メロメロパークに夜のとばりが降りると、いよいよ、大晦日も後数時間となる。あわてて、鐘突堂が現れた。


おおみそか02

  我が共生は、走って鐘突堂へ近づくと、そのまま空へ駆け上がって行ってしまった。屋根も上の青い星のような光が、共生だ。しばらくすると、空を散策しながら、月の方へ。


 三日月へ腰掛けて、「ペーパームーン」の主人公のように、往年の映画のワンシ-ンを演じている。


 まもなく、紅白の投票だ。携帯審査員になっていたので、ながら族になっていた。


 元旦のメロメロパークが楽しみだ。



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 1属の中に、これほどたくさんの種が存在する植物は他にいない。カヤツリグサ科スゲ属、世界に約2000種が分布していて、日本には252種が確認されているそうだ。多くは、固有種のために、日本のRDBに挙げられている。都道府県別のRDBまで網羅すると、その固有種ぶりは、後25年以内に野生消滅するだろうということは統計学の計算を待つまでもなく、想像に易い。


 さて、このスゲ属の植物を勉強しようと思うと、いきなり、秋山茂雄『極東亜産スゲ属植物』(1955)とか、吉川純幹『日本産スゲ属植物図譜1~3』(1957,1958,1960)にたどり着くのだ。

 っが・・・。

 半世紀ほど前の図譜にたどり着くと言うことは、大変なことである。そこら辺の大きな本屋や図書館に行っても、お目にかかれない。古書店や古書市に足繁く通ったり、本を所有する先輩から借りて、コピーを取ることになる。最近になって、岡山県では、星野卓二・正木智美・西本真理子『岡山県のスゲ属植物図譜』(2002)が出版されたが、全国を網羅するものではない。都道府県単位での植物誌などからスゲ属を拾い集めて、見るしかなかった。

 ところが、この年末になって、スゲ属植物ファン待望の1冊が出版された。


   勝山輝男 著

   日本のスゲ

   ISBN4-8299-0170-5

   文一総合出版

   2005年12月31日 発行

   定価(本体4800円+税)


 果期、生育環境、分布、環境省レッドリストカテゴリー、独自の解説付きで296種について記載されいる。273種については、オールカラーで、全体像、穂、種子などの写真がそえられている。解説は、著者が自分の目で見ているからこそ分かることが書かれている。近年、国内で見つかった外来のスゲ植物についても書かれているので、プラントハンターでもない限りは、この1冊でスゲ属の植物は大丈夫だと思う。

 自分の興味ある方向の書籍なので、すぐに買ったが、4800円(外税)は安い。これは、買いだと思う。分類と同定に必要なポイントは写真と記述で押えてある。掲載されているほとんどの写真が、著者の手によるものだそうで、その苦労は大きかっただろうと思う。カメラがオリンパスOM-2Nだったことに、驚きとうれしさを感じた。ボクは、OM-1人間だったから、TTLダイレクト測光にはあこがれたね~。

 話がそれていくが、撮影の苦労話も書いてある。自分だけが下手に撮っているわけではないことに、コンプレックスも幾分かは和らぐ。


 この一冊が、手に入ったことで、今夜はうれしくって、寝られない。早春のフィールドが待ち遠しい。