ここで、そこで、いろんなところで

日々の生活の中で想う、エッセイ未満のことたち


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まさかこんなに充実したコレクションだとは思わなかった・・・。


というのが率直な感想。


宣伝文句は

「縄文から琳派、若沖、蕭白まで」

とある。

個人で、しかもこれだけ多岐にわたる日本美術を、趣味よく集めていらっしゃることにまず脱帽。

このバーグ夫人、日本人以上に日本人的センスの持ち主なのかもしれない・・。


快慶(伝)の不動明王坐像。

小さいけれど、ものすごいパワーを秘めている。

どこから観ても隙のないフォルム。

完璧・・・!

すばらしい・・・!


屏風のコレクションも充実している。

名も語り継がれない名工たちの、魂のこもった美しい作品たち。


観ているだけでため息・・・。


織部の葡萄紋徳利の大胆な構図。

伊万里の美しい赤。


そして、酒井抱一の片腕でありながら、自分は結局世に名前を馳せることのなかった酒井鶯蒲の水色の美しい、繊細な絵巻。


ああ、日本の芸術ってなんてすばらしいんだろう。

「日本の美 三千年の輝き」

というタイトルがついているけれど、3千年の歴史の重みをひしひしと感じることができる。

この国に生まれて、その文化を受け継げて、本当に幸せ。


そして、そのすばらしさを、海外の人によって再認識させられるなんて、ちょっぴり反省。


3月5日までとなってしまったけれど、一見の価値はあるコレクションだと思います。


ニューヨーク・バーグ・コレクション






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私はTVもあんまり観ないし、新聞もあんまり読まない。


ので、巷で何がはやっているのかよくわからないときがある。

特に言葉の流行には本当についていけない。


これはミズモノだから、やっと覚えて滑らかに使えるようになったと思ったら、いつの間にか死語(これこそ死語?)になっていたりする。


で、最近はやっているわからない言葉で「萌え~」というのがあった。

てっきり「もえ」というキャラククターのことを指しているんだとばかり思っていた。

これは「友達のお兄ちゃんがアキバ系」という友人に教えてもらってナットク。


あと、「ロハス」という言葉。

これはみんなあいまいに意味は知っているけれど、的確な返事が返ってこない。


でも、今は本当に便利だから、ネットで検索にかけたらちゃんと出てきた。

「LOHAS(ロハス)とは、米国の社会学者ポール・レイ氏と心理学者シェリー・アンダーソン氏が提唱した
  Lifestyles Of Health And Sustainability
の頭文字をつないだ造語で、「健康や持続可能性を重視するライフスタイル」を意味しています。」(日経トレンディより)

なんだそうだ。

でもそこから発展して、雑誌では環境にやさしいエコロジカルな生活などを指しているようだ。


ふうん・・。

でもロハスなんてこじゃれた言葉で表現されなくても、どっぷり田舎生活の私なんて、まさにこれじゃん。

最終は10時45分と早くて、規則正しい生活ができるし、生ごみ処理機で処理した肥料は、庭にまいて、草木の栄養になるし・・。


シンプルライフ、スローライフ、ロハス・・・。

これからもいろんな言葉にとって変わられるんだろうけれど、表現されることの意味はほとんど変わらない気がするなあ・・。



あとね、「ゲイ」もずっと使われている言葉だけれど、イマイチよくわからなかった。

たぶんホモのことだろうとは思うけれど、これも確信がない。

「ホモが英語なら、ゲイはフランス語」

「ホモとオカマの総称がゲイ」

というのが友達の答え。

でも、どっちも英語っぽいし、ホモとオカマの総称なら、レズとオナベの総称はなんて呼ぶんだろう・・・と疑惑が深まる。


ということで、これも「ゲイ」で検索してみた。

すると、はてなダイアリー でちゃんと解説されてたよ。

ふむふむ。


ちなみに、ゲイのキーワードで、マービン・ゲイやエンゲイが出てきたのには、ちょっと笑えた。

もちろんレイザー・ラモンは当然のごとく出てきたよ。


また、mixiでしりあった、さくさんは、プロのフィギュアスケートをプロフィギュアで検索したら、プロレスのフィギュアがひっかかったそうだ。


いや~、ネットって便利だな~。



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私は不届き者だから、オリンピックもリアルタイムでは観ていない。

