隠れ家的レストランって・・・? 誰が誰から、何から隠れたい訳なのでせうか?
例えば、有名人が人目を忍んで行きたい店とかならそう言うのは分かるけど、大体
そんな所は雰囲気重視の高所得者御用達か、自分のお金で食べない客層相手の店が
多く、あくまで値段相応の食い物の質と店の良心度に惹かれる私としては、余り
こう呼ばれる店には食指が動きません。
と言うか、私は性格がヒネてるので、自分なりの表現ではなく、メディア発の表現や
価値観で勝手に仕分けされるのが面白くないだけなんでしょうが。
ま、さて置き、ここも一般的には「隠れ家的レストラン」として評判のお店です。
お江戸下町風情たっぷりの深川にある一軒家イタリアンの店、たまキャアノ!
先に結論から言って置きますが、とても良か店です!
一軒家のガレージを改造したと言う店の作りは、マダムが切り盛りするキッチンを
取り囲むようなカウンター9席のみ。 レストランというより小料理屋風情で、
とても和めます。
この日は本来定休日の月曜日に無理をお願いして、ええ歳のオッサン貸切での宴席。
食事会というより飲み会です!
きちっとした仕事がなされた二種類の牡蠣。 質の良いあん肝はワインかベルモットで
蒸されてるのですかね? ピンクペッパーも良い味のアクセントになっています。
マグロの脳天と白身魚のマリネ! 軽快です!
色彩豊かな冬野菜だけの一皿。 こういうのが嬉しいですね♪
カリッと焼かれたタラの下にはリゾットと野菜。 ワインボトルが次から次へと空に!
とまあこんな感じで、お後は肉料理、小パスタで締め!
今日は飲み会用に小コースを組んで頂きましたが、この店本来ならば、最低15分は
あれこれ迷いつつ眺めていたい、ボードに書かれた季節感たっぷりのアラカルトの
逸品を楽しみたいところ。 流石にマダムシェフだけあって、充実した野菜ものや、
それぞれの料理の皿に盛られた付け合わせも魅力的! 「らしさ」が出ていますね!
下町の住宅街にポツンと潜む場所柄、隠れ家的となるのでしょうが、むしろ、住宅街にあって地元の人々に愛される、マンマのイタリアン食堂の家庭料理!という方が
ピッタリ!こういう店が近所にある人は本当に幸せです。 近々再訪しましょうぞ!
さて・・・ 今日はこの先続きがあります! この店の隣奥、そこには・・・
おとふけ・・・? 何これ???
扉を開けるとそこには・・・
何千枚!ものレコードライブラリーと・・・
凄いオーディオセット!!!
隣と言っても、たまキャアノと軒続き。 こちらは同じ一軒家の物置を改造した由。
そこでは私より一回り年配のマスターが、お酒やコーヒーと共に、最高のキットで
音楽を聴かせてくれます。 ジャズ中心ですが、ロック、ブルース何でもござれ!
この日は私のリクエストでジャニス・ジョプリンの名盤”Cozmic Blues"でスタート!
ボブ・ディラン、ビージーズ、ドリス・デイ、ツェッペリンと続き、最後は渋く
アン・バートンで締め! いやあ!昔のレコードもこれだけの音響セットで聴くと
ライブ感溢れる名演に! 一つ一つの音が生きてます!
そして、このマスターこそ、たまキャアノのマダムのご主人!!! オーディオの
趣味が高じてこんな店開いてしまったんですね!
おとふけ・・・老けた大人でもおふざけでもありません!### 音更!
店案内のカードの裏には・・・
オーディオシステムの構成図! ジャズ専用、ロック専用など三組のスピーカー、
JBL、JENSEN、アルテックに自作のエンクロージャー! アンプはMackintoshや
自作の真空管アンプまで! いやあ、恐れ入りやした!!!
マダムの家庭料理を堪能した後は、ゆっくりバーボンストレートでも嗜みながら
名盤を最高の音響システムで楽しむ!
嗚呼そうかあ!!!
隠れ家的レストランってもしかして・・・
何だ!こんなところにマスターが隠れてましたあ\(^_^)/
みたいな・・・
お後がよろしいようで! チャンチャン♪