【新聞!千一夜】 ルシエルのオカルト千一夜 第四夜 クリシュナムルティと神秘体験 | 占星術師ルシエルの 月齢週報「たましい革命新聞!」

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■ ルシエルのオカルト千一夜: クリシュナムルティと神秘体験
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み┃え┃な┃い┃大┃学┃新┃聞┃!┃ オカルト千一夜 第四夜
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            10月04日(木) 2012年 

                     第四夜 クリシュナムルティ   

クリシュナムルティ


  画像付き http://ameblo.jp/social-alchemy/
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■ 神秘体験をしたことがありますか?

 神秘体験をしたことがありますか?
 
 そう聞かれたら、あなたはどう答えますか?
 
 このメルマガの読者の中には、アカシックリーダーの人もいれば、チャネラー
 の人もいますし、ヒーラー、霊能者も結構いるとおもうのです。
 
 でも、どうでしょうか?
 
 神秘体験をしたことがありますか?

 神秘体験は特別なものではないともいえます。

 それは人間の脳の機能の中に、日常のバックグラウンドで常に働いている
バイオスのようなものでもあるからです。私たちが自然を美しいと思い。

 生活の中で幸福を感じることができるのも、緩やかに神秘体験をしているか
らであるともいえます。

 神秘体験を異常心理状態だという観点もあります。得にその体験に何らかの、
神聖な意味づけをし、特別な体験であると誰かに納得させようとするときには
特にそうです。

■ 神秘体験は、生命体験

 フィルは1974年に神秘体験をし、その後数年、その意識を保持しながら、自ら
の体験から、ヴァリス 三部作という作品を生み出しました。ギリシャ哲学や、
グノーシス、ユダヤ神学、カバラ、特にゾハール(光の書)などの膨大な知識を
背景に、ソフィアからの啓示、あるいは、シリウスからのチャネリング、そして、
弥勒からの啓示として、三部作の他に、数千ページにわたる釈義を書き残しまし
た。

 彼は自らの見た光に対して、叡智の限りをつくして、解釈を加えましたが、その
圧倒的な強烈な存在感ゆえに実は隠れたところに多くの同じように啓示を感じ取る
人々を生み出しているのです。

 今、これを書いている僕自身もその一人です。

 さて、フィルの博覧強記は凡庸なものではありませんが、神秘体験そのものは
実は凡庸なものといってもいいでしょう。私たちは常に神秘体験をしています。
穏やかにでも、常に耐えることなくそれは働いているのです。それなくしては、
私たちは生きることができません。それは「命」というものの別名なのです。

■ 脳科学者ジルの不思議な体験  右脳と左脳

 ここに一人の女性脳科学者がいます。ジル・ボルト・テイラーです。
 
 「奇跡の脳」というベストセラーは、彼女が、自ら体験した脳卒中による、
左脳の機能不全によって、体験した神秘体験について語っています。彼女の感動的
なスピーチを聞いてみましょう。

ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作  18分
http://www.ted.com/talks/lang/ja/jill_bolte_taylor_s_powerful_stroke_of_insight.html

 私たちの脳は、直感的で空間的で歓喜に満ちた感受性をうけもつ右脳と、
思弁的で時系列的で、サバイバルのための戦略をねる左脳に分かれています。
ジルは卒中の発作の中で右脳の恍惚と美の世界観におぼれそうになりながら、
血腫に圧迫された左脳の機能を振りしぼって、なんとか職場に電話をして
同僚の助けをかりて一命を取り留めます。

 ジルは本物の人間脳をステージ上で左右に分けて見せて、びっくりするよう
なパフォーマンスで見せてくれています。

 僕は、それをみて、これはまさに、ツイン・フレームだなとおもいました。
TWIN FLAMEのフレームは、炎という意味が転じて、恋人という意味でもあ
りますが、これを FRAME とつづるなら、枠組みという意味だったり、刺繍を
するときの枠や、めがねのフレームを意味します。脳の右と左にはツインの
構造があるということです。

 ジルは人間が世界とかかわる二つの機能、枠組み、まさに、ツイン・フレ
ームを私たちに教えてくれています。

 私たちの人間社会は左脳優位に作られています。それは当然で、社会とは
時系列的なシステムだからです。人類の進化において、社会が生まれたときと
暦が生まれたときはひとつであると僕は考えます。時間を計測し、行動を段取
りすることが始まったときに社会が生まれたのです。

 この社会が女性の犠牲の上に成り立ってきたというのもある意味で当然の
ことで、それは、世界の認識を右脳的空間認識を左脳的時間認識によって、
スケジューリングすることによって、社会そのものが成立しているからです。

■ アーリマン帝国のブラックホール

しかし、左脳、時間の専制が起こるなら、右脳のもたらす、空間的な歓喜や
美の感覚は失われてゆきます。それは、専制的な政府が文化芸術を抑圧し、
カーキ色一色にそめていくようなものです。しかし、人類の社会はつねに、
左脳の帝国主義と右脳の「なずけえぬ」ものとの葛藤。

言い換えれば、男性脳と女性脳の緊張関係とコラボレーションによって発展
してきたのです。男性脳は女性脳を制圧しようとしますが、それはいうならば、
資本主義経済が自然をなんなる天然資源としてしかみないことと似ています。

しかし、生命や自然への感受性は女性脳によってオペレートされているわけです
から、そのバランスが崩れると左脳そのものがコンピューターが電源を失う
ように働きをなくしてしまうのです。つまり、すべてが「帝国化」したときに
帝国はその寿命を突然失ってしまうわけです。

ジャッチメントは左脳の機能です。日常生活は判断と決断、選択の連続です。
したがって、この機能がないと人は生きていけません。しかし、その必要性を
こえて、なんでもジャッチしていこうとすると、生きることそのものが断罪に
なってしまい、自他を苦しめることになるでしょう。まさに、アーリマンの世界
です。

そうした個人の感情生活は情念の嵐と限りない欲望のブラックホールの中に
落ち込んでいきます。

その歴史上の体現がナチスです。ナチスのシンボルは、仏教の万字の逆回転です。
宇宙を逆回転させようとする力、それはまさに、黒魔術であり、それは世界を
支配者と被支配者にわけ、人を加害者と被害者にわけるまさにユニティーとは
逆の道なのです。

右脳的世界が与えてくれる歓喜は、左脳にとっては欲望の対象です。しかし、
それを対象として分離的に支配しようとするときに世界は逆回転をはじめ、闇と
醜さに沈んでいきます。

私たちは常に、右脳の受け取る永遠に女性的なものを賛美する気持ちや、自然
や宇宙にたいする畏敬の念を忘れてはいけないのです。

■ クリシュナムルティとジョン・レノン

神秘体験とはいいかえれば、左脳が一時的に機能をストップした状態です。
帝国に支配された20世紀の社会と、資本主義社会の中で機械化されていく人間
の魂を救済するために、使わされた人がいます。

クリシュナ・ムルティです。

クリシュナムルティーは、10代のころに、神智学協会のリードビーターとアニー
・ペザントに保護されたごく普通の生まれの貧しいインドの少年でした。神智学
協会で、瞑想に励み、クートフーミ大使のチャネラーとして、また、次の世代の
弥勒菩薩の器として保護されたアルシオン(クリシュナムルティーの別名)でし
たが、1929年、35才の時に自らが属していた星の教団を解散しこう宣言します。

「「宗教組織や組織的な活動によって真理に到達することは不可能である。
自分は追随者は望まない。永遠を見つめ、真に生き、何の束縛も受けない自由な
人間がいてくれれば充分である」

「真理はそこへ至る道のない土地である(Truth is pathless land)」

クリシュナムルティのツイッターボットがあります。
https://twitter.com/krishnamurtibot

そこからいくつかの言葉を拾ってみましょう。


「私たちは、私たちの思考が記憶の応答であり、その記憶は機械的なものである
ことをはっきりと理解しなければなりません。」

「精神を、意見や、あれこれの他人に対する見方、印象、あるいは書物、観念と
いったもので充満させておいてよいものだろうか。なぜ精神を空しくしておか
ないのだろうか。精神があっけらかんとしていてはじめて、はっきりとものが
見えるようになるのである。」

「人生とは関係です。人生とは関係の中における行為です。私が関係を理解しな
いとき、あるいは関係が混乱しているとき、そのとき私はよりたくさんの意味
を求めるのです。」

「私たちが想像力で神を作り出したのです。思考が神を考え出したのです。すな
わち、私たちが、不幸、絶望、孤独、心配から、神と呼ばれているものをでっ
ち上げたのです。神が自分そっくりに私たちを作ったのではありません。」

「オープンな精神を持つことは学習より重要です。そして私たちは、情報を詰め
込むことによってではなく、自分自身の思考と感情に気づくことによって、自
分と自分に作用する影響を注意深く観察することによって、他の人たちに耳を
傾けることによって、オープンな精神を持つことができるのです。」

「生きた心は静かな心であり、生きた心は中心も空間も時間も持たない心である。
こうした心は無限の拡がりを有しており、それは唯一の真理、唯一の真実である。」

 ここに語られていることは、右脳でとらえた世界の質感を、左脳の働きである
言語で表現しようという試みといえるでしょう。それらは、実は語り得るもので
はないのですが、K(クリシュナムルティー自身がエッセイで使う自分の呼び名)
は、あえて言葉で表現しようとして彼の瞑想的な境地へと人々を誘おうとします。

 中でも、「思考が神を造り出した」という断言には、僕はジョン・レノンの、
GODという曲を思い出します。

ジョン・レノン



            GOD
           
    神は心の痛みを計るだけの観念
    もう一度言おう
    神は苦悩の度合いを計る観念に過ぎない
    俺は魔法なんて信じない
    アイ・チン(易経)なんて信じない
    聖書なんて信じない
    タロット・カードも信じない
    ヒトラーなんて信じない
    イエスなんて信じない
    ケネディなんて信じない
    仏陀(ブッダ、釈迦)も信じない

あるいはジョン自身とKの活動期間は重なっていますから、Kの著作を読んで共感
しているのかもかもしれません。

「諸君は夜明けや静かな夜のあらゆる美しさを、自分たちが崇拝できるように狭
い円の中に閉じ込めようとする。夕暮れに浜辺に降りてみると、さわやかなそ
よ風が吹き、草の葉という葉がそよいでいる。砂粒が舞い、木々の梢が揺れ、
そして波と波がぶつかりあっている。が、諸君はそれらすべての美を狭い寺院
の中に閉じ込めようと願うのだ。」

「私のまわりに寺院を建立することだけはやめてほしい。私はその中に閉じ込め
られることはないだろう。私は諸君にとって、さわやかなそよ風のような友で
ありたいと思う。私は諸君を諸々の制約から自由にし、かくして諸君自身の内
部の創造性、独自性を鼓舞したいのだ。」

 いずれにしても、語られ始めたとたんに、神は実在ではなく、観念になってし
まうのです。信仰の対象にされたとたんに仏陀は絵に描いたもちになってしまう
わけです。Kが星の教団を解散する時に集まった若者達にいった言葉はジョンが、
自らをビートルズやロックという神殿の中に閉じ込めようというファンたちへの
言葉でもあるといってもいいでしょう。
 
■ クリシュナムルティのツイン ニティア

クリシュナムルティを追跡してみると彼にも、ツインであると思われる弟、
ニティアの存在が見えてきます。ニティアは、早くに母を失い、父親と離れて
くらすKの保佐をするためにつねに一緒にいた人ですが、Kが30才の時