青いバラ

テーマ:

 今、岡山市では、『第26回 全国都市緑化おかやまフェア』が開かれている。


 東区西大寺地区のメイン会場にある『花と緑のテーマ館』に、サントリーが開発した『青いバラ』が展示してあるので、見に行ってきた。

 


オカヤマのフィールドノート-青いバラ

 

 青い花から、青い色素を作る遺伝子を取り出して、バラの葉から作ったカルス(未分化細胞の塊)にその青色遺伝子を入れて、ちゃんと導入できたものを選別し、閉鎖系温室で育てたそうだ。アイデアは、誰でも考えるが、行うとなると夢物語のような作業になる。

 バラには、シアニジン(赤色)やベラルゴニジン(黄色)の合成酵素はあるのだが、青色の色素を合成する酵素がないために、『青いバラ』は存在しなかった。そこで、ペチュニアやパンジーから青色色素の合成酵素の遺伝子を取り出し、バラに導入して、デルフィニジンを合成する株を作り出したとのことだ。


 『青いバラ』といっても、空の青や海の青、信号機の青などとは違って、紫に近い青だ。カラーインディクスで見ると、スミレやフジの花の色が近いように思う。これは、ほんの数%ほど含まれるシアニジンが影響しているように思う。今後は、もっと青い品種が出ることを心待ちにしよう。

 

 緑化フェアの会場は、平日だと、3~4時間で、およそ見て回れるだろう。週末や祭日は、混み合いそうだけど・・・。

 

 今の時期は、チューリップやパンジーの黄色が会場を埋めているが、5月頃になると違った植物で違った色になるかもしれない。

 

 会場は、エンタランスを入り、右へ進んで、企業や個人が作った庭を見て回るようになっている。会場内では、飲食はできるので、会場内で、1日遊ぶこともできる。日陰が少ないので、日差しが強くならないうちに花を見て、陽が高くなった頃にテーマ館へ入ると、それほど疲れないように思う。


 

 

 

AD

 今日、土曜日は、午前中、晴れていたので、百間川に行ってきた。

 暖かくなると、活発になるのは生き物みんな一緒だネ。


 2月21日に、低水路護岸の保全を行った場所に行ってみると、切り株が泣いていた。

 

 


オカヤマのフィールドノート-ヤナギの切り株

 

 

 ヤナギ類は、根の吸水力が大きいことが知られている。細い川だと、生えているヤナギが水を吸って、水量が減ることもある(少し大げさな表現)。

 しかし、結構な量の水を吸い上げていることが分かる。

 

 


オカヤマのフィールドノート-ヤナギの切り口

 

 

 切り株に近づくと、根が吸い上げた水が切り口から滲み出し、幹を伝って滴っていることが分かる。ヤナギの幹を切って、丸太にして持ちあげたら、ズシリと重かったが、水をたくさん含んでいたからだろうな~。

 

 

 

 

風に吹かれて

テーマ:

 自ら動くことができない植物が、生育場所を広げることができるのは、世代交代を行うときがチャンスだ。種子植物では、種子として親から離れて移動することができる、このときが最大のチャンスだ。

 この種子が、何らかの方法で親の生育場所から離れていくことを『種子散布』といっている。この種子散布は、その種の絶滅を回避し、繁栄をもたらす一大イベントだ。そのため、いろいろな方法で、あの手この手、そんな手まで使って・・・というくらい多種多様な方法がある。自然落下する方法よりは、風による揺れを利用する方法のほうが遠くに移動できる。それよりは、風に乗って飛んでいくほうが遠い。いやいや、鳥に食べられて、胃や腸の中で遠くまで運ばれ、糞とともに落とされるほうが遠くへ行く。川の流れに乗るのも方法だ。移動スケールが大きい物は、海流に乗る種子もいる。

 グリムス

 先日、記事にしたガガブタは、タンポポやススキなどと同じように風に乗って、遠くへ運ばれる方法をとっている。そのために、種子の付属器官として冠毛(綿毛)が発達している。ガガイモの冠毛は空気を含むと、500円玉よりも大きな直径になる。小さな軽い種子をくっつけて、冠毛をキラキラさせて、風に乗って飛んでいく様は、パイオニアの志を感じてしまう。

 

ガガイモの種子01


 でも、飛ばされた種子の芽ばえることができる確率を考えると、もっと志が高いように思う。芽ばえることができない確立のほうがはるかに高いからだ。よしんば、発芽しても、種子を作るまで成長できるものも多くはない。親と連絡をとる手段はないから、風に吹かれて、飛んでいく種子を見ると、親との今生の別れをしているような気もしてくる。


 子供の頃、タンポポのボンボンを吹いて、種子を風にのせて遊んでいたが、切なさがいつもただよった。今は、その切なさがわかるようになってきたような気がする。