ここで、そこで、いろんなところで

日々の生活の中で想う、エッセイ未満のことたち


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ウチの庭で食用になるものは、ローリエとローズマリーと、柚子くらいなものかな・・・。


春になると、巨大三つ葉が出現するのだけれど、普通、食用として見かける華奢な三つ葉と比べて、茎の太さや葉の大きさが3倍くらいあって、おそろしくて食べたことがない。

叔母に

「これって三つ葉ですよね」

と言うと

「そうよ」

と応えるんだけれど、叔母も食べようとはしない。

来年の抱負として、「庭の三つ葉を食べてみる」を加えようかな・・・。


柚子も毎年実をつけていて、欲しい方に差し上げているんだけれど、柚子って沢山あってもそんなに使うものじゃない。

おつゆモノに香り付けで浮かべるとかね・・。

1,2個あれば、充分な柑橘なんだよね。

また送ってあげようにも、結構な重量だから、送料が高い。

だったらご近所で買っていただいたほうが安い気がする。


ので、私は毎年この時期から、柚子湯に入っている。

毎日一個、半分に切って、種を取って、丸ごと湯船に浮かべている。

暖まるし、お肌にもイイカンジ。


昨日、庭師さんが入ったとき、柚子の木が大きくなり過ぎて、上の方の実が脚立を使っても届かなくて困っていたので、

「ちょっと上の方だけパツっと切っておいていただけますか?」

とお願いした。

気立てのよさそうな、庭師さんの奥さんが

「はいはい。上だけパツっとね。切った枝は玄関においておきますね」

とおっしゃった。

確かに「上だけパツっ」と私も言ったし、彼女も言った。

なので、玄関に置かれた柚子の木から、20個くらい実が取れるかな~と想像していた。


なんだか玄関あたりがワサワサ音がしたので、柚子の木かな~っと思って開けたら、直径5センチほどのたわわに実をつけた幹が、4,5本ほど、ゴロリところがっている・・!(写真撮っておけばよかった~)


え?え?

上の方だけパツっでしょ?


と思って、柚子の木を見ると、背丈が1メートルほど小さくなって、こじんまりと鎮座ましましている。


ボ~ゼンとしている私をみて、気立てのいい庭師の奥さんが

「切りすぎちゃったかしらねえ、よかったかしら?」

と心配そうにおっしゃる。

でも、切っちゃった木は元には戻らない。

奥さんの物腰の低さに、こちらも

「あ、大丈夫ですよ~」

と笑って応えた。


その後です。


叔母と二人で、せっせと柚子の実をその枝から取ったのっだ。

その数、ダンボール二箱分


yuzu(思い立って今撮ったので暗い画像ですみません。)


叔母にあげたり、 友達にあげたり・・・。

みなさんにもおすそわけしたいけれど、送料の方がきっと高いので、申し訳ないですが、取りに来れる方にのみ、差し上げます。


ところで、柚子って、冬の間も鳥があまりつつかないのだ。

柚子の木には棘があって、近づきにくいからなのかな。

私も今回、柚子の収穫で、手は切り傷だらけになってしまった。

それとも、鳥は酸っぱい実がニガテなんだろうか・・・。


先日香嵐渓に行ったとき、柿の実がたわわになっていた。

鳥がつついていないのが不思議で、

「きっとあれは渋柿なんだ」

ということで、ナットクしたんだけれど、本当にそうなのかな?


