵性の兄を事故で失った少年。

3人の人生が交差するストーリー。


来世を信じていない人にはちょっと理解しがたい映画かも。


サイキックの友人は、この映画の主人公と同じような理由でそれを職業とすることをやめた。

クライアントが異次元のことを知りたいと願っても、その人が希望するかたちではない時もある。

その時に傷つくのはクライアントだけではない。


3人がそれぞれ違う観点で死と向き合う。

他人の死。自分の死。近しい人の死。

私たちは死と隣り合わせでありながら、いざとなるとなかなかそれを受け入れられないでいたりする。


「僕を一人にしないで」

薬物中毒の母親と離れ、里子に出される少年。

孤独を胸に押し込め、死んだ兄に会わせてくれる本物の霊能者を探す姿が切ない。

彼のピュアな気持ちがそれぞれを引き寄せる。


ラストで、3人が哀しみを受け入れて、静かに前へ一歩踏み出す姿に、こちらまで救われたような気持ちになる。

イーストウッド監督の、心に深い痛みを持つ人たちへの優しい視点がとても素敵。


エンドロールが終わっても席から立てずにうつむいている女性がいた。

失った大切な人とのことを思い出していたのかもしれない。


観終わった後に暖かい余韻が残る映画。


ヒア アフター

http://wwws.warnerbros.co.jp/hereafter/index.html

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久しぶりに洗練された映画を観た。


グッチのデザイナーだったトム・フォードの初監督作品。

スタイリッシュな美しい映像は期待を裏切らない。


ライティングや画面のトーンまで、トム・フォードが隅々までこだわっているのがよくわかる。

きっとペンの一つ、コップの位置にまで妥協を許していないのだろう。

そして、やっぱり素敵なのは主人公の身づくろいのシーン。

一つ一つのアイテムを身につけていくことによって初老の男性が教授へと変貌するその様は見事。

靴にさっとブラシをかける場面など、おしゃれへの愛情を感じさせる。



家族や異性の愛情に答えを求めず、「愛する者の喪失感」を深く丁寧に掘り下げる。

価値観がまだまだ多様ではない60年代。

異端であること、少数であることへ対する不寛容は現代でも同じこと。

主人公の繊細さや底知れぬ孤独はきっとトム・フォード自身のものなのだろう。


観終わって、しばし日常に戻ることが躊躇われた。


人生の様々な機微を知り、悩み、もがく大人のための大人の映画。


シングルマン

http://singleman.gaga.ne.jp/


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