なので、23日の朝起きたら、荒川選手が金メダルをとっていて、日本中騒然となっていたので、ものすご~くびっくりした。

コーエンやスルツカヤがジャンプでミスするなんて考えられなかったから、

「荒川選手、上手だし、メダル欲しいけど、ノンミスで、まあ、銅メダルでもとれればいいよね」

なんて消極的に思っていたのだ。


しかし、いまさら言うのはなんだけど、私は去年、荒川選手の演技を観てから、そのやわらかいスケーティングに感動して、「オリンピック選手に間違いない!」と勝手に思い込んでいた。

だから、ぎりぎりまで名前が挙がってこないので、どうしちゃったんだろう?とものすご~く不思議だった。


日本人は表現力が足りないとよく言われるけれど、彼女のスケートはものすごく滑らからで、技と技のつなぎがとてもスムーズで、観ていて心地いい。

「やっと、芸術性で世界と対等に渡り合えるスケーターが出てきたんだな」

と彼女のしなやかな演技を観ながら感心していた。

でも、今の採点基準では、難易度の高い技を成功させてポイントを稼ぐものだから、どんなに美しいスケーティングができても技が決められなければ、高いポイントはもらえないんだね。


私はフィギュアはいつも競技というより、アートを観るような感覚で観ている。

ので、どんな技のてんこ盛りよりも、美しいスケーティングが好きだ。

なので、サーシャ・コーエンの、ジャンプの着地の際、すっくと伸びた足と手をピタリと決めるポーズのシャープさにクラクラした。

スパイラルだって、ひざがぜんぜん曲がってなくて一直線だもん。

今回出場しなかったけど、クワンのスパイラルもきれいだよね。

スルツカヤのビールマンスピンもやわらかくて美しい・・。


ただ、今までのオリンピックって芸術点が重過ぎて、大してジャンプもスピンもしない選手がメダルをとれてたりして、観ているこちらとしては「?」なことが多かったけど、今回は、美しくて技もきちんと決めていた荒川選手が金をとれて(おまけに日本人だし)、なんだか胸にすとんと落ちて心地よい採点だったと、勝手に思っている。


今回は見逃しちゃったけど、アイスダンスはどうだったんだろう?

ひと時、アイスダンスも芸術的な要素がものすごく重要視されて、物語的なスケートがもてはやされていた。

カルメンやロミオとジュリエットや、ダンスの中に、ストーリが展開されて、観ているこちらは美しさにタメイキをついていたものだけど、これも「本来のアイスダンスではない」と批判され、採点基準が変わったと聞いた。


そう、オリンピックはスポーツなんだよね。

だから、技に対して明確な基準はやはり必要なのだ。

もちろん、アスリートたちの技を競う姿はアートだけれど、その採点の基準は、好みや価値観で差のある「審査員の感性に訴えるもの」ではなく、「誰が見ても同じ評価を与えられるもの」で争われて当然なんだよね。


ただ、私のように、単純に「美しいものが好き」な人間には、やはり、芸術的な美しさも含めてのメダルであってほしいと、勝手な価値観で思うのでした。


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花の世界ではもうすっかり春です。


葉より花が先に咲く花木もの(梅や桜もこれにあたります)も種類が増えてきたし、春らしいかわいい花も手に入るようになってきました。


この業界も段々と季節感がなくなって、バラのように一年中店先にある花もありますが、チューリップなど、やっぱりこの季節でないと手に入らない花もあります。

そして、そういう花たちを見ると、なんだかほっとします。

まだまだ人間の手ではどうすることもできない世界があるものです。


特に、まだ寒いこの季節に、一足早い春を運んでくれる花たちと出会うと心がウキウキします。


今回はフリージアと麦を生けました。

相変わらずのピンボケはご容赦ください。


huri-jia-2


麦は最初から曲がった状態のものがやってきました。

そしてフリージアも曲線が美しい花です。

なので、お互いの線を生かしたいと思いました。


ガラスの花器には剣山は入っていませんが、おとしにビー玉が入っています。


フリージアは香りがよくて、大好きな花のひとつ。

やわらかい香りに包まれながら、幸福感を味わっていました。

ちなみに、フリージアの黄色は幸せの色。

麦のグリーンは調和の色。


いけばなは五感を刺激するステキなアートです。


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一週間のうちに、大阪往復、東京往復したら、さすがに疲れた。


両方ともプライベートな旅だったので、その期間中は充実した楽し毎日を過ごしていたけれど、あとから疲労が残った。

書きたいことはたくさんあるのに、ブログも更新できず、ブロガーさんのところへも遊びにいけず・・・。


でも、旅行って本当に楽しい。

これが仕事だと、きっといろいろな思いがあるんだろうけれど、個人的な旅は、うれしい予定がたくさん詰まっているから、行く前からワクワクドキドキだしね・・。


それと、基本的に乗り物が好きだから、列車や電車に乗っているだけでも、本当に楽しい。


「乗り物嫌いな人っているのかな?」

って友達に言われたけれど、どうなんだろう?


