ここで、そこで、いろんなところで

日々の生活の中で想う、エッセイ未満のことたち


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「大切なものは宅急便なんかじゃなくて、直接受け渡ししましょう」

とその人に言われた。


ある記録テープをCD-Rにダビングしていただくのに、その受け渡しをどうしようという話になったのだ。


なので、私はそのテープを持って、名古屋まで行った。


そして二週間ほど過ぎて、

「CDができました。明日お渡ししたいのですが?」

と連絡を受けた。

私は仕事の都合で名古屋にはいけないので、

「急がないのでまたお互いの都合のいいときに」

と言ったら

「早くお渡ししたいので、そちらに伺えば受け渡しができますか?」

と言われた。


こちらが頼んだことなので

「それは申し訳ないから郵送で結構ですよ。時間を大切に使ってください」

と言ったけれど、結局わざわざもって来てくださることになった。

名古屋とここは往復約2時間。

忙しいその人には大切な時間。


一緒にお茶を飲んで、1時間半ほど滞在して、その人はまた名古屋へ帰っていった。


手渡しされた一つの紙袋。

家に帰ってあけてみると、丁寧に番号と時間が書かれ、ダビングされたCD-Rが29枚出てきた。

このままでは使いにくいだろうからと、わざわざMP3にも変換してくれていた。


手紙もメモも何も入っていないけれど、言葉のないメッセージがそこにはあった。






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最近、願うと叶うことが時々ある。


たとえば、ご飯おごって欲しいな~と思っているとゴチになれたり、遊びに行きたいな~と思っているとお休みが取れたり・・・。


で、

マンモス観たかったな~

って思っていたら、本当に来るじゃない!

しかも豊橋に!

それも2ヶ月間も!


東京とか大阪とかじゃなくて、なんで片田舎の豊橋なんだろう!

しかも名古屋は一日だけの公開なのに!


実は私は万博には行かなかった。


基本的に私は「アンチ万博」だったのだ。

だって、自然との共生って言ったって、自然と共存できないくらいに人という種が増えすぎているんだから、こざかしいことをいろいろと考えるよりも、まず「人口削減」をマジで考えるほうが先でしょう!

自然を破壊して、パビリオン作っても、元の森の姿に復元されるまでにどれだけの時間がかかるのか・・?

そこで稼ぎ出されたお金よりも、失われたものの価値のほうがどれだけ大きいのか?

と一応農学部出身の私は、ご立派な大義名分を考える。


まあ、そんなたいそうな理由ではなく、一番行きたくなかったのは、「人ごみが嫌い」だからだ。

それに始まった頃は寒くて、夏はめっちゃ暑かったし・・・。

だって、ここの市の人口と同じくらいの人があの博覧会会場に密集してるんだもん。

考えただけでもオソロシ~。


でも、万博のお祭りムードはすごかった。

その中で「アンチ万博」なんて、声を出せる雰囲気でもなかった。

そして、世界の人々が、この愛知を目指してやってきていたことを考えると、近くに住んでいるのに、ちょっともったいなかったかな・・という気持ちは、小市民の私にはやっぱりあった。


それと、やっぱりマンモス観たいな~って思っていたのだ。


ああ、観たかったな。残念だったな。

意地を張らずに観にいけばよかったな・・・って思っていたら、ある人から「豊橋にマンモスが来る」という情報をいただいた。


ウッソ~?

と思ったらホントだった。


私の気持ちを神様が聞き届けてくれたのかしらん?


