昨日の営巣調査の結果です。



    カヤネズミの巣の数
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調査区域   調査面積(ha)         巣の数    
                         メス   オス   合計
     -----------------------------------------------
     No.01      0.4        6     1     7

     No.02      0.2        6     2     8
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     合計      0.6        12     3    15
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(2009.07.14 百間川河川敷(岡山市) オギ原)

 

 およそ100m四方に25個の巣がある計算です。巣材は、全ての巣で、オギが使われていました。青々とした葉で編み込まれた真ん丸い巣から、青いオギの稈に巣が枯れ色になって崩れかけの巣まで、いろいろと見つかりました。また、ちゃんとしたボール状のメスの巣も、吹きさらし状態のオスの巣も見つかりました。

 発見されたオスの巣が少ないのは、風などで、崩れてしまっているからだろうと思います。メスも、一匹が複数の巣を作るので、このデータからすると、メスの巣は100m四方で20個ほどの計算になり、カヤネズミのメスは3~5匹くらいではないでしょうか?

 


オカヤマのフィールドノート-カヤネズミの巣

 

 草丈は、200~230cmほどのオギが優占種で、ヨシ、ツルヨシ、セイタカアワダチソウ、ヨウシュヤマゴボウ、コヒルガオ、ガガイモ、ヤブガラシ、ノブドウ、ノイバラ、ミヤコイバラ、オニグルミなどが生えていました。

 巣は、地上80~210cmあたりにあり、180cm辺りが一番多かったです。

 

 近年、河川敷のオギ原を冬に刈っていないので、立ち枯れの稈もあり、結構、密になっています。これが、いいのか悪いのかは分からないのですが、巣の数から見ると、巣の密度は変わっていないようなので、環境は安定しているようですね。

 

 残念ながら、カヤネズミの姿を見ることは、今回もできませんでした。

 

 

 


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 今日、お昼前、アユモドキの産卵場へ、植物の調査を行いにいってきました。


 ヨシが一面覆っていましたが、ところどころに、チゴザサ、ジュズダマ、ヒメガマ、オヘビイチゴ、キツネノボタン、カサスゲなどもはえていました。


 畦をぐるりと回って、それから、休耕田の茂みへ入りました。、腰くらいまでの草丈の茂みです。ガサゴソと、草を分けながら、リストにあげていない植物を探していたら、発見しました、下の画像を。

カヤ巣休耕田

 

 高さ 70cm のところに、縦に裂いたジュズダマの葉を編んで作った巣を見つけました。1つしか、見つけられませんでしたが、まだ、葉が青かったので、最近作った巣だということがわかります。


 いたんですね。この休耕田に、まだ。


 嬉しくなっちゃいました。

 


 7月15日(火)、マイフィールドを使い、保全生態学演習の一環で、カヤネズミの球巣の調査を学生たちにしてもらいました。

 気温32度、曇り空の中、腰くらいの高さから2mを超えるヨシやオギの中へ、5班に分かれて、それぞれがガサゴソと茂みへ突入していきました(若いって、いいな~)。


調査風景


 最初は、余裕をかましていた学生たちですが、数mもオギやヨシをかき分けると、滝汗状態でテンパっていました。アシナガバチの巣にでくわしたグループが2組いました。「枯れたヒマワリの花のような巣で、黒っぽいのが、表面を動いていました。」という証言をもらっています。

 刺されなくて、よかったと思います。
 

 1時間半ほどかけて、4つの調査区、合計1.4ha ( 0.014km2 ) を調査してもらいました。巣は、7つ発見できました。2つの班はカヤネズミの巣を見つけることができましたが、3つの班は発見できなかったようです。事前に、調査地で実物の球巣を見せておくことが必要だと思いました。っと、調査説明のときに、細かい指示をしたので、学生たちを脅かしすぎたかもわかりません。特に、ダニの話。

 

 発見した球巣の一部です。枯れたヨシの桿にヨシの葉で巣を編んでいました。高さ、2.1mのところでした。しっかりとした巣で、メスが子育てを行ったようです。すでに、子どもはいませんでした。


球巣01

 

 

 下の球巣は、かなり雑ぽくって、まん丸ではありませんでした。でも、袋状にはなっていました。青いオギの葉にオギの葉で巣を編んでいました。高さ、1.1mのところです。おそらく、オスの巣では?っと思っています。

 

球巣02

 

 

 鳥の巣も発見しました。オオヨシキリの巣です。緑のヨシの桿に巣を架けていました。1.2mのところに作っていました。巣材は、ガマの穂、イネ科の桿、白いナイロンテープなどで作っていました。中は、おわんのような感じで直径7cmくらいの穴が上に開いていました。

 

オオヨシキリの巣

 

 

 4つの調査区のうち、2つの調査区で巣が発見できました。0.4haに3個、0.5haに4個という結果です。巣が、多いのか、少ないのか判りませんが、7つのうち3つはしっかりした球巣、3つは壊れかけの緑の葉が混じっている巣、1つは枯れた葉だけの壊れた巣でした。

 当初は、8haほどの調査を計画していたのですが、結果は2haほどもできませんでした。ヨシやオギが茂りすぎているのと、ノイバラが点在してそれぞれが伸びているために、思うように茂みの中を歩けないことが原因だったようです。


 秋には、インターバル撮影ができるカメラ(すでに、物色済み)で、24時間、球巣を撮影したいですね。