何が楽しいって、景色がどんどん変わっていくこと。

そして、遠くへ来たという達成感。(自分は乗り物に運ばれただけんなんだけどね)


なので、飛行機や列車は絶対窓際。

カナダに行ったときは、飛行機の座席が機体の真ん中のシートで、カナディアンロッキーの真横を飛んでいるのに、しっかりと観ることができずに、ものすごく残念だった。


新幹線では、東京へ行くときは絶対に二人がけの窓際。

そのほうが富士山がきれいに見えるんだもの。

晴れた日に美しい富士山を見ると得した気分。


でも、乗り物好きでも苦手なものもある。


まず船。

船酔いだけにはどうしても勝てない。

波が穏やかなときはいいけれど、波が高い時の船酔いほど辛いものはない。


そういえば、乱気流に当たったときの飛行機も結構辛かったけど・・・。


それと、乗ったことはないけれど、足元が透明なヘリコプター。

基本的に高所恐怖症だから、足元がシースルーって、たぶんだめだと思う。


あと、自分で運転するもの。

一輪社(たぶん乗れません)

自転車(乗れません)

自動車(免許証は持っているけれど、運転できません)

ヨット(操縦できません)


こうやって書くと、私ってあんまり乗り物好きじゃないのかも・・。


でも、自転車も自動車も、乗せていただくのは好きです。


・・・ということで、どなたか楽しいドライブに連れて行ってくださいね。

一緒に楽しい旅をいたしましょう。






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お休みをもらえたので、一泊でちょこっと東京に行ってきた。


学生時代の同級生が、この2月から単身赴任で上京しているのだ。


彼女は、今までの会社を1月31日付で退職して、2月1日から新しい会社に即トラバーユした。

基本的には大阪勤務になるらしいんだけど、それまでの研修期間は本社のある東京に住まなくてはいけない。


お母さんと娘を関西に残して、初めての一人暮らし。


さぞかしいろんな思いがあるだろうし、彼女に会いたい一心で・・・と書くと、ものすご~く美しい友情みたいだけど、私も久しぶりに上京したいし、泊めてもらえるとホテル代が浮くし、久しぶりに髪の毛を切りたかったし、美術館にも行きたかったし、草月の本部にも用事があったし・・・。

