カヤネズミの話をしたので、生息に脅威となる植物を紹介しておこう。

 

 子どもたちが秘密基地を作ったり、カヤネズミが棲んでいたりするカヤ(オギ)原だが、今年の秋、恐れていたことが起こっていた。


 セイタカアワダチソウが侵入してきても、頑張って、一面、オギが生えていたところだったのに、指定外来種のアレチウリが入ってきたら、ご覧の通りの有様だ。オギの上にアレチウリが覆いかぶさり、オギを倒して、枯らしてしまった。



カヤハラの後退


 見るも、無残だ。草丈が2mを越すオギ群落の一角が、50cmもない見晴らしがよくなった状態になっている。しかし、足を踏み入れると、トゲトゲのツルが絡んで、倒れそうになり、子どもたちは引っかき傷を作る始末だ。


 カヤネズミは、巣をかけるオギがないために、このあたりを放棄している。葉に緑が残る巣は確認できなかった。このあたり、来年の秋には、どうなっているのだろう。

 


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 京都新聞電子版 って、結構、自然のことが豊富に記事になっているので、ちょくちょく見ている。地元新聞には科学欄がないのでちょっと困っている。以前は、共同通信の科学欄がリンクされていたんだけど・・・。


 そんなことはさておき・・・。



 記事 (京都新聞電子版:河川に野生化した外来種オオサンショウウオと同属 )によると、京大の先生が全国各地の天然記念物のオオサンショウウオの生息地を調査していて、関西の河川で、オオサンショウウオと異なるDNAのチュウゴクオオサンショウウオが発見されたとのこと。オオサンショウウオがたくさんいるところで、チュウゴクオオサンショウウオが発見されたそうだ。


 繁殖行動をしていたということだそうで、これは下手すると、オオサンショウウオ(天延記念物)とチュウゴクオオサンショウウオ(外来種)の雑種が現れるかも・・・。この雑種って、きっと、DNA鑑定しないとわからないのだろうから、もし駆除するとなると、大変そうだね。

 数年前に、逃げ出したタイワンザルとニホンザルとの雑種が増え出したので、尻尾の形態の違いを手がかりに駆除したと言うニュースがあったことを思い出したよ。


 オカヤマ県の中部や北部の川にも、オオサンショウウオの生息地は何箇所もあるから、県の自然保護課も対応が大変かもしれないな~。

 この情報地図がどんどん充実して、すべてが明確に説明つけられた先には、今度、その情報をコントロールして、原子や分子から生き物を作る作業が始まるのだろうか?それはまだまだ先の話だと、思っているけど。この遺伝子情報を治療や診療に利用して行く方向性は既に進んでいる。


 ヒトゲノムマップ に書かれている遺伝子がどこの特許なのかを国旗ででも表されていると、ゾ~ッとするんだろうけど、。ゲノムマップを書く作業は、国家プロジェクトで、遺伝子医療の分野では特許争いをしていた大きな国際競争だったのだ。ヒトの体の大部分は、アメリカ合衆国の特許になっている。早いところ、特許権の期限が来てほしいものだ。


  さて、このヒトゲノムマップって、人の染色体上にある遺伝子の地図なんだけど、他の生き物の染色体上にも同様の配列をした同じ機能をコントロールする遺伝子がある。もちろん、それぞれの生き物特有の遺伝子もあるんだけど、逆に、生涯使うことがない遺伝子もたくさん存在する。ヒトには役割不明なこれらの遺伝子の中には、他の生き物では必要な遺伝子だったりするのもあるんだけどね~。


 ウシにはウシゲノムが、アマガエルにはアマガエルゲノムが、シロバナタンポポにはシロバナタンポポゲノムがそれぞれある。雑種でない生き物には、種(しゅ)としてのゲノムが存在する。しかし、それぞれが独立した独特のゲノムを持っているのではなく、ほんの数%くらいしか異なるところがないようなゲノムを持っている別々の生き物がいたりする。ゲノムの違いは、種としての多様性を可能にしている。この地球上に驚く数の種類が生きているは、この多様性の賜物である。

 また、一方で種の中でも、ゲノムの組み合わせの違いによって、ある機能が勝ったり、衰えたりする個体がある。これが、種の中の個体としての多様性を可能にしている。個性が豊富なのは、この多様性の賜物である。


 この地球の歴史がゲノムには収められていて、一度失うと二度と取り戻せない貴重な情報である。すべからく、種として絶滅していく前に、多くの生き物のゲノムマップが充実して行くことを望む。