ということで、マンモスがやってきます。


こちら方面に遊びにいらっしゃる方、一緒にマンモス観ましょう。

ただ、ビール電車(夏になると「納涼!ビール電車」が走るのです)にはまだ早いので、居酒屋さんで乾杯ですが・・。


田舎に住んでいると結構楽しいことがあったりするもんだ。

フフン♪


豊橋市自然史博物館










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すばらしい本だった。


ダライ・ラマ師の本は「仏教入門」を読んだことがあって、これはチベット仏教の考え方がわかってもおもしろかった。

こちらはラモ・トンドゥプとしてチベットに生を受けた少年が、ダライ・ラマの活仏として見出され、中国の侵略にあい、インドへ亡命し、世界平和を訴え続けている今日(この本が書かれた時点では1990年)までが、自身の言葉で書かれている。


これを読むと、ダライ・ラマ師がものすごく謙虚で、暖かくて、芯の強い人であることがよくわかる。

活仏と言うより、一人の人間としても、とても魅力的。

そして、どんな人に対しても、その人の中にある光を見出し、認める。

たとえ、自分の国を侵略した中国共産党の幹部に対しても。


これを読む前、私はダライ・ラマ師を少し勘違いしていた。

民族や国家を超えて、世界平和を訴えて世界を行脚する、「チベットの活仏」と思っているところがあった。

なので、「地球人」と自分を紹介するような人だと勝手に思い込んでいた。


だから、去年、ダライ・ラマ師の講演を聞きに行ったとき、質疑応答の際、あくまでも「仏教的な見地」から答える師の姿に、自分の中のダライ・ラマ師の像とのぶれに、少し違和感を感じた。


でも、これを読んで、それは解消された。

彼はチベット人であり、チベットを愛するチベット仏教の活仏なんだ。

なので、彼の平和思想の根底はチベット仏教であり、彼のアイデンティティーはチベット人であることである。

そして、世界平和を願うことは、すべての人を救うことであり、すなわちそれはチベットの人々も救われると言うことなのだ。


だから、彼は肉を食べる。

殺生はいやなので、菜食主義になりたかったらしいけれど、チベットは野菜が極端に取れないので、肉から栄養をとるため、そういう体質になっているらしく、菜食主義に失敗したと書かれている。


また、チベットは高山なので、小さな虫はあまり発生しない。

すなわち、虫を殺生しない。

なので、インドへ亡命してきたチベット人たちは、農作物を荒らす害虫を殺せずに困ったというエピソードも紹介されている。


宗教と言うものは、その国や土地にあった形で発展していくのだと言うことがよくわかる。

しかし、その宗教の主流にある愛は普遍だ。


そして、中国がチベットという国に対して行っている非人道的な侵略を訴える。

チベットの人たちが行う抵抗を「暴力は決して見逃せないが、ときとしてそれを避けえないことがあるのをわたしは認める」と語る。


でも彼は絶望しない。

チベットがまたいつか、平和な国として、チベットの人たちが安心して暮らせることを心から祈り、信じている。


また、この地球も、いつか美しく平和な星になることを心から祈っている。


私はダライ・ラマ師の大いなる楽天主義にいつも感動する。

この世のむごさや汚さを知りつくしたなかでさえ、人の善意を信じている。


この世の中は醜いことがいっぱいある。

それは心の中も同じ。

でも、それにばかり目を向けていてもなにも始まらない。


どんな絶望の中にも、光が必ずあることをダライ・ラマ師は教えてくれている。

そして、何度挫折しても、立ち上がれることを気づかせてくれる。


勇気と感動を与えてくれる一冊だ。


ダライ・ラマ自伝~文芸春秋文庫~
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4月5日から10日まで、名古屋のマツザカヤ本店でいけばな草月流の展覧会があります。


草月流を習っているし、指導しているけれど、ここから名古屋は遠いし(新幹線で30分はかかります)、お金もかかるし、面倒なので、いつも流展はやんわりとご辞退申し上げてきた私。


でも、今回は師匠から直々、「一緒に参加しない?」とありがたいお誘いがあり、師匠と合作というカタチで6名で出品することになりました。

(ほとんど師匠のアイディアだけど、ちょこっと私の意見も取り入れてもらってます)