と、ちゃっかりと予定を入れている。


でも、私の打算などお構いなしに、彼女はすごく歓迎してくれた。

同僚や家族には話せない、いろんなことがやっぱりあったのだ。


2年ぶりに再会して、ご飯を食べ、お酒を飲みながら、お互いの近況とかを語り合う。

彼女も忙しくしているので、なかなか話ができなかったし、会うこともできなかった。


飲んでいて、ふと関東に住んでいる共通の先輩を思い出して、電話をすることになった。

私とその人とは、私が上京するたびに時々会っているけれど、仕事がとても忙しそうだったので、こちらも遠慮してここ1年ほどは会っていなかった。


電話をすると、相変わらず忙しそう。

夜の8時なのに、今から会議だって。

でも

「上京するんだったら早めに言ってよ。積もる話もあるんだから」

と言われる。


そうだよね。

1年の間にいろんあんなことがあったんだよね。

それはお互い様だ。

その間に時々メールのやりとりはあったけど、会って話をするってチャンスがなかったね。

私もゆっくり上京できなかったしね。


メールで頻繁にやり取りするでもなく、しょっちゅう会えるでもなく、でもたまに会って積もる話ができる友達たち。

いつも心の片隅で

「元気にしてるかな」

って気にし合える友人。


ケンカしたり、いろいろあったけど、気心の知れた仲。

20年という歳月の中で、醗酵して熟成したような友情。

また会おうね。

やっぱりメールや電話だけじゃつまんないよね。

みんな忙しくて、すぐに合える状態じゃないけれど、

時々でいいからこうやって、一緒にご飯を食べて、お酒を飲もう。

お互いの顔を見ながら、積もる話をしようよ。

そして、また会う日まで、元気に毎日を過ごそう。

ね。





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gakkou


kouen


何の変哲もない家と学校と公園の写真。


でもこれは、30年ぶりに訪れる、私が住んでいた家と、通っていた学校と、よく遊んだ公園。


転勤族だった我が家が、博多から大阪のこの地に引越しをしてきたのは、約30年ほど前。

この土地には2年ほどしか住んでいなかったけれど、私はここが大好きだった。


小さなお城と酒蔵と飛行場がある町。


そこを振り出しに、我が家は大阪を転々とした。


阪神大震災のとき、私はすでに大阪を離れていたけれど、TVからこの町の象徴的な駅がぺちゃんこにつぶれている画像が流れたとき、愕然とした。

急いで友達の家に電話を入れた。

「たんすは倒れたけど、みんな大丈夫やから」

幼なじみの友達は明るく言った。

あれからすでに11年。


ここのところ、毎年のように大阪に行っているけれど、繁華街をまわってご飯を食べて帰ってくるだけのことが多くて、

「大阪に帰った」という気持ちがしなかった。


今回、少し時間が取れたので、その友人に連絡をして

「私が住んでいた辺りを歩きたいんだけど・・」

と言ったら、喜んで案内を引き受けてくれた。


地震もあったし、ベッドタウンだし、さぞかし私が住んでいたころとは変わっていることだろう。

あのころは、新興住宅地で、畑や田んぼがまだあちこちに残っていた。

私が住んでいた家もきっとなくなっているんだろうな・・。

そんなことをあれこれ考えながら、目的地までなつかしい電車に揺られる。


その友達とも20年ぶりの再会(厳密に言えば19年ぶり)

「いや~、お母さんそっくりになってきたね~!」

再会一発目の言葉がこれかい?

当たっているからこちらも苦笑い。


二人で、駅から小学校へ抜ける。

ああ、小学校はそのまんまだ。

あの鉄棒は逆上がりを練習した。(できなかったけれど・・)

校門の前の陸橋もそのまんま!


小学校から我が家があった辺りへと歩く。

こんなに小さい町だっけ?

昔は20分ほど通学にかかっていた気がするけれど、大人の足で10分くらいで歩けてしまう。


そして、我が家が・・・あった・・・!

しかもあの当時のまんま!

あの頃は新築だったのに、今ではひびが入っていたり、軒がゆがんだりしている。

でも、確かに私が住んでいたあの家だ。


そしてよく遊んだ公園もまだそのまま・・・!

少し遊具が増えたかな・・?


友人の話によると、震災の被害は駅の周辺が大きかったけれど、このあたりは比較的小さかったらしい。

おまけに、なぜだかベッドタウンとしては見放され、大きな宅地開発もなく、昔の家並みも残り、わりとのどかな地域なのだそうだ。

でもさすがに最近ではマンションがちらほらと増えてきたらしい。


忘れていた町の記憶がよみがえる。

用水路沿いの曲がった道。

本屋の前のバス停。

そうだ、この道を歩いて、私は学校へ通い、友達の家へ遊びにいったんだ!