どなたか鳥の習性に詳しい方、教えてください。


ちなみに、私は、毎日柚子風呂に入り続けます。

その他、柚子の活用法、どなたかご存知でしたら教えてください。

化粧水の作り方トカトカ・・・。

よろしくお願いいたします。




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うちには月桂樹の木がある。

この時期になると、となりに住んでいるおばが庭師さんを入れ、庭の手入れをする。

一時期ウチの方も一緒にやってもらっていたけれど、あまりの値段の高さに閉口して、私の方は、シルバーさんに時々お願いしている。


それでも、ウチとおばの家の境に植わっている、柚子や月桂樹は、おばが面倒を見てくれて、この時期刈り込んでくれている。

おばさん、どうもありがとう。


月桂樹は別名ローリエ。

勝者に送る冠として有名だけど、その冠は、もともとオリーブの葉で創っていたらしいことを前回のアテネオリンピックのウンチクで知った。


私が愛用している石鹸は、オリーブとローリエの油で出来ている。

ローリエからも上質の油が取れるらしい。

うちの木からは油は取れないけれど・・。


庭師さんが刈り込むとき、切り取ったローリエだけは持っていってしまわないように、いつもお願いする。

そうやって毎年、一年分のローリエの葉はこの時期に収穫することになる。


いつもたくさんのローリエの葉が収穫できるので、去年はいろんな方に差し上げた。

それでもあまったので、ローリエ風呂とかやってみたけど、あんまりgoodではなかった。

やっぱりこの葉は煮込まないといけないのだ。


そう、煮込み料理にローリエの葉を入れると、とてもいい香りがする。

また、今年からは、庭でたくましく育っているローズマリーとローリエの葉を、オリーブオイルに漬けることを覚えた。

そのオイルをお料理に使うと、二つの匂いがほのかに香って、なかなかイイカンジ。


剪定の済んだ、庭の月桂樹の木を見ると、ほとんどの葉っぱをとられ、はげ坊主に近い状態になっている。

でも、これでいて、ちゃんと大きくなって、葉っぱもたくさんつけるのだから、庭師さんってすごいなあと、いつも感心する。


庭から何かが育つのはとても楽しい。

切り立てのローリエは、とてもいい香りがする。

庭の恵みに感謝。


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先日上京した。

その際、大まかな予定を立てていた。

草月流の展覧会を観て、杉本博司展を観て、イサムノグチ展を観にいこう。


ところが、地下鉄のプラットホームで電車を待っている間、私の目の前に大きな北斎展の広告看板が立ちはだかった。


富嶽三十六景の有名な「神奈川沖波裏」の波しぶき。

それを観ていたら、なんだか背中がゾクゾクしてしまった。

大胆な構図。

写真もない時代に、これだけ動きのある波の、瞬間を描けるすごさ。

そして、この波しぶきの表現方法が、日本のアニメに大きく影響し、水準の高いものになったのだと、村上隆さんが何かに書いていたのを思い出す。


結局、イサムノグチは断念して、私は北斎展に行った。

ものすごい人だった。


肉筆画も展示されているけれど、やっぱり錦絵となっている富士山や花鳥画の方が、個人的には好きだ。

そして、美人画よりも、庶民を描いた絵の方が、なんだかイキイキしている。

働く人たちの筋肉がとってもきれいだ。

酔って歌っている人たちの表情もかわいい。

市井の人を丁寧に描ける北斎に共感が持てる。


実はもう一つ、私の背中を北斎展に後押ししたものがあった。

先日名古屋メトロポリタン美術館で、北斎の花鳥の錦絵を観たのだ。


中国、韓国、日本の花鳥画が並ぶ中、北斎の花鳥画の中の小鳥は、意地悪な目をしていた。

そう、小鳥はかわいいだけじゃなくて、こういう意地悪な目をするもんなんだ。

奈良美智さんの子供が意地悪な目をしているみたいに・・・。


私は小鳥が好きだ。

そして、北斎もやっぱり小鳥が好きだったんじゃないのかな・・。

好きだからよく観察するし、好きだから、こういう表情も捉えられるんじゃないのかな・・。


私はもう一度、あの意地悪な小鳥たちを観たかった。

そして、展示の中に、その小鳥たちを見つけた。

相変わらず、小さくてちょっとずるそうな顔をしている。

または、のほほんと間抜けな顔をしている。

そうそう、好きなものはどんな表情もかわいい。


でも、沢山の北斎を観ていると、ものすごく描写のすぐれたものと、そうでないものがある。

「あれえ・・?」

と、心の中で思っていると、私の後ろで観ていた人が

「北斎はヘタクソだなあ・・」

と言って通り過ぎていった。


ひょっとしたら北斎という人は、好きじゃないものは、あまり熱心に観察しなかったのかなあ・・。

好きなことにしか興味がないのは、私も同じ・・。(笑)


