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クラッシュプログラム

2011-11-27 22:28:22 Theme: ブログ
今日はクラッシュプログラムという、川の中州地帯での一斉投与をしてきた。

Char Megaというこの中州地帯、これまで何回か行ったことがあり、そこでの予防接種にも一緒に参加してきた場所。ロッキプール本島からかけ離れた場所であり、いわゆる行政サービスの全く行き届かない、離れ小島。

この場所はEPIの予防接種の枠からも外れ、世帯数や人口の把握、予防接種対象者の登録などもまったく行われていなかった。


これまでの予防接種では、その場所に数名のワーカーが行き、お店の一角を借りてワクチンなど必要物品を並べ、近くのモスクからマイキング(放送)をして、「来た人に打つ」というやり方をしていた。

「来た人に打つ」にならざるを得ないのは、離れ小島では家同士の距離が非常に遠く、1件1件周って「予防接種してるから来てくださいねー」ってやっていたら日が暮れてしまうから。

離れ小島だから、予算の関係で年に行ける回数も限られていて、この「予防接種してるから来てくださいねー」に時間を費やすよりも、行けるときに行って、来た人に打つ、という方が効率が良い。って皆さん考えていた。



最初に見たときから何とかしたかった。


来た人に打つ、ってやり方じゃ当然、接種漏れの赤ちゃん/女性はたくさんいるはず。

家の数も人口も把握できてない場所だったら、なんとかその全体像を把握して、「何人が全員なのか」っていう意識を皆で共有できないか。

この孤島に暮らす赤ちゃんも女性も、みんな健康でいたいっていう思いは変わらないはず。
そこに自分がどれだけ貢献できるのか。


そんな、いろんな想いがある場所。



これまでに3回、この中州に行って、彼らの仕事ぶりを観察して、一緒に仕事をしてきた。
で、それを県のミーティングでシェアして、首脳陣に訴えてきた。

「とにかくたくさん赤ちゃんも女性もいる。予算が政府から降りてこなくて行けない、っていう問題は理解できるけど、なんとかしようよ」
つたないベンガル語で訴えてきたつもり。


それが伝わったのか、WHOの担当者(SMO)が動いてくれて、WHOから予算を引っ張ってきてくれたのが8月。
「これで中州の全体像を把握するために仕事ができるし、『来た人に』じゃなくて『来るべき人』を把握して接種ができるはず」

と期待したのもつかの間。



結果はというと、

ミーティングが開かれることもなく、小舟代として降りてきた予算を使って今までよりも多く中州に行くでもなく、「あれ?どこに消えちゃったの?」と疑いたくなる状態。

要は、担当地区の責任者のポケットに入っちゃったわけ。


いろんな人に話を聞くと、これってバングラデシュの悪しき習慣。
オフィサーは当然のように自分の懐にお金を入れるらしい。

オフィサーだけじゃなくて、ワーカーレベルの人達でも、予算の中でうまーくやりくりして、自分の懐にお金が残るようにするらしい。



さんざん訴え続けて予算が降りてきたのに、「予算がないから中州までいけない」っていう問題の解決には全くならず。ため息しか出ない日々(笑)



だったらもう自分がお金出してでも行くよ!

今おれがお金出したら、また次もせびられるのは目に見えてるけど、それでも実際に全体像の把握に動いてみて、結果どれだけの赤ちゃんと女性が掌握できたのか、っていうプラスの面を皆で共有できたら、何か変わるんじゃないの??