で、チケットがドバッと送られてきたのであります。

前売り券130枚、招待券60枚、招待券付DM40枚・・・・。

私にとっては天文学的な数字に近い。


ということで、愛知近郊のご住所のわかる方には無理やりDM送らせていただきました。

ご迷惑だった方スミマセン。


でもまだまだ余ってます。


もし、ご興味がおありの方、いらっしゃいましたらお手数ですがご一報ください。

チケットを送らせていただきます。


興味がないのに無理やりDMを受け取ってしまった方、申し訳ございません。

どなたかに差し上げるかしていただけるとうれしいです。

もちろん、無視してくださっても構いません。


きっと名古屋城も桜のきれいな頃だと思います。

お遊びがてらいらしていただけると光栄です。


とうことで・・

おヒマラヤ来てよね、私チョモランマ~♪

(おヒマなら来てよね、私さびしいわの替え歌です)

でした。







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小原庄助さんは憧れの人だ。

(若い人は知らないかな?)


小原庄助さんは実在の人物で、

「朝寝、朝酒、朝湯の大好きな人で、それで身上をつぶした」

と歌にまでなった人。


諸説あるようだけど、幕末に苗字帯刀を許された郷頭で髭をたくわえた豪傑で、酒が強く、大の風呂好き、豪放磊落で明るく多くの人に愛された人物なのだそうだ。

そして、正義感に燃えた庄助さんは戊辰戦争に参戦、市街戦で唯一勝利を納めた材木町口の戦いで戦死、その名は今も石碑に刻まれているということ。

みちのく二人旅 より引用させていただきました)


私がうらやましいのは、ご立派な部分じゃなくて、もちろん「朝寝、朝酒、朝湯」。


仕事や用事のない日は、午前中寝続けるなんて、当たり前。

若い頃は、お昼過ぎても起きてこないので、親が「死んでいるんじゃないだろうか」と、私の寝室をのぞきに来たくらい、寝るのが大好き。


そして、朝からお酒が飲めるなんて最高。

私の場合、アルコールが体に入ると、エネルギーの通りはいいんだけれど、思考が停止して、何にもできなくなってしまう。

だから、仕事があるときに飲むなんてとんでもないし、休日でも、雑用をこなさなければいけないときは飲むことができない。


そして、朝湯。

私は大のお風呂好き。

本当は毎日朝湯をしたいんだけど、低血圧&冷え性なので、朝が苦手で、なかなか起きることができない。

ということで、朝はいつも時間がなくて、朝湯は断念しているのだ。


なので、この3つを実行していた小原庄助さんが、私はいつもうらやましくて仕方がない。


しか~し。

要するに、仕事も用事もなくて、考えることもなくて、朝のんびりできれば、これは実行できると言うことなのだ。


ということで、旅行に行ったりしたときは、私は意地でもこの3つを決行している。


さすがに朝早い新幹線の中で、お酒を飲むと言うことはやらないけれど、特急クラスの列車で移動時間が1時間あれば、飲酒は当たり前。


先日は、久しぶりに上京した。

というのも、オントシ80になるいけばなの師匠と、姉妹弟子の友人と3人で、レディースプランで宿泊することになっていたのだ。

師匠は最近足の調子がよくなくて、ちょっと沈みがちなので、「お台場の夜景を見ながら3人でゆっくりしたいわ~」という師匠の希望で、都内に住む二人と私はホテルで合流することになっていた。


二人と会う前に、一年ぶりに学生時代の先輩と会う。

ランチをしながらワインのデキャンタを二つ空けた。

先輩はお仕事中抜け出して、ランチに来てくれたんだけど、果たしてその後きちんと仕事ができたんだろうか、不明。

私は最期はグラスでワインをいただいた。

そこまで飲むんだったらボトルで頼んだほうがよかったのでは・・?

