calon


from november

My only worry is what shape it will take.
I am...
I am...
I am...!








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2009-11-21 15:43:35

100年の微調整

テーマ:日々の出来事
$空とワインと南風-シャドウ8 $空とワインと南風-シャドウ8 $空とワインと南風-シャドウ8


何気なくつけたテレビが一人のおばあちゃんを映し出していた。
編み物をしたり、畑仕事をしたり、楽しそうに暮らしていらっしゃる。
顔はシワだらけだけど、インタビューにもにこやかに受け答えをし、
大きな口をあけてハハハッ...と、笑っている。

インタビュアーが「100年は長かったですか?」という質問をしたところで、
私はこの方が100歳だと知った。
おばあちゃんは答えた。
「長いような短いような...あっという間だったよ、ハハハッ!」
イカしたおばあちゃんだ。

どこか知らないが、日本の片田舎での100年。
私たちのような、いろんな遊びのない100年。
さまざまな制限下での100年。
あっという間ではないだろう...
永遠に終わらないほどの苦しみや哀しみがあったに違いない100年のはずだ。
それなのに、顔をしわくちゃにして笑いながら「あっという間」だって。
カッコ良すぎるやん。
洒落た洋服を着て、三ツ星レストランで食事をしたことがなくても、
畑で穫れた野菜と米で、充分カッコええおばあちゃんやった。

私も、人生なんてあっという間だと思っている。
ブログなんて書いている間に、すぐに老人になってしまう。
どのみち老人にならなきゃいけないのだったら、
この方みたいに「あっという間だったよ、ハハハッ」と笑えるのかいい。
「あっという間だった、あぁ~あ」と溜息をつくのはいややと思った。

私がボランティアをしている老人ホームの方々は、溜息タイプが多い。
老人になることへの覚悟ができていないのだ。
覚悟ができなまま、老人になってしまったのだ。
そこらへんの違いかな...
いろんなことに覚悟出来ない人はやっぱり溜息が多い。
100年生きるつもりがなくても、人生には微調整が必要やね。


* * * * * * * * * * the sky, wine, and south wind:calon * * * * * * * * * *
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2009-11-20 16:24:30

ネオジャパネスク版...欲望の集合体

テーマ:ふと、思うこと。
$空とワインと南風-ネオジャパネスク


さて、日々ヒシヒシと忙しい。
朝会ったばかりの人に、午後もまた違う仕事場で会ってしまったりして、
「お互いに大変ね~」と、口には出さず目と目で言い合う。

このネオジャパネスクアラモードを見ていると、
以前、欲望の集合体という記事を書いたことを思い出した。
あの時は、フルーツの盛り合わせみたいなケーキだった。

お金も欲しい。
地位も欲しい。
ステキなボーイ&ガールフレンドがいっぱい欲しい。
ステキな未来も欲しい。
これ以上、おバカにならない薬も欲しい。
もっと欲しい、もっともっと欲しい...のだ。


なんてことを書いていた。
あれから欲しい物は、物質的なものから精神的な物へと変わった。
お金を出して得るものには、あまり価値を感じなくなってきたのかもしれない。
それにしても私は、こういうあらゆる物の集合体がスキらしい。
甘さと欲望の集合体。
「あれもこれもそれも、み~んな私の物よ...
 み~んな私のお腹に入るものなのよ」と、
意地悪ばあさんのように唱えてみる。

忙しさの中、ほんのひとときの間だけ、
物質的強欲人間になる私ですわ。


* * * * * * * * * * the sky, wine, and south wind:calon * * * * * * * * * *
2009-11-19 16:27:14

「この世は二人組ではできあがらない」山崎ナオコーラ

テーマ:本を読んでみた
$空とワインと南風-新潮


新潮12月号書き下ろし「この世は二人組ではできあがらない」220枚を、
半身浴しながら、汗タラタラになりながら一気に読んだ。

「ロストジェネレーション」と呼ばれる世代の独特の世界感を、
見事に深く深く書いてあった。
ナオコーラさんの書く文章は、変なお化粧がなされていところが良い。
そのせいで、すんなりと心の中に響いてくる。

墨田栞、大学生4年生。
小説家になりたいという希望を持っている。
小説家になるには社会経験も必要だと思ったり、
やっぱり社会でうまくやる気などさらさらないと思ったり、
日々移りかわる自分の気持ち。
その気持ちを何とか正当化させるために、いろいろ考えあぐねる。

