はや、ひと月が経とうとしている。というより、経ってしまった。

冬は、湿度が低くなるので、夜、星のまたたきが美しい。


凍てつく夜の星は、空気が透き通り、一層、キラキラと輝きを増す。


計ったように、星々が天体ショーを見せてくれる。何日も前から、準備万端で、心を落ち着かせて、ショーの内容を理解して、観望すると、さらに感激が増す。そんな天体ショーのガイドに、ここ10年ほど使っているのが、『藤井旭の天文年鑑』だ。解かりやすく天文データを書いてくれている。絵が多いのが理解しやすい。挿絵もあって、見ていても楽しい。ただ、使いこなすには、骨が折れる。数値を理解して、利用するとなると、奥が深い本である。


いつもは、年末に翌年のものを買うんだけど、今年は遅れてしまった。今年も、この本をネタに、自分の知っていることをはさんで、天体ショーを紹介していこうと思うのでよろしく。

藤井旭の天文年鑑 2008年版―スターウォッチング完全ガイド (2008)/藤井 旭
¥683
Amazon.co.jp

もっと、天文について知りたいときには、『天文年鑑』がある。子どもができるまでは、ボクもこちらを使っていた。分厚い本で、ぎっしりと天文の数値が並んでいる。中学校のときには、赤緯赤軽を読み、天体望遠鏡の赤道儀を合わせて、時報に合わせた時計の秒針をにらんで、天王星、海王星などを見たり、12等星を眺めたりした。

木星のガリレオ四衛星の連続観察の記録と、天文年鑑に描かれている衛星軌道と比較して、自分の観察の確かさを確認したりもした。かなり難しい本だけど、好きな分野から理解していくといいと思う。所詮、専門家ではないのだから。

天文年鑑 2008年版 (2008)
¥1,050
Amazon.co.jp

雨天・曇天の夜空だって、まぶたの裏に満天の星空を見せてくれる、これら天文年鑑は、星空を眺めるロマンチストが、サイエンチストに変身する小道具には不可欠のグッズだ。

AD

今日、大学の恩師の2度目の最終講義があった。

8年前に1度、47年間、学生・院生・教官と通われた大学で最終講義をされている。そのときには、教え子たちの卒論や修論などをメインに、アマガエルの体色や、両生類の皮膚の水吸収のメカニズム、アマガエルの鳴き声の音響学的考察、タンスイカイメンの芽球の休眠覚醒、オオサンショウウオの保護などの内容だった。


今日の講義は、今までの教え子たちと一緒に研究したことをメインに、8年間のまとめを講義された。最後に、岡山の自然と天然記念物について、地質年代と生物の進化を考慮して、講義された。


ボクは、50人ほどいる教え子の最初のほうなので、講義に出てくるグラフや表を懐かしく見ていた。何より、25年ほど前のグラフは懐かしかった。学生・院生当時を思い出す。でも、先生の研究の半分ほどしか、知らないことを講義の最初のほうの体色のあたりの話で教えられた。

最後に、スクリーンに、先生がお世話になった先生たちの名前が出て、教え子の名前が出て・・・。

今の教え子たちが花束を渡して、いっしょに記念撮影して、最終講義は終了した。

会場を片付けていたときに、先生に「後は頼むで。」と言われた。


先生がされてきたことは大変多くあり、総てを引き受けることは、お互い無理だと解かっているが、「岡山の自然」の一つの研究拠点としての役割は、ボクが今の職にいる限りは引継ぎ事項だろう。研究室の教授が替わり、研究テーマが変わり、改組されても、県に1つずつ置かれている大学が、その地域のことに学術的に関わることは義務だと思っている。ボクが育った研究室は、設置当初から、「岡山の自然」に、特に動物に関わってきた。先輩後輩も、何人も関わっておられる。

その言葉に、第一線から引かれるような感じがした。まだまだ、先生の足元にも及ばないので、先生が隠居されることはないのだが、すぐに喜寿だ。そういつまでも、頼っているわけにも行かない。



先生、ひとまず、ご苦労様でした。

これからもよろしくお願いします。

早く、一人前になります。


など、奮起する最終講義だった。


締め切りを水曜日の15時ということで、講義の課題レポートを出していた。


期限内に提出した学生 82%

締め切りの翌日提出の学生 2%

締め切りの2日後提出の学生 2%

未提出の学生 14% ← 早く出すように!プンプンむかっ


土日の間に書いて、月曜日に提出してくれるのだろうか?

1年生のときにしか履修できない講義の単位を落としてもいいのだろうか?

昔は、落としても成績に影響しなかったけど、そのうちに、落とすと平均点の分母に加えられるのに・・・。

大学の成績って、就職するときに響くのに・・・。


提出遅れは免れないが、胸に手を当てると学生(ヒト)のことは言えないのだが、少しばかり減点して採点するから、課題レポートを出すように。



さて、そのレポートだけど・・・


一つは、生物間の相互作用を人間と野生生物との間でいくつかのタイプを考え説明させる課題を出した。提出されているレポートを読むと、8割がた、講義内容を理解してくれている。高校生物Ⅱのレベルくらいから徐々に高くしていたが、具体例を出していたので、理解し易かったとおもえるような答えが多かった。


もう一つは、細胞内共生を「共生」だと証明するために必要なことと、それを証明する方法を考えさせた課題だった。これは、問題設定が少し難しかったようだ。的を得た答えは、少なかった。講義の後半の最後あたりで答えを話していたのだが、多くの学生がよく考えてユニークに答えていた。それはそれで、評価は高い。ボクも、楽しめた。


講義の感想では、講義内容を評価してくれていた。おおよそ好評だったが、それが返って恐ろしい。ボクが設定していたレベル以上の学生たちだったのだろう。でも、事象の見方が勉強になったというようなコメントが幾つかあったことは嬉しい。ユニークなアイディアは、一方向からだけものごとを見るのではなく、多方向から見る必要がある。少なくとも、この講義で、宿主側の思惑と共生者側の思惑を捻じれの位置関係で知ったことだろう。