とも思うけれど、やっぱり最初は「お昼だし、お仕事中だし・・」

と遠慮もあったのだ。


んで、気持ちよ~くご飯を食べながら、飲んで、盛り上がった。

昼間っから飲めるなんて、最高に幸せ。


最近酔うと、「やってあげる~♪」

と、言ってしまうことが二つある。


一つはエネルギーワーク。

もう一つは数秘術。


どちらも覚えたてで、修行中の身ゆえ、まだまだ未熟なんだけど、酔って楽しくなると、誰かに何かをしてあげたくなる性分。


で、この日は両方やることになった。


二人ともいいカンジで出来上がってしまっているので、レストランの中の周りの目なんて関係ない。

目を閉じて、背中に手を当てたりしている光景は、アブナイ宗教と変わらないんだけれど、気にしない、気にしない。

飲むとエナジーの通りが良いので、結構効いてくれたみたい。


で、数秘術はと言うと、これは生年月日と名前を数字に置き換えていくという作業がある。

単純な足し算なんだけれど、酔っ払っている私には、この単純な計算ができない。


1+9+6+・・・・あ~、計算できない~!


と言うことで先輩がケイタイで計算をする。


名前をアルファベットに置き換えて、さらに数字に置き換えると言う作業も、アルファベットがまともに言えない。


HIJKLMN・・・・んで、なんだっけ・・・?


と、まったく私の頭が使い物にならないので、仕方なくこれは次回のお楽しみと言うことになった。


先輩と別れて、お台場のホテルへ直行。

師匠たちと合流して、プールに入って、フットマッサージを受けて、夜景のきれいなレストランで、もちろん乾杯~!


その後部屋に帰って、足と腰が痛い師匠にエナジーワークをしてあげる。

酔っ払っているからもちろん気の通りもいい。

師匠も喜んでくれる。

でお風呂に入って就寝。

このときはお部屋付のバスソルトを入れる。

ホテルのお風呂って本当に気持ちtがいい。

ああ、幸せ。


そして、朝は10時過ぎるまでみんな起きず、あわてて起きてまたお風呂。

今度はバブルバスを入れたら、泡が立ちすぎて、浅いバスでくつろごうと、思ったらずぶずぶと沈んで、私は泡におぼれそうになる。

(泡の立てすぎに注意ですね)


で、朝昼兼用で、おいしい中華をいただく。

もちろんビールも一緒に。


・・・・ということで、すっかり小原庄助さんになって帰ってきたんだけれど、やっぱり現実は甘くない。


家の中の雑事はたまっているし、仕事もまったなし。

ああ、二日間だけどのつかの間の庄助さん暮らし・・・。


もちろん次に庄助さんに変身できる日まで、こつこつと地道な生活を続けております。(本当です)



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やっと観にいけた。

ずっとずっと観たいと思っていた映画だ。


1994年から始まったルワンダでの大量虐殺。

その中で、家族と1200人の命を守った勇気ある男性の物語。


すばらしい映画だった。


でも、私がこの映画に素直に入り込めなかったのは、助かった1200人の影で100万人の人たちが、ゴキブリと称され、ナタや銃で敵対する部族に簡単に殺されていったという事実。


この惨状に、超大国と呼ばれる国々は、内政干渉として、長い間手を差し伸べなかった。

資源のある国には、すぐに軍隊を送り込むのに?


そして、この民族紛争は、元はと言えば、統治しやすいように、植民地時代に民族間の憎悪をあおったことに起因している。

大国の都合で、宗教対立をけしかけられた中東のどこかの国と同じじゃないの?


そしてこの映画を、日本という国で、女ひとり、レイトショーで観ている私。


見逃してしまったけれど、イノセントボイス という映画がある。

内戦のエルサルバドルで、ゲリラが12歳以上の子供をさらって軍隊教育をするというお話。


毎年3万人の人が自殺をする、平和と言われる日本で、ちっぽけな私は何をどう考えればいいのかいつも混乱してしまう。


ただ、世の中で起きているいろんなことを、受け止める気持ちだけは持ち続けていたい。


ホテル・ルワンダ




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先日上京した際、ブログ仲間のwakuwakuさんとお会いした。