こういうのを書かせたら、ナオコーラさんはとても巧い。
綱渡りをしているような、この世代の気持ちが手に取るようにわかる。
何者かになりたい。
でもその為に自分を曲げるのは嫌だ。
自分のことを好きでいてくれる人しか信用しない。
でも本当は広く社会の人々と繋がりたい。
でもどうしていいかわからない。
恋人といつも一緒にいたいと思う。
反面その優しさも煩わしい時がある。
親が煩わしい。
でも親に頼る自分もいる。
そんなことどうでもいいやと思う。
でも、何者かになりたい...。

主人公が20代後半にさしかかって、やっと自分が目指す言葉が出てくる。
  『あなたを見ていたときは、あなたしか見えなかった。
   あなたから目を逸らしたら、世界が見えた。
   私には世界が見える。あなたの愛はいらないわ。
   でも、ひとりで生きるつもりもない。みんなと過ごすの。
   カップルになる必要がない。
   なだらかな線でみんなと繋がっていくの。』
別れた恋人に言う最後の台詞だ。

そこで涙が出てきた。
首に巻いたタオルで涙をぬぐう。
こんな時、お風呂で読み物は都合がいい。
こうやって一進一退しながら、みんな何かを見つけていく。
見つけられない人も確かにいる。
そんな人は自分探しの旅なんかに出て、また勘違いの人生を繰り返す。
私は見つけたんやろか...
見つけたな、たぶん。
「こうやって行きていこう」ということが確かにある。
そう確信して、風呂場を出た。


* * * * * * * * * * the sky, wine, and south wind:calon * * * * * * * * * *
2009-11-18 16:15:48

若さの佳境

テーマ:ふと、思うこと。
$空とワインと南風-シャドウ4 $空とワインと南風-シャドウ4 $空とワインと南風-シャドウ4

「若いだけがとりえです」
「若さで頑張ります」
新プロジェクトに入った新人さんが自己紹介で言っていた。

「若さ」「若い」というのは抽象的で曖昧な言葉だ。
「私は女です」とか「私は28歳です」とかの具体性とは違う。
50歳で若いと思っている人もいれば、25歳でもう若くないと思っている人もいる。
70歳の人から見れば50歳は若く見えるだろうし、
18歳から見れば、25歳はおばさんだろう...
それほど曖昧な言葉であるのに、この新人さんは堂々と使っている。
そこにある若さに対する自信ってどこから来るのか不思議だ。
私は、必要以上に若く見られたいとかも思わないし、
「若いですね」と言われて喜ぶタイプでもない。
ましてや、(ほんとうに)若い人と張り合って、変ちくりんな行動もしない。
自然に年相応に自分を表現していきたいと思っている。
私が「若いだけがとりえです」と、自己紹介なんてしたらどうなるだろう...
きっとノートやペンやハイヒールが四方から飛んでくるだろう。
そんなことを考えながら、新人さんの自己紹介を聞いていた。

若さの佳境。
先にも書いた通り、若さは抽象的で曖昧だ。
私なりの抽象的&曖昧さでの佳境かな。
そろそろ、私の若さも佳境に入ってきたって漠然と思った。

そんなことをグダグダと考えながら、一生なんてすぐに終わってしまうんやろな。


* * * * * * * * * * the sky, wine, and south wind:calon * * * * * * * * * *
2009-11-17 16:12:33

稚拙な過去

テーマ:日々の出来事
$空とワインと南風-メモ


寒い日が続いている。
寒いとそれはもう、ワクワクする。
ワクワクすると、ひたすら地味な作業をしたくなる。
高ぶる心を、地味なことをすることでバランスを保とうとしているのだ。

ベッドサイドの引き出しを整理していた。
リモコンの電池や体温計やハンドクリーム...
救急病院の電話番号表や数本のボールペン...
そんな生活の一部のようなアイテムに埋もれて、一枚のメモ用紙が出てきた。
小さなモメ用紙いっぱいに書いてある文字。

書いた覚えがまったくない。
私の字だから私が書いたものだろう。
まさか誰かが天から降りてきて自動筆記でもさせたのか...
まさか。
それならもっと気の利いたことを書くはずだ。
お宝の在処を示す地図とか、恋しい人に出しそびれた手紙とか、
そういうのなら涙の一筋もこぼれようが...
こんなんじゃ、泣けやしない。

 『夜遅くまで本を読んでたりする。
  ベッドサイドの小さな光の中で...
  次の項まで読んだらやめようと思いながら読んでいる。
  そして次のしゅんかん、本を閉じたら何をするのかわからなくなる。
  ゲームする、誰かにメールする。
  いや、寝るのだ。
  時々そういうことがある。
  カレーの作り方がわからなくなることはないが、
  本を閉じたしゅんかん何をしていいかわからない。』

「しゅんかん」くらい漢字で書けよ!と突っ込みを入れてしまいましたわ。


* * * * * * * * * * the sky, wine, and south wind:calon * * * * * * * * * *
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