もちろん、北斎は偉大な人だけど、そういう人間味溢れるところを想像させるのも、北斎の魅力の一つなのかもしれない。


北斎展





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それは劇場の写真だった。

スクリーンだけが白く輝いているモノクロームの写真に、私は釘付けになった。


劇場。

日常から切り離されたその空間で、私たちは現実を忘れて、その世界に浸る。

そこで展開される物語は、愛であったり夢であったり、はたまた地獄であったり・・。


その非日常の空間から、人は何かを受け取り、また日常へと戻っていく。

特別で大切な異空間。

そして、どんな人をも暖かく招き入れる優しい場所。


杉本博司さんのそのモノクロームの写真の中に、劇場そのものが写りこんでいるようで、私はその写真の前から立ち去れなくなった。


それが、杉本さんの写真と私との出会いだった。


来年の1月9日まで、東京の森美術館で「時間の終わり」というタイトルの杉本さんの写真展が行われている。

いくつかのパートにわけ、今まで杉本さんが撮られた写真が展示されている。


もちろん、私の大好きな劇場のシリーズも展示されている。


そして、もう一つ、やっぱり大好きな海のシリーズも展示されていた。

これは能舞台に写真が展示してあるような構成で、日没1時間前からは、自然光が入り、その中で作品を鑑賞できるようになっている。


モノクロの、海とも空とも判別できないような写真を観ながら、20年ほど前に体験したあることを思い出した。

大学のゼミ旅行で、黒部ダムから富山に出て、宇奈月に行く途中だった。

友達が外の景色を見ながら

「海だ」

と言った。

山の景色がずっと続いていたので、

「なにを言ってるの、空じゃない」

と言って、みんなで笑った。

でも、その友達はもう一度

「海だ」

と言ったのだ。

そして、みんなでもう一度良く観るとそれは海だったのだ。

その日は空も海も同じ色で輝いていた。


杉本さんの写真も、海であって海でなく、空であって空でない。


私たちは目に見えるものを、経験から、それを海だといい、空だという。

でも、本当はどちらでもいいことなんだ。

そこに拡がる空間が、海であろうと空であろうと、心と共振したならば、それはどちらでも構わない。

あるのは自分とその場所との関係だけだ。


前回は少し急いでしまったので、もう一度、観にいきたい。

今度はもう少しゆっくりと、杉本さんの世界に浸りたい。


そして、時間を忘れたい。


杉本博司 ~時間の終わり~

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勤労感謝の日、はじめて香嵐渓に連れて行ってもらった。

kourankei-2


愛知に移り住んで20年近くなるけれど、いまだに果たせていないことの中に、

「香嵐渓に紅葉狩りに行く」

というものがあった。


あとは、湯谷温泉に行くトカ、ビール電車に乗るトカ、いろいろある。


前日のいけばなのお稽古のときも、紅葉狩りの話になって、香嵐渓の話題も出た。

ものすごい人だったトカ、ものすごい渋滞トカ、いろいろと話を聞いていたので、人ごみの嫌いな私は一生いけない場所かもしれないとも思っていた。


ので、祭日のものすごい人出でも、朝の4時半起きでも、この時を逃したら、一生いけない気がしたので、思い切って行くことにした。


目覚ましに起こされて、ウダウダと寝床から這い出ると、tvでは、はつらつとしたキャスターのお姉さんたちが、笑顔を振りまいて、ニュースやトピックスを紹介している。

「この人たちはきっと夜中にスタジオに入るんだろうなあ・・」

「夜遊びなんてできないんだろうなあ・・」

と思いながら、朝がニガテでお酒が好きな私には、朝のキャスターだなんて、絶対に出来ない仕事の一つだと思う。

そういう自分だって、次の日のことを考えると、夜中までバーで飲みながら語り合う、なんてこと、めっきりしなくなってしまったんだけど・・・。

ま、田舎に住んでいるから終電が早いってこともあるけどね・・。


6時前に家を出る時には、月と星が出ている。

最近は夜が長いからねえ・・。


7時半に名古屋で待ち合わせて、香嵐渓に向かう。

そして目的地に近づくと、もう渋滞が始まっている。

みんな何時に起きているんだろう?