少しの時間だったけど、一緒にお茶をして、彼女はまた仕事場へ、私は新幹線のホームへ。


お別れするとき、握手をして、ハグをして、バイバイと手を振る。


私は改札口に歩き出して、振り返ると、wakuwakuさんは同じ場所で私を見送ってくれていた。

振り返った私にまた手を振ってくれる。


人ごみにまぎれて、小さくなって、お互いの表情もおぼろになっているのに、それでもwakuwakuさんはずっとその場所に居つづけてくれていた。


まるで私を見守るように。


なんだか、幼い頃に姉と手をつないでおつかいに行ったことや、母の膝枕で眠ったことや、懐かしくて暖かい思い出がよみがえる。

今の私は、自分ひとりで大きくなったようなデカイ態度で、ふてぶてしく生きているけれど、本当はそうじゃない。

そうやって私は、たくさんの人に見守られて生きてきたんだね。

私自身は、ずいぶんと昔に大人になっていて、年齢的には誰かを守ってあげなければいけないくらいなのに、相変わらず、私はいろんな人に頼って生きている。


振り返ったときにそこにいてくれるって、なんて心強いことなんだろう。

幾つになっても、そういうことってうれしいもんだね。


おかげさまで私は安心して、帰路についた。


時々私は素直じゃなくて、本当はお名残惜しいのに、カッコつけてぷいっとお別れしたりしてしまう。

ひねくれているってよくないね。

相手の姿が見えなくなるまで見送ってあげられるって素敵だな。


そして、相手の背中を観ながら、

「じゃあまたね、元気でね」

って思ってあげられたらいいな。


じゃあまたね。

元気でね。

あなたの毎日が幸せでありますように。






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特別なアクションがあるわけでも、ものすごく有名なスターが出るわけでもない。

記録映画のように史実に忠実でありながら、上質のサスペンスでもあり、深い感動の映画だった。


ナチ政権下に、反政府のビラを撒き、逮捕され、処刑された女子大生の物語。

ゲシュタポの尋問に、最初は無罪を主張していたけれど、一転、罪を認め、自分の良心と信念を貫いて、

「自分のしたことを誇りに思う」

とまっすぐな目で言い放つ。

そして、仲間の名前を口にせず、罪を軽くしようという取引にも応じない。


この映画を観て、あることを思い出した。

中学生のとき、国語の先生が語ったことだ。


日本でも、憲兵などによる思想弾圧があった頃、たくさんの人が捕まり、拷問にかけられ、仲間への裏切りを強制させられた。


そこで真っ先に口を割ったのは、プロレタリアートと呼ばれる労働者階級の、救われなければならない人達だったのだそうだ。

逆に、自分の命を懸けて仲間を守ったのは、思想的にマルキシズムを実践しようとしていた人たち、学者や知識人と呼ばれる人たちだったらしい。


なぜか。

労働者の人たちは、明日の糧のないつらさを、生活の中で味わい尽くしていたからなのだそうだ。

自分が捕まり、働けなくなることで、家族が今以上にどんなにひどい生活を強いられるか、これ以上家庭が困窮したらどうなるか、身にしみてわかっていたから、仲間を売ってでも、必死で生き延びようとしたのだそうだ。


映画の中で、ゾフィーと兄のハンスは、極限状態の恐怖の中、堂々と自分の信念を口にし、自分の中の正義を貫く。

でも、一緒に裁判にかけられたクリストフは判事に向かって命乞いをする。

「子供には父親が必要です」と。

彼だけは、ゾフィーやハンスと違って、妻帯者であり、3人の子供の父親だった。

自分の手で守らねばならない家族があった。


私はいったいどちらだろう。

ゾフィーなのか、クリストフなのか、プロレタリアートか、知識人か・・・。


この年齢になれば、世の中のいろんな仕組みも理解できるし、お金のないつらさも味わったことはある。

そして、正義だけでは生きていけないこともわかるし、裏切りだって知っている。


いつもこのことは私の中にある。

私はいったいどちらだろうか・・・。


映画では、ハンスが「クリストフは助けてください」と判事に言うが、聞き入れられない。

そして判決が下される。


ラスト近く、3人で最期の別れにしっかりと抱き合うシーンがあった。

自分たちの運命を受け入れて、お互いのすべてをゆるしあうような、美しいシーンだった。

ハンスも、クリストフも、ゾフィーも、この結末が、誰のせいでもないことを確かめ合うように。


私はゾフィーでありたい。

でも、そんな強さがあるのだろうか。

そして、クリストフの気持ちもよくわかる。

生きてこそ、果たせることもあるはずだ。


これは私にとって、死ぬまで答えの出ないことなのかもしれない。


白バラの祈り













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先日増山たづ子さんのことを書き、みなさんにコメントをいただいた。