甘いかもしれないけど、そんな想いを持って20日、レジストレーション(全戸訪問しての登録)に行ってきた。



そこで掌握できた赤ちゃん(2歳未満)は17人、女性(15~49歳)は40人。
想像はしてたけどこんなにも登録から漏れていたのか・・・
って驚いた。



そのレジストレーションの結果を持って、今日は予防接種に行ってきた。
把握できた人達全員に接種できることを祈って。



朝から孤島を練り歩いて
「注射しに来たよー!!」
「あそこのバザールにドクターが来てるから、赤ちゃん連れて早く来てねー」
メガホンマイクを使って練り歩き、バザールに戻るとすでに人でごった返していた。


かなりの混雑の中、注射にミスがないように、対象となるワクチンを間違えないように、5人のワーカーさんの仕事をチェックしながら息の抜けない時間が2時間ほど。


結果、今日接種できた数
赤ちゃん49人(内30人はこれまで未登録)
女性84人(内68人はこれまで未登録)

(未登録には20日のレジストレーションの数も含む)


とにかく、めちゃくちゃ来てくれた。

嬉しかった。



ちゃんと接種に来てくれたことも嬉しかったし、これまで中々動いてくれなかった県のオフィサー(DIMOっていうGAVIファンドのお偉いさん)が20日に一緒に来てくれたこと、今日はロビウルさん(EPIのボス)がついてきてくれて接種のミスがないかをチェックしてくれたこと、いろんな嬉しい出来事が重なった1週間だった。





JICAの関係者が以前言ってたこと

「社会が発展していく中で、種の存続が保たれていく過程で、一般社会から漏れてしまう人が出てくるのは当然の原理」

「バングラデシュのように人口爆発が激しい社会であればなおのこと、その漏れてしまう人達を全て救っていくことが必ずしも社会の発展に寄与するとは限らない」

「ただでさえ少ない人的資源、財源を中州のような場所に投入するのには限界がある」

「全体の利益を考えたら、ある意味切り捨てられてしまう部分があるのは仕方がない」


確かにその通りだと思う。
頭では理解できる。



でも、割り切れない自分がいるのも事実。


命の価値は誰しも皆平等だし、バングラのように急成長している国だからこそ、今後この成長についていくことができずに一般社会と呼ばれるものからあぶれてしまう人達が増えてくるのは目に見えている。

貧富の格差がこれからどんどん広がって、貧しい生活を余儀なくされる人達が増えてくるのも想像に難くない。

地理的な意味だけじゃなくて、離れ小島も増えていくのだろう。



そんな国にいて、少なからず医療という命に関われる仕事をしていて、今すでにあぶれてしまっている人達がいて、その人達を「仕方がない」「限界がある」「当然の原理」って言葉で切り捨ててしまうことはどうしてもできない。


協力隊員っていう立場だから、現場にどっぷり浸かって大局観を持つ機会が少ないから、だからこう思うのかな?

将来、もしこの業界に携わっていられたら、その時には今とは違う考えを持っているのかな?