日本人って早起きの人種なのね・・。


10時過ぎに香嵐渓に到着。

もう観光客で溢れている。


kourankei-3


でも、天気が良くて、雲もなくて、絶好の紅葉狩り日和。

私は缶ビールを片手に持って、ぶらぶらとお散歩気分。

景勝地に行っての紅葉狩り自体、何年ぶりかだから、ワクワクする。


もみじはきれいだし、お日様は暖かいし、山の空気はおいしいし、ビールを飲みながらいい気分だし、人が多いこともあんまり気にならなくなる。

というより、中途半端な人手ではなくて、こんなにメチャメチャ人が多いと、感覚が麻痺してくるらしい。

自分の欲求がとりあえず満たされていると、人のことなんて、どうでもよくなってくるみたい。

それに、きれいな景色をみて、楽しそうな人たちと一緒に過ごしているのも、なんだかのどかでいいもんだよね。


私としてはすご~く満足な紅葉なんだけど、もう5日ほどしたほうが本当の見ごろらしい。


kourankei-1


川原の石に座ったり、結構まったりして、1時前には退散することに。

時間を追うごとに、人が段々と増えてくる。

もしかしたら、今日一番、人の密度の多い場所に来ているのかもしれない・・。


でも帰りの道でも、まだまだ香嵐渓へ向かう車は途切れない。

観光バスも、関東や関西方面からのものも何台もやってくる。


そんなに遠くから来なくても、名所は関西や関東にも、たくさん名所はありそうなもんだけどなあ・・。

京都だってきれいだし、日光だっていいだろうし・・。


そのあと、猿投温泉の日帰り入浴へ。

ここもやっぱりお初の場所。

そして、こちらもやっぱりすごい人。

この人たちも紅葉狩りの後に立ち寄っている人たちなんだろうな。

みんな考えることは一緒みたい。


温泉大好きだし、広いお風呂も大好きだから、結構満足。

ただ、露天風呂が囲われていて、外の景色が見えないのが残念。


ここも紅葉がきれいで、旅館の裏の山も、きれいに紅葉していた。

う~ん、紅葉三昧の一日。


今日の私は、「一般的な日本人の休日の過ごし方」を体験した1人なのかもしれない。


なんでも初めてづくしの、楽しい一日でした。








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dhijyu-2


今日は屋内でディジュリドウのレッスンだった。


「sumikoさん、ブログにあんまり変なこと書かないでよね」

師匠に釘を刺される。

前々回に書いたディジュの記事を師匠はお読みになったようで、あまりお気に召さなかったらしい。

ドカぷぷ、ぷーなんて書くんじゃないよ、アホみたいでしょ」

(確かにアホっぽい・・・・)


一ヶ月前は野外で練習が出来たけれど、さすがにここのところの冷え込みでは、もう屋外はムリ。

それでも、習いたての頃はカイロを背中に貼って、マフラーをぐるぐる巻きにして、帽子を被って外でがんばってみたけれど、最近ではそんな根性も熱意もない。


ホントは今回もお休みしようと思っていたんだけど、メンテをお願いしていた私のスカちゃん(写真のディジュ)を受け取りに行かなくてはいけなかったので、屋内レッスンに参加することにした。

屋内レッスンの利点は、屋外と違って音が逃げないので、自分の音を確認しやすい。


月イチで、私が住んでいる街に師匠がやってきて、レッスンをしている。

午前と午後と2レッスンあって、午前はテクニシャン揃いで、レベルがメッチャ高い。


私より後にはじめた人も、上達が早くて、今ではものすごくうまくなってしまった。

ので、その方は当然午前のレッスンを受けている。

やっぱりやる気がある人は違うな~。


日曜日の午前中は基本的に用事があるし、「のんびり楽しく」がモットーの私なので、もちろん午後の部に参加する。


今日はもう一方、同姓の男性と一緒のレッスン。

その方も、私と一緒で「のんびり楽しく」練習したい方だったので、とっても和やかなレッスンとなってほっとする。


メンテが終わって、私に渡されたスカちゃんを見て、

彼「いいディジュですね」

私「高かったんです・・・」

彼「デザインもいいですね」

私「こんなにいいものじゃなくてもよかったの・・・」

師匠「一生ものだよ」

(一生続けられるかなあ・・)