ありがとうございました。


その中で

「私は彼女に恋をしていた」

と書いた。


そうしたらブログ仲間のmamachanが

「それでも、恋は恋。
素敵な方だったのでしょう。

ご冥福をお祈りいたします。」
とコメントをくれた。

そうなんだ。

先日、恋に悩む友達に

「 恋に苦しみはつきものなので、それはあきらめるしかないねえ・・(笑)」

とメールを書き送ったのは誰か?

私だ。(笑)

(あ、その恋が成就するように祈ってあげなくちゃいけないんだ・・・!)


恋をしているときって、つらくて切ない。

楽しいことよりも、苦しいときのほうが多いのに、人はなんで恋をするんだろう。


中島らもさんは「恋は美しい病だ」

と言っていた。


だから何度でもその病にかかってしまう。

もう二度とかかるまいと思っても、恋は心に入り込んで勝手に魔法をかけていく。

そう、私は恋をしたんだ。

すごく素敵な人に。

それは、本当に素敵な恋だった。


恋だから、悲しいことも切ないこともたくさんあった。

それでも、素敵な人にめぐり合えて、素敵な恋をしたことを私は幸せに思う。


一人の人をこんなに好きになれた自分を誇りに思う。


私はまた誰かに恋をする。

きっと素敵な人に出会ったら、私はやっぱりその人のことを好きになるだろう。

そして、切なくて、苦しくて、たくさんつらい思いをしながら、相手のことを思うのだろう。


そして気づくんだ。

やっぱり恋は素敵な病だと




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奈良にお水取りを観にいった。

初めての体験。


奈良駅を降りるのは何年ぶりだろう?

学生時代、正倉院の宝物を観に来たのが最後だったような・・。


夕暮れの迫る東大寺への道をゆるゆると歩く。

角を切られたシカたちがつぶらな瞳で寄ってくる。

ごめん、君たちにあげるごはんはないの。


南大門で仁王像が迎えてくれる。


niou


時間が遅かったので、興福寺の阿修羅にも、東大寺の大仏様にもお会いできなかったので、仁王像と対面できてうれしい。


風になびく衣を見ているだけでもゾクゾクしてくる。

これが1000年近く前に作られた像だなんて信じられないくらい、迫力がある。

木像であることを忘れるほど、この力強さはすばらしい。


お水取りは7時からだけど、6時前、もうたくさんの人が二月堂前に集まっている。

千年以上、絶えることなく続けられてきた由緒ある行事。


だんだんと暗くなり、最初に小さな松明が階段を駆け上って、いよいよ始まった。


taimatu


夜空に舞う火の粉が美しい。

寒さも忘れて、お松明に魅入る。

歓声とどよめき。

火の粉を被ると一年縁起がいいらしい。


この日は10本のお松明があがり、終了。


そのあと、二月堂に登ってみる。

途中でお松明の燃え残りの枝を拾ってもらう。

みんなたくさん拾い集めていた。

ご利益があるんだろう。


nigatudou


二月堂と書かれた提灯が並ぶ。


お賽銭をあげ、銅鑼をたたき、お線香をあげ、ろうそくを灯した。

にぎやかな中で、心静かなひと時。


いつも見守っていただいてありがとうございます。

これからもお導きください。


小さく祈りをささげた。


帰り道、ポケットの中で、先ほどの小枝が小さくばらばらになって、手に触る。


もうすぐ春がやってくる。






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