林縁部(りんえんぶ)って、林の端のところで、具体的には、林と道路が接しているところや林と草原(くさはら)が接しているところなどである。


 タンポポを探しながら、車を走らせていると、山の中などで谷筋に車道を通しているところなどで、この林縁部に出会う。この時期は、直径5センチメートルくらいの白い花を見かける。一つ見かけると、点在しながら数メートルの帯状になり道路に平行にいくつも咲いているところが多い。

 


オカヤマのフィールドノート-イチリンソウ02

 

 日陰でも白が鮮やかで、すぐに目にとまる。近づいてよく見ると、花びらの中央から元に掛かけて、少し紫が入っている。一つの茎に1つの花をつけるので、イチリンソウという。ほかに、一つの茎に2本の花茎を付けるニリンソウ、3本の花茎をつけるサンリンソウがある。

 ユキワリイチゲやセツブンソウなどと同じ仲間で、キンポウゲ科だ。

 


オカヤマのフィールドノート-イチリンソウ01

 

 数株ずつ点在して生えている。絨毯のように一面に生えている群落を見たことはないが、あるときれいだろうなぁ~。

 

 タンポポ調べのオマケだけど、ホタルカズラやキケマンなども観察できるので、楽しいです。