今日は舌の使い方がテーマとなる。

私はどうも舌の使い方がうまくなくて、音に広がりが出ない。

ディジュは単純な楽器なので、こちらの度量がモロに楽器に反映される。

「自分の体が楽器の一部だと思って」

と何度も言われるけれど、やっぱり大変。

舌のストレッチが課題となる。

テクニックを身に着けるまでには、やっぱり努力が必要なのよね~。


同姓の彼は途中で帰っちゃったので、結局プライベートレッスンになってしまった。

やっぱり舌の使い方がおかしくて、循環呼吸に変な癖がついている。

ブレスの途中で変な音が混じる。

師匠「ミョーな宇宙音が入っているよ。誰かと交信でもしてるの?

犬の鳴き声みたいだね~。ケンタウルス星と交信かい?ぷぷ・・」

自分の言ったジョークに受けている師匠。

私「・・・」

(悔しいからブログに書いてやる)


レッスンの途中で、師匠のジャルーを吹かせていただく。

まろやかで柔らかい音。

さすがに長老ジャルーのイダキ(ディジュリドウの正式名はイダキ)。

そして、スカちゃんは私の手元に来てから、きちんとした演奏をされていないことに気づく。

この子だって由緒正しきノンゴが創ったイダキなのに、ヘタクソな私にばかり吹かれていてはちょっとかわいそう。


ということで、師匠にスカちゃんを吹いていただくようにお願いする。

「仕方ないな~。

じゃあ、目をつぶって聞いていて」

と言われて、目を閉じて師匠が演奏するスカちゃんの音色を聞く。

はっきりとしてクリアな高音がスカちゃんの特徴。

室内では音が響いて、体全体にディジュの音が浸透する。

体のチャクラが一つずつ開いていくような、深い音色。

心地よい時間が過ぎる。


師匠が音開きをしてくれたおかげで、スカちゃんも少し響きが良くなった気がする。

そして、師匠と一体となって音を奏でていたスカちゃんが、師匠の体温を受け取って、暖かくなっている。


自分と楽器が一つになるってこういうことよね・・・。

師匠の一部となってうれしそうなスカちゃんを感じ、今までのかわいそうなスカちゃんの境遇を思い、ちょっと反省する私。

楽器も大切な分身。

きちんと吹いてあげなくちゃね。


これから寒い季節だから、スカちゃんを吹いて、この子と共に、心と身体を暖かくしようかな・・・。
舌のストレッチと共に、心のストレッチかなあ・・。


師匠のhp

ディジュリドウのナチュラルビート






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法事だった。


ここのところ、2,3ヶ月に1つのペースで法事に呼ばれている。

洋服を買うときには

「これって法事に着ていけるかな・・」

と、つい思ってしまう。


今日はある親戚の七回忌だった。


その方と私はあまり面識はない。

ただお会いすると、いつもニコニコしていて、話の端々にユーモアが感じられて、笑顔の素敵なおじいさんだった。

でも、今日いろいろな方からお話を伺って、その方の輪郭が、今まで以上に一層くっきりと深いものになった。


彼は若い頃、近衛隊の隊長で、226事件にも係わっていたそうだ。


決起のとき、その方は病気療養中で東京にはいなかった。

でも決起前夜、同胞が彼を訪ねてきて、これから起こす計画を語ったらしい。

そして、彼の喉元にピストルを突きつけて、

「今話したことを誰かにばらそうとするなら、お前を今すぐ撃ち殺す」

と脅したそうだ。


そこまでは家族も聞いた話。

そのあとのことは、誰にもあまり語らなかったらしい。

なので、226に関して、彼はもっといろいろな話を知っていたのかもしれないけれど、それはもう誰にもわからない。

そして、事件は鎮圧される。

天皇を守るべく近衛の軍隊から、そのような不祥事があったということで、処罰を免れた人たちも、戦争の最前線へとまわされ、ほとんどの方が命を落としたそうだ。


その方も、中国、南方と配属されたが、なんとか生きて戻られた。


その孫は、今日本史の先生をしていて、ちょうど226事件などの近代史を教えているところだそうだ。

「おじいちゃんが生きているうちに、もう少し話を聞いておきたかった」

と、少し残念そうに語った。