そしてその道が、時々夢の中で断片的に見る風景だったことにも気づく。


たった2年の短い時間だったけれど、今それが私の中で凝縮されてよみがえる。

誰もいなかったら、懐かしさに心を占領されて、大声で泣いていたかもしれない。


私の実家は、父方は売ってしまってそこにはマンションが建ってしまっている。

母方は宅地整理にひっかかって、もう住んでいた地域の跡形もない。


ふるさとがある人っていいね。

「帰る場所」って、それは物理的な意味だけじゃなくて、精神的なホームでもあるんだもの。

そして、なくなってしまってありがたさに気づくものなんだよね。


私には心からふるさと呼べる場所はもうない。

そのせいか、時々糸の切れたタコのように地に足が着かない自分を感じる。

帰るべき場所が見つからない。


だから、この場所がかたちをとどめていることが、バンザイしたいくらいうれしかった。

こうやって、私が住んでいたことを証明できる場所と再会できたとき、私は心の中に小さなふるさとを見つけた気がした。


そしてジム・ダインの「シンシナティー」という作品を思い出した。

「シンシナティー」というジム・ダインが生まれ育った場所に関係する人たちの名前が、ただただ書いてあるだけの作品。

でもそこには、シンシナティーに対する懐かしさや、親しみや、愛がたくさんこもっている。


私もこの町の名前をタイトルにして、紙いっぱいに、ここで出会った人たちや、公園の名前や、川の名前を書きたい気持ちだった。


私を受け入れてくれてありがとう。

また来よう。

そして、私の足跡を見つけていこう。




☆ジム・ダインの「シンシナティー」は滋賀県立美術館の所蔵品となっています。









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「その男・榎木忠」という展覧会に行った。


私は現美にあまり詳しくないので、榎忠さんのことはまったく知らなかった。


大きな作品やインスタレーションが多く、そのほとんどは解体されて残っていないらしい。

過去の作品については、写真や部品とともに、映像でそれが紹介されている。


インタビューの中で、創った作品を壊すことに触れていて「壊さないと次には進めない」という意味のことをおっしゃっていた。


憎しみや怒りから何かを壊していくことは簡単だ。

バーミヤンの大仏は、タリバンの憎悪の対象となって粉々に破壊された。


でも、自分が愛情を注いで作ったものを、自分の手で壊すってどうだろう。

自分の分身を葬る痛みと向き合い、そこから新たに次に進もうとするエネルギーってどこから来るんだろうか。


「古い息は吐かないと、新しい空気は取り込めないんだよ」

ブレスワークの先生は私に教えてくれた。


それがわかっていても、時々私は何かにしがみつき、吐き出すことを拒む。

壊すことを拒否する。


作品の生から死まで見守る。

作品のすべてを自分のものとして引き受ける。

そして過去の作品を振り返らない。

なんと潔い行為だろうか。


榎さんは、普段は鉄工関係の仕事をされているそうだ。

そして、新作の「RPM-1200」は丹念に磨かれたスクラップや機械部品で創られている。

その構成された一つ一つを観ていると、部品が持っているフォルムの美しさが際立ってくる。


何気ないものの中から、その美しさを見出せるというのは、毎日の仕事を愛して、生活していらっしゃるからこそ生まれてくるものなのだろう。


「アーティストは24時間アーティストでなければニセモノよ」


草月に教えにきていた画家のリーガ・パングさんはおっしゃった。


榎さんという方は、仕事中も、毎日の生活の中でも、ずっとアーティストとして存在し続けいているホンモノのアーティストなんだ。


「RPM-1200」も会期が終わると壊されて、また新しい榎さんが生まれるのだろうか。

(但し、今回は「BAR ROSE CHU」が復活するようです)


私はとてもそんなふうには生きられないけれど、せめて、毎日をきちんと生きて、何気ない日常の中からちゃんと何かを感じ続けられたら・・と作品を観ながら思ったのでした。


「その男・榎忠」展




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2泊3日の関西旅行から帰ってきました。


関西のみなさん、お世話になりました!

たまきちゃん、すずちゃん、risaちゃん、kちゃん、なおみちゃん、ホントにホントにありがとう!


初めての出会いや、再会や、いろいろありました。


でも、みんなと出会えて幸せ!

みんな大好き!


この世に生まれて幸せ!


また会いましょう!
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今、名古屋ボストン美術館で「アメリカ近代写真のパイオニア」と銘打った企画展をやっている。

その第一弾がアンセル・アダムス。


アンセル・アダムスは美しい自然を撮る写真家。

ヨセミテの国立公園やニューメキシコの写真は本当にすばらしい。


山々を撮った写真は雄大で力強いけれど、木立や植物など、何気ない素材を撮った写真も大好きだ。


木立の黒と純白の雪とのコントラスト、水面に浮かぶ植物のきらめき・・・。


雪の積もった朝や、晴れた日の散歩の途中、ふとした瞬間に感じる、身近なものに宿る美しさが、切り取られ、そこにある。


もちろん、大巨匠と自分の視点が同じだなんてありえない。

でも、彼の写真には

「この美しさはどこかで観たことがある」

と思わせるほど、懐かしいようなきらめきがある。

あの木立の影に、葉っぱの裏に、ふと神様の気配を感じる。


アダムスという写真家は、とても偉大な人だけど、私たちが感じるようなごくごくありふれた美を、私たち以上に丁寧に感じる心があったんだな。

だからこそ、芸術家なんだけど・・。

でも、その丁寧さやひたむきさに、ヨセミテの神様は、ご自身の姿を彼が写すことを許したんだなあ・・と思う。


アンセル・アダムスの写真を通して、神様は私に微笑む。

私はそのやさしい微笑に触れるたびに、泣きたい気持ちになる。


この世界は美で溢れている。

命あるものはすべて美しい。

そのことを普段は忘れていても、美は失われることはない。

そこにいつもちゃんとあるんだ。



すべてにものに宿っている美しさを、感じる心を忘れてはいけないことを教えてくれる。


アメリカ近代写真のパイオニア

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