そらねこカフェ・店主ゆぎえみ・そらねこ会ブログ

そらねこ会は、『今ある命を大切に、不幸な命は増やさない』をコンセプトに活動している猫ボランティアチームです。


日々の思いを書いてます。


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今年の夏は猛烈に暑かった。





木陰のない田舎の田んぼ道では、日を避けることもできません。


行き交う車。

アスファルトの表面温度は著しく高くて、あちこちに逃げ水がみえます。


ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら
ゆらゆら

熱が影をつくる。




蝉の声に包まれて、まるで大きなスピーカーの前でスクリーンを見ているようでした。









雨水を用水路へ運ぶその狭い通路は、道路の下を通っていました。


普段だったら、そんな仕組みにさえ気付きもしないけど、日が落ちてから、ほんの少しだけ顔を出す彼女を知ってしまったから、いても立ってもいられなくなってしまいました。


こんなに暑い、夏のアスファルトの地下に僅かに造られた隙間に潜って、それでも頑張って生きていた彼女。


もし、夕立が来たらひとたまりもないし、何かに追われて飛び出したらどうなるんだろう。




そこにいるのはわかってるのに、


怯えて息を潜めているのを助けてあげられなくて、


時間を見つけては様子を見に来ても、


なかなか保護することが出来ませんでした。





本当はね、もう死んだんじゃないかって思った。



3日が経って、4日経って。


もしも大雨が降って、その溝から水が溢れたら、私は泣きながらもその実ほっとするんじゃないかって、そんなことも思ったの。



全ての命を助けられるわけじゃあないし、運の悪かった切ない命だと諦めて。


そしたら、もうここへ通わなくて良い。

そしたら私は、ほっとするんじゃないかって。



悲しいけど、時が経って、また沢山の子たちに関わっていくうちに忘れてしまえるから。



1週間経ったら諦めようって、

もう1日だけまったら諦めてここに来るのはおしまいにしようって思ってた。



辛すぎるし、大変だったし、本当はもう諦めてたし、そうしたかった。







だけど雨は降らなかった。


餌とミルクが腐りながら乾燥して、でも確かにそれを食べた跡があった。


そして8日ぶりの夕立。




溝から滝のように吹き出す水。




そうなる朝に、彼女は捕獲器で保護されました。









アジトに連れて帰ったその子は、落ち着くと意外と人慣れしていることがわかりました。


ずっと地下にいたから「ちかちゃん」

そんな愛称でアジトで暮らしてたちかちゃんは、良く食べて健康で、良く遊ぶようになり、とっても優しい里親さんに貰われていきました。





「甘えん坊で、家族の顔を見て鳴くんですよ」


しばらくしてから連絡をとった時、里親さんのさっちゃんが言った言葉に、私ははっとしました。




そう言えば、ちかちゃんはアジトで暮らしている時、鳴かなかった。


ゴロゴロ言いながら甘えてはきたけど、決して声は出しませんでした。






やっと心から安心できたんだね。






「ナウって名前にしたんですよ」


さっちゃんが教えてくれました。


ナウ

素敵な名前だね。


そしてこのブログを書いてる時、さっちゃんからメールをいただきました。


「ナウを拾ってくださってありがとう」って。


私はなんだかすごく罪悪感を感じてしまいました。


誰にも言わなかったけど、本当は諦めかけてた私。


自分が辛くて、大変で、目の前で頑張っている命を諦めかけてた私。


ナウは知っていたかな。


ごめんね、ナウ。


幸せになってくれてありがとう。


諦めないってこと、教えてくれてありがとうね。





そらねこだったナウは、さっちゃんちのナウになりました。


さっちゃん、ご家族の皆様、ナウ、本当にありがとうございました。









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久しぶりに友人たちと食事をした時、ひとりが愛猫を失ったと話し出しました。