日本の歴史の影で、語られず、誰の目にも触れず、葬られていることが沢山あるのだと改めて思う。


その方はなぜ語らなかったのだろう?


彼の場合、政治や歴史などという大きな流れや大義名分とは違い、そして、身勝手や自分本位とも違う、もっと個人的でささやかなものを大切にした結果ではないのか・・。


命を散らした同胞や、生き延びている自分や、愛する人たちを思い、義理を立てた結果、語らないことで、大切なものを守ったのかもしれない・・と思えるのだ。


それはその方が、戦後小さな洋品店を営みながら、いつも公平で、優しくて、曲がったことがキライな性格で、みんなから愛されていたことを思えば想像できる。


臨終の何日か前、孫たちに

「ボーイズ、ビー、アンビシャス」

と言ったその方。

身内のみんなに手紙を書き、お嫁さんに

「遠くから嫁いでくれてありがとう」

と書き送ったその方。


彼が守ったものはなんだろう?

語らずに、胸にしまったものはなんだろう?


彼は同胞にピストルを突きつけられたとき、恐怖からしゃべらなかったのではなくて、同胞との友情から語らなかったのではないかとふと思う。


それがいいことなのか、悪いことなのかはよくわからない。

ただ、彼はとても誠実に、自分の人生を生きたことだけは確かだと思える。


黙して語られなかった真実の中に、本当は大切なことが隠れているのかもしれない。







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   atom

 

   dance


先日上京した際に、いけばなの師匠のお宅へおじゃました。


私には師匠が二人いて、愛知の師匠につくまでは、彼女のもとでお稽古をしていた。

なので、かれこれ20年近いお付き合い。


最近の師匠は、足の状態がよくなかったり、仲良しの従姉妹がなくなったりして、あまり元気がないと兄弟弟子の友人から聞いていたので、ちょっと心配だった。

だから、今回はぜひお会いしたいと思っていた。

行く前に電話を入れたら、師匠もとっても喜んでくれて

「うれしいわ。待ってるからね」

と相変わらずの弾んだ声が返ってきた。


実はこの方、手塚治虫さんの従姉妹にあたる方だ。

彼女のお母様と治虫さんのお父様がご兄妹らしく、とても親しくしていらしたらしい。

彼女は今でも治虫さんのことを「治」と呼び捨てにしているし、宝塚のおうちで、少しの間一緒に生活をされたりしている。

治虫さんの臨終の際に死に水もとられたそうだ。

亡くなる際にはマスコミが嗅ぎつけて、まるで「治虫さんの死を待っている」かのようで、本当に哀しかったと漏らされたことがあった。

私が、師匠と治虫さんが従姉妹だと知ったのは、治虫さんが亡くなってからで、それを師匠に言うと

「あら、sumiちゃんには言ってなかったかしらねえ・・」

と、さらりとおっしゃられた。


手塚治虫さんは「マンガの神様」だけど、近しい人にはフツーの人だったらしくて

「治のこと、そんなにすごい人だなんて、思ったことなかったのよ」

とおっしゃる。

なので、マンガが出るたびに送ってくださっていた初版本は、手塚ファンの引越し屋のお兄さんにあげてしまったり、アニメのセルもバザーに出してしまったり、マニア垂涎の品もほとんど人に差し上げてしまっていて、手元には何にもない状態なのだ。


そんな師匠と久しぶりにお会いしたので、近況方々、ケイタイカメラで写した私の作品を観てもらっていた。

「小菊をきれいにためたわね」トカ

「この剣山なしはいいねえ」トカ

相変わらずほめ上手。

だからこそ、私は20年近くもいけばなを続けてこれたのだ。


そうやって画像を送りながら観ているとき、ひょんとジャイアント・トらやんの画像が飛び出した。

「先生、これはね・・」

と私がトらやんの説明をしようとしたとき、

「ま、アトムちゃんじゃない?」

と、師匠はその画像を観ておっしゃった。

私はそのあと言おうとした言葉を飲み込んで、

「そうです、アトムちゃんです」

と答えた。

だって、その画像を見た瞬間の師匠が、あまりにもうれしそうに目を細めたものだから・・・。


彼女は

「そうでしょ?