分からないけど、今のおれは中州に住む人達が健康で暮らせるように、そのことに真正面からぶつかっていけることにむちゃくちゃ充実感を感じる。




開発っていう世界の現実


援助される側の国の抱える悪しき習慣


現場で少ない給料でも必死で働くワーカーさん


貧しい貧しい、と言いながらも、すごく素敵な明るい笑顔を見せてくれる村の人々



いろんな人に出会って、話して、この国のいろんな一面を垣間見て、そしていろんな想いを持って、

悩んじゃうこともたくさんあるけど、


「お前がいなかったらこの場所の人達は注射を受けることはなかったはずだ」

「お前が行くって言わなかったら、おれは絶対この場所には来てない」


そう言ってくれる人達が周りにいるっていうこの事実が、何にも代えがたい宝物。

おれの想いを受け止めてくれる人がいる、っていうこの現実に、絶対に感謝の気持ちを忘れない自分でいたい。


どうもありがとうございます。


おかげで明日もフィールドに出る元気が出てきました。

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あっという間に

2011-10-20 18:37:03 Theme: ブログ
あっと言う間に1年が経った。

バングラに来てから、EPI(拡大予防接種計画)という政府の政策に
漬かりながら

毎日、「何ができるのかなぁー」「これって意味あるのかなぁー」

「もっと効率よくできるのになぁー」「オフィスで雑談してるだけで1日が終わるなんて・・」

「今日も一日自分の思ったように仕事できなかったかも・・」

なんて考えながら



フィールドに出たら

「うわぁーこの景色めっちゃ癒される」

「やっぱこの赤ちゃんたちのために何かしたくて来てるんだよな」

って心を一新しながら



思えば1年、正直自分の描いてたものの10分の1もできてないのかも

なんて少し自分の構想の甘さを反省。。



この国には独立(1972年)から40年の歴史があって、

そりゃ1年そこそこで何か変えようなんて、容易なことじゃない



でも、「何かしたい」「ここを変えたい」って思いもなきゃ
前に進めない性格のおれ

だから、最近悟った(?)こと


ずばり、「彼らのペースにとことん付き合うこと」


日本では考えられないくらい、ゆーっくりなスピードで仕事が進むことにも
イライラしないで

とりあえず彼らと一緒におしゃべりして、チャを飲んで、
冗談を言って笑いあって


そんな時間の中で少しずつ


ここだったら少しだけ改善できるはず

ってポイントが見えてきた。



これって最初の構想を10とすると、それこそ1くらいの改善なんだけど

それでもその改善を「彼らのペースで一緒に」作りだすこと


それがものすごく大事で自分も満足できるんじゃないかって。



おとといも、おれが考えたアイデアをオフィスの関係者に相談したら

これまでには聞こえなかった「これは大事だね」「ここをこうしたらいいはず」

「これがスタートできたら『おれ達』ミーティングでもっと効率的な話し合いができるね」

っていう会話が生まれた。



1年間積み上げてきた人間関係が、たぶんここからむちゃくちゃ大事になるんだ

って実感した



だからもう一度、Dr. James Yen (晏陽初)の「Go to the People」を読み返して

PCのデスクトップにしてみた



Go to the people (人々の中へ行き)
live among them (人々と共に住み)
learn from them (人々を愛し)
start with what they know (人々から学びなさい)

build on what they have (人々が知っていることから始め)
teach by showing (身振りで教え)
learn by doing (自らもその過程から学びなさい)

not a showcase but a pattern (出来合いのものではなく、いかにそれを作るかを重視しなさい)
not odds and ends but a system (中途半端なものではなく、システムを作りなさい)
not relief but release (助けてあげるのではなく、人々の解放を目指しなさい)

of the best leaders (最高の指導者と共に)
when their task is accomplished (仕事を終えたとき)
the people all remark (人々は口々に言うでしょう)

"We have done it ourselves" (「私達が自分でやり遂げたのだと」)




ゆっくりゆっくり、彼らの中に飛び込んで

ゆっくりゆっくり、今しかできない「一緒にできること」を探しながら

やってみよう



いやぁーでも

言うは易し


実際むっちゃストレスかかるんだけどね( ̄▽ ̄)=3


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チャの回数

2011-10-18 00:33:22 Theme: ブログ
今日は何回チャを飲んだ??


この質問を自分にするのが最近のマイブーム
(マイブームって死語?)



チャを飲む時間 = 周りの人とコミュニケーションを取る時間


なわけで。


オフィスにいる時、ちょっと世間話をしている時に出てくるチャ

$だいばいのバングラ日記


お偉いさんの前に座った時、会議の途中でも、すかさず出てくるチャ

$だいばいのバングラ日記


食後には、おしゃべりしながらチャ

$だいばいのバングラ日記


ドゥッドゥチャ(ミルクティー)に飽きたら、ラールチャ(紅茶)


$だいばいのバングラ日記



このチャの時間、バングラデシュでは意外とないがしろにしてはいけない時間。

くだらない話をしながら、仕事の愚痴を聞いたり、家族のことを話したり
そんなこんなで関係性を深める時間。

日本での「飲みニケーション」に似てるのかな?