「猫飼ってたんだっけ?」そう言う私たちに、彼は出会いを話してくれました。


今年の春先に、目のぐちゃぐちゃになった白っぽい猫が庭先に迷い込んで来たこと。


痩せた体を、精一杯大きく膨らませて威嚇をしている姿が哀れで、竹輪やハムを混ぜたご飯を置いてやったこと。

ウガウガと唸りながら食べる姿を見て、そのまま家に入った彼は、妙に気になって夜中にまた外に出てみたら、月明かりにサッと白い影の動くのを見て、胸が痛んだと。


普段、夜中に起きるなんて有り得ない、寝たら朝まで起きることはないんだ。

春先だったけど夜中は寒くて、5分もいられなかった。



何で胸が痛んだのかも、何で僕があんな感情を持ったのかもわからないけど、夜太郎はあれから毎日来るようになって、僕は楽しみになっちゃったんだよ。




動物を失った時、ペットロスになる人がいますが、その気持ちは良くわかります。


人の言葉を話さない分、目や仕草や雰囲気で、気持ちが伝わってきます。

いつの間にか、自分自身の感情の一部のようになり、居て当たり前の存在になり、言い換えたら、自分を取り巻く最も身近な風景のひとつのようになる。


それは一番ほっとする、自分の居場所の大切な風景。


猫は魔物とは良く言い得たものだと思います。

心の隙間にすうっと入られたら諦めるしかない。

切ない時も嬉しい時も、知らん顔しながら、その実、みんなわかっている。







彼は言いました。

前の道路の通りが激しいから、危ないなとは思っていたんだ。


9月に入ってすぐのことだったよ。


僕が帰宅したらいつも走ってくるのに、呼んでも来ないから、嫌な予感がして家の周りを探した。

水の無い乾いた用水路に、半分頭を落とした形で死んでたのを見付けてね。
でも、見付けてやれて良かった。

まだ少しあったかかったけど、地熱で温まってただけかな。




秋になったら小屋を作ろうと思ってた。

電気あんかも買ってあった。


数えたら、たった6ヶ月しかいられなかったのに、夜太郎はずっと一緒にいたようで、もう会えないなんて信じられなくて。

草の間からひょっこり顔を出しそうで、見回す癖が抜けない。


風で揺れてた草が、尻尾に見えて、飛びつくようにその場所に行ったり、虫の声に混じって聴こえる木の葉の音にハッとしたり、生活の至る所に夜太郎を感じてしまう。

大の男が、恐ろしく挙動不審な行動しながら過ごしてるんだ、このところ。


今にも泣きそうな顔をして話す彼を見て、友人たちも半べそでした。






たった半年と彼は言いました。

出来れば木の葉の積もる秋を一緒に過ごしたかったことでしょう。



冬はとてつもなく寒いけど、人間のちょっとした工夫で、外猫も暖かく過ごすことができます。



雪の降る日は、なかなか出てこない暖かい猫小屋。

やっと出てきてくれたその顔は半分寝ぼけてて、またすぐ入ってしまう。

そんな夜太郎もみたかったことでしょう。



ずっと一緒にいたかった。。。


だけど、さよならは必ず来るものです。


夜太郎は幸せだったよ。

どれだけ長く生きたかじゃない。

それだけははっきり言えます。


夜太郎は幸せだったよ。


「そうだといいんだけど....」

そう言ったのを最後に、彼はこの話しを打ち切りました。






このところ、私たちそらねこ会でも、悲しい出来事が続いています。


里親さんが決まり、幸せに暮らしていた子が病気で亡くなってしまったり、譲渡前に体力を落として亡くなってしまったりと、本当に切ないです。



原因が後でわかる場合もわからない場合もあります。


私たちが保護する子たちの多くは、殺処分寸前だった保健所からの猫や、捨てられていた子猫、野良猫の捕獲手術に行った現場に居た子猫たちなどです。


だから子猫たちが、こんなにも切ない状況に至るまでの経緯や、親猫の状態がわからないことがほとんどなのです。



幸せなことに、そらねこ会の仲間には、素晴らしい獣医さんたちがいて、最適な検査、処置、そして不妊手術をしてくださってます。

それでも悲しい結果になることがあり、何度経験しても慣れることができません。

ひとつひとつの命、元気だったころの、その目を覚えています。

何かを伝えたくて、この時代に降りてきた命たち。

私たちと出会ってくれた命。


また会おうね、ありがとうねって、天国に送り出すのですが、悲しくて切なくてやりきれないのです。


そして、沢山の里親さんたちが、その悲しみを分かち合ってくださっています。


短い時間だったけど、この子に幸せな時間をもらえた。出会えて良かったと、切なくて、優しい優しい、報告をいただきます。



健康状態を確認してお渡ししているのですが、何が起こるかは予想できなくて、申し訳ないと思いつつ、ごめんなさいと心からお詫びしつつ、里親さんにはいつも救われます。



だけど短くても、自分を愛してくれる飼い主さんのもとで、いっぱい甘えて、愛されてその生涯を閉じる子は幸せだと思っています。


飼い主さんが決まって最初はドキドキしながらも、べったり甘える姿は、私たちに見せる甘え方とは種類が違います。


自分の飼い主さん。
自分の家族。



短くても、ありがとうって、飼い主さんのことを思って旅立って逝く子たちは幸せです。


いつもながら、里親さん、里親さんへのご縁を繋いでくださる方、ご自分でも保護して、里親さんを探してくださる方、そらねこ会の活動をお手伝いくださる方、関わってくださるすべての方に感謝しています。

ありがとうございます。





猛烈に暑かったこの夏が嘘のように気温を下げ始めています。
昼間は良いのですが、夜との気温差は驚く程です。


綺麗な虫の声に癒やされながら、寂しくて不安な気持ちが頭をもたげるのは、これから来る過酷な季節を思うからでしょうか。


「生まれた命は大切に、不幸な命は増やさない」

不妊化手術がもっともっとすすむよう、願って止みません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




そらねこ会から
お知らせです




秋の譲渡会がまた開催されます。


日時

9月29日(日)12時~14時雨天決行です。



場所 佐久市合同庁舎犬舎前

お手伝いしてくださる方は10時集合です。

短い時間でもかまいません。


よろしくお願いします


そらねこ会代表
中沢みどり







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