アトムちゃんだけはすぐにわかるわ」

と続けておっしゃった。


私も今まで気づかなかったけれど、アトムスーツを着たトらやんロボットは、確かにアトムに似ている。


治虫さんは亡くなってしまったけれど、手塚プロダクションは健在だ。

そして、治虫さんの生み出したキャラクターは、今でも沢山の人に夢や希望を与えている。

ウォルト・ディズニーを知らなくても、ミッキーマウスは誰でも知っているように、そのうち、手塚治虫という人の名前を知らない世代の人たちが、アトムやレオを愛するようになるのかもしれない。


そうやって、治虫さんは私たちの心の中に生き続ける。

治虫さんの夢は紡がれ続ける。

師匠には、トらやんはアトムなのだ。

そこに治虫さんが生きているようでうれしかったのだ。


今年は治虫さんの17回忌だったらしい。

その引き出物が、写真のアトムのぬいぐるみ。

これは万博でも売られたらしく、ブルーとイエローのお人形は出店したけれど、このグリーンは引き出物にする予定だったので、非売品だったらしい。

あまりにも可愛かったので、写真に撮って、ケイタイの待ち受けにさせていただいた。


とてもレアな品にもかかわらず、みんなの手垢で少し汚れてきている。

相変わらず、先生にとっては手塚治虫さんは「手塚治」なのだ。


ところでこのお人形、あんまりかわいいので手に入れたいんだけど、どこかで売っているのだろうか?

また、このアトム人形をお持ちの方、どなたかいらっしゃるかしら?

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昨日は一日だけ上京した。

朝5時半に起きて、7時の新幹線で東京へ。


タリーズで、コーヒーを飲みながら、ちょっと遅めの朝ごはん。

草月流の展覧会を日本橋高島屋で開催している。

友人も出品しているので、その会場へ行く。


katenn-1

*ピンボケで残念だけど、秋の実りがとてもきれい。私の大好きな先生の作品。


富山から上京して、ただいま年下の彼と新婚生活を送っている彼女とは1年ぶりの再会。

さぞ甘い話を聞かせてくれるのかと思ったら、

「時間はあるけど、お金がなくて大変~。

でも、本部教室で勉強できて、充実していて楽しい~」

らしい。

いけばなの現状など語りあい、

「また会おうね」

と握手して別れる。


銀座で、元草月出版の編集部の友人と待ち合わせ。

ただいま家業の印刷所をついて、来年には二人めの子供が生まれるパパさん。

出版や印刷業界の話などで、ほとんど時間がなくなってしまう。

以前はもう少し、アートの話などしていたのにね。


そのあと、六本木の森美術館へ直行。

途中、wakuwakuさんからメールが入っていることに気づく。

serayさんと一緒らしい。

お二人は品川。

残念ながら、今回は会えない。

次回はぜひ!