ちなみに今日は5回のティータイム

一日中ベンガル人が周りにいたなぁー

と振り返るのです


砂糖+コンデンスミルクでガッツリ甘いチャなだけに
糖分摂りすぎには注意ですが・・・

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ロジャ

2011-08-24 01:55:14 Theme: ブログ

なんだか知らない間に1ヶ月以上経っていた・・・
ものぐさもここまで来ると完全に板についてきちゃいますねぇ


いや、いかん


ちゃんとブログを書くことで、日本にいる人達におれの状況を
分かってもらわなければ


そして、後々振り返れるように、思い出をつづっておかなければ!



そんな反省をして、

ここからはちゃんと書くようにしよう

と決意するおれ


3日坊主でも何度でも決意すればいいんです( ̄▽ ̄)=3



今月はイスラム教の断食の月

ロジャ

と呼ばれる


「コーランに書いてあるから」という理由で、敬虔なイスラム教徒の
皆さんは日中は飲食をしない

唾も飲んじゃいけない、という厳しいもの


明け方の3時半に食事をして、その後は飲まず食わず


で、夕方6時半くらいに「イフタール」という断食明けの軽食をして
夕飯を10時過ぎくらいに食べて


寝て、また3時半に起きて食べて

寝る人は少し仮眠を摂って、また朝起きて


っていう生活を繰り返す。




そりゃ太るわ




その間にお祈りの時間が5回


早朝4時前

お昼13時過ぎ

夕方17時前

夜19時前

夜20時~22時


こんなにたくさん「ナマーズ」というお祈りをして
アッラーの神に祈りを捧げる





そんな感じで続いてる、今月のロジャ


大変なのは、日中に僕らのような外国人が食べる場所も
限られてしまうという点

ダッカのような都会なら、まだ外人向け&ヒンドゥー教徒向けに
お店がいくつか開いているが

私の地元、ど田舎ロッキプールでは、大体のお店は閉まっている



なので昼を食べる場所はなく、恒例の「チャ」をする場所もなく
お腹ぺこぺこで5時近くまで仕事をしなければいけない。


それでもクッキーとか水とかは持っていって
こっそり食べてるんだけどね( ̄∇ ̄+)




せっかくこの国にいるんだし、1日くらいはロジャしてみよう!

ってことで、やってみた


でも3時半に起きれなかったから、実質ベンガル人の皆さんより
長い断食




きつかった・・・




途中、さすがに我慢できず、水だけ飲んじゃった( ̄Д ̄;;




でも我慢した後のイフタールは格別だった



$だいばいのバングラ日記




$だいばいのバングラ日記




マンゴーとかオレンジとか、果物たくさん

玉ねぎ、じゃがいも、とかを練って揚げたやつ


豆をなんかしたやつ(カレー味)


ケジュールっていう干しガキ?を連想させる、外国産(サウジから)のやつ


ぜんぶ上手い



「食に対する感謝の気持ちを感じるため、っていうのもロジャの1つの意味なんだ」

って教えてもらいました



ご飯は残さず食べましょう

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すげー

2011-06-25 14:55:36 Theme: ブログ

最近ダッカにいる時間が多い





先輩隊員の送別会で、みんなでネタをやったり



だいばいのバングラ日記

滑り気味だったけどまーいいさ







57年度生まれの隊員で同級会して、「何年生であれが!」って

盛り上がったり



だいばいのバングラ日記


4時間が自己紹介で終わるという異例の飲み会






そんなこんな、ダッカに上がる回数が増えると、長時間のバス移動が

つらい・・・


通常、ロッキプール→ダッカだと7時間くらいかかる。


日本の常識だとこれでも十分しんどいんだけど、慣れてくると

意外といけるから不思議。




それが昨日、これまでの最長記録を更新した



事故渋滞・・・・



だいばいのバングラ日記


足止め、全く動かず3時間・・・・


朝8時半にバスに乗って、ダッカに着いたのは夜8時半( ̄ー ̄;



一日バスの中で音楽聴いたり、本読んだり、考え事したり

外人大好きなベンガル人と話したり



とにかく疲れました




「移動時間が計算できる」日本


やっぱすげー



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