毎年、ホタルの観察会を開いて、ホタルが飛び始めるまでの間に、参加者へいろいろ説明しています。

                          【グリムス 植林】

 以前から思っていたのですが、こちらから伝えているすべてが参加者が聞きたいことだろうか?・・・


 ひょっとしたら、聞きたくないことを話しているのかも判らない。


 そこで、ホタル観察会などで説明すべきことはどれだろう?というアンケートを設置しました。


 ホタルの情報を求めて、このブログをごらんになられた方は、是非、ご協力ください。ホタル以外の情報を求めてこられた方も、アンケートにご協力ください。 

 アンケートは、ハンドルネームと項目の選択だけです。

 もちろん、コメント欄がありますので、書いていただいても結構です。


 アンケートはこちらから → ホタル観察会のアンケート

 

 8月25日まで行います。

 よろしく願いします。



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 昨日、保全生態学の実習で、大学の近くのゲンジボタルを保護している地域で、ホタルの調査を学生にしてもらった。

グリムス 植林

 夕方に、現地に集合して、簡単なホタルの話をして、調査の目的と調査内容を説明した。明るいうちに、各調査区の植物相の調査をしてもらい、各自の調査票に整理してもらった。調査区間でゲンジボタルの一頭目が点滅を開始した時刻を記録するところから、ホタルの直接的な調査が始まった。

 


調査風景01

 

 19時42分に光り始め、飛翔が始まったのは19時46分だった。あれあれと思っている間に、少し前まで植物調査していた草むらのあちらこちらから、ホタルがまたたきはじめたので、学生たちは驚いていた。ホタルを見つけられていなかったようだ。

 さっそく、調査区間にいるゲンジボタルを数えてもらい、20時の活動個体数を出してもらった。次に、ゲンジボタルの飛翔中の点滅周期を計ってもらった。なかなか、飛翔中に連続で10回の点滅をしてくれる個体に出会えない学生がいて、静かな作業なのに騒いでいた。でも、楽しそうだった。

 さらに、飛翔中のホタルが、水路のどこを飛んでいるのかを調べてもらった。高さを4区画に分けて、どの区画を通過するのかを数えてもらった。交通量の調査みたいだなぁ~。

  


調査風景02

 

 その後、しばらく観賞してもらって、再び、交通量の調査をしてもらい、活動個体数も数えてもらって、終了した。21時頃だった。

 その頃には、水路の上はホタルがいっぱいで、調査区ごとに差はあるが、50mで100頭近いホタルが数えられていた。

 


ホタルの飛翔2008

 

 この実習は、人里の自然や生態系を理解してもらい、その中でホタルを保護するために、どのような環境保全を行えばいいのかを考えてもらうようにするつもりだが、基本的には、『ホタルがこんなところにも生息しているんだよ』と知ってもらうこと、ゲンジボタルを手にとって、実物を生物学的に観察してもらうこと、県外から来ている学生には岡山の身近な自然を見てもらうこと、県内からの学生には再発見してもらうことが、ボクの望みだ。

 

 今回のような複数の調査区で同時に調査することは、初めてもことで、2回、3回とできるかどうか、わからない。この調査結果の解析と考察を大事にしたいと思う。

 

 日曜日は、昼過ぎから天気が回復して来ました。グリムス 京都議定書


 予定どおり、夕方7時から、観察会の主催者、地元公民館の館長さんの挨拶ではじめました。

参加者は、70人ほどでした。子どもたちが40人程度、大人が30人程度でした。


観察会

公民館の館長さんの挨拶

 

 暗くなって、ゲンジボタルが舞い始める8時前くらいまで、ホタルのお話です。例年、子どもに向かって話をするのですが、今年は父兄に向かって話をしてみました。どんな感じだったでしょうか?子どもたちには、難しかったかな?

 ホタルの一生を話して、ホタルの発光のしくみの説明(ここは、子どもを置いてきぼりでした。)をして、子どもたちには実験をしてもらいました。発光反応のpHを少し酸性にしたものも用意して、黄緑色のゲンジボタルの発光を少し赤い色にしました。 

 

 実験が終わった頃には、陽も落ちて、あたりは真っ暗です。


 ホタルの観察ができる水辺にと移動しました。


 昨日の雨で舞うことができなかったホタルたち、昼間に上昇した気温の手伝って、一斉に舞い出していました。参加者には、一目100頭以上のゲンジボタルを見ていただけたので、観察会は大成功です。子どもたちには、ゲンジボタルを捕まえて、手のひらに乗せてあげて、観察してもらいました。オスとメスの違いやゲンジボタルとヘイケボタルの見分け方を実物を見てもらいながら説明しました。子どもたち、一人一人に直接説明しようとしたのですが、時間的な余裕がなく、なかなか難しかったです。

 というのは、昨年までは、K君を初め、れもんぐらすさんやkuni-papaさんがホタルを捕まえては、子どもたちに渡してくださったり、解説をしてくださっていたので、大変、助かっていたことを知りました。そして、道路を渡ったり、観察ポイントまで暗い中を移動するのに、多くのスタッフが誘導して下さっていることも、いまさらながらに判り、今年は、非常に皆さんにかんしゃの気持ちが新たになった観察会でした。

 

 今回は、岡山市の市政テレビの取材が入りました。数日前に依頼があり、いつもどおりの観察会を取材していただきました。参加した方々に、キャスターが観察会の感想や、ホタルを間近に見ることができた感想などを尋ねていました。番組は、地元の『テレビせとうち(TSC)』で、7月13日に放送されるそうです。2ヶ月後ですね~。忘れそうです・・・(汗)。


取材風景

参加者がインタビューを受けているところ

 


 ボクも、インタビューを受けました。このホタル観察会の目的についてです。

目的は2つあります。観察会を始めた当初からかわりません。


 1つは、ホタルそのものを知っていただく。

 この地域には、どんなホタルがいるのか。そのホタルは、この地域ではどんな一生を過ごすのか。人とどのように関わっているのか。など、実際にこの地域での調査研究のデータに基づいて解説します。


 もう1つは、この地域のホタルは保護されていて、生息環境は保全されていることを知っていただく。

 たくさんの家が建っている中を流れている水路に、いまでもホタルが舞っているのは、地元の方が何十年も保護しているからであること。ホタルが生息できるように、卵が産みつけられる水辺、幼虫の棲む川、サナギになるための土、成虫が飛ぶための川の上の広い空間などを保全してること。など知っていただき、移り住んでこられた方には、少しでもいいからそれらの環境を理解し、気にかけていただけるようにお願いしています。

 

 要するに、研究活動と啓発活動を知っていただくということです。そして、ホタルが舞っているときだけでなく、それ以外のときでも、ホタルが川にいることを気にかけていただけるように願って、毎年、開催していることを話しました。

 

 実は、今年のホタルの解説の不味さには自己嫌悪に陥っています。そのためか、例年以上にスタッフの方に感謝しています。今まで、見えていなかったことが見え、今までのことを申し訳なく思っています。


 今回で11回目の観察会(1度、台風上陸で中止したので、実質10回目ですが)です。このあたりで、一度、この地域のホタルを整理してみようかと思っています。