tower

*東京タワーだよ~。


展望台を観てから、念願の杉本博司さんの展覧会「時間の終わり」を観る。

モノクロの静かな時間。

もう一度観にいきたい。


この時点でもう3時。

「イサムノグチ展」を観にいくべきか、「北斎展」を観にいくべきか悩む。

先ほど会った友人の

「彫刻は、元にある場所に観にいくべき」

の助言により、「北斎展」を観にいく。


場所は上野の国立博物館。

kouyou-2

*紅葉してます。


上野公園をずんずんあがって、博物館を目指す。

春に満開で楽しませてくれた桜は、紅葉して葉が散りかけている。

でも、けやきがぼんやりと薄紅に染まってきれい。

「紅葉を見に行きたいな~」という願いを、神様はちょっぴり聞き入れてくれたらしい。

優しい紅葉。


「北斎展」はすごい人。

平日なのに~。

これから「北斎展」に行こうとしている方、時間は1時間以上は取ってください。

500点の展示はボリュームがあります。


北斎を観て外に出たら、もう5時。

houmotudenn

*大好きな法隆寺宝物殿。ピンボケ・・・。


残念ながら、「法隆寺宝物殿」は中に入れず・・・。

でも、薄暮の中の建物も美しい。

ケイタイカメラではきれいに撮れずがっかり・・・。


それから、東京のいけばなの師匠のおうちへ伺い、一緒にご飯をいただく。

師匠は御歳80歳。

足を悪くされているけれど、相変わらず楽しい。

北斎を観たかったらしく、私が買って持っていた図録をうれしそうに観ていた。

来年は一緒に温泉にいく約束をして、帰途に着く。


駆け足で人と会い、駆け足で美術館をめぐる。

以前はそうやって、東京を駆け抜けていた時期があった。

いろんな刺激を受けとめていた。


今は田舎でスローペース。

走らず、のんびりと歩く生活を楽しんでいる。


でも、時々こうやって走り出したくなるときがある。

東京はいつでも走っている街だ。













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名古屋ボストン美術館に花鳥画を観にいった。


アメリカのボストン美術館のコレクションの中の、花鳥画に焦点をあてた展示になっている。

きれいな作品がたくさんあって、花も鳥も好きな私には、とてもうれしい展覧会。

中国のコーナーには西太后の菊の絵もあったりして、なかなか楽しい。


私が一番観たかったのは、鈴木其一の「菊図屏風」

http://www.nagoya-boston.or.jp/data/18/18_05.html

其一という方は、琳派の酒井抱一さんのお弟子さん。

江戸後期の画家だ。

抱一さんを好きという方は多くて、現代美術の村上隆さん(ルイ・ヴィトンのコレクションの作家)も、抱一さんへのオマージュとして、花の作品があるくらい。


でも、私はなぜか其一さんの作品が好き。

この方の空間の取り方がとても好きなのだ。

そして、枝の張り方とかが、とても自然できれい。


屏風の菊たちも、自然な流れでなびいている。

この方はひょっとして、いけばなの心得があったのではないかと思うくらい、枝が粋なくねりをしている。

小さいながらも、構成のシッカリとした素敵な作品だ。

よく観ると、後ろを向いている菊やつぼみの菊もあって、それがアクセントとなっている。

葉は「たらし込み」というぼかしの技法で、この時期の菊の葉の枯れ色を見事に表現してある。

ためいき・・・。


私がこの方の作品を始めて観たのは、メトロポリタン美術館所蔵の「朝顔図屏風」

http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/art_review/07/big/09.html

一切の余分なものを排除して、朝顔とそのつるだけを描いた作品で、屏風一面の満開の朝顔に、ただただ息を呑んだことを覚えている。

全部のつるの朝顔が一斉に咲くなんて、まずありえない。

これは、其一さんのパラダイスなのかもしれない。


江戸は、戦争がなく比較的平和な時代だった。

一緒に展示されている、葛飾北斎も歌川広重も、小品ながら、のびのびとして気持がいい作品。

彼らが描く鳥や花に、こちらの心も和んでくる。

穏やかな時代には、その世相を繁栄して、ゆったりと心豊かな作品が生まれるものなんだなあ・・・。

逆説的に言えば、平和だったからこそ庶民にも美意識が芽生えて、大衆文化が花開いたんだよね。

平和の大切さって、芸術一つとっても、どんなところからでも見えてくる。


琳派の作品は海外に流出したものが多い。

其一さんの作品もそうなのだ。

なので、私の大好きな朝顔も今回の菊も、展示が終わるとアメリカに帰ってしまう。


でも、アメリカでも日本の芸術を深く愛してくれているところに帰るのだから、まあ、仕方がないかな・・。


またのお里帰りを楽しみにお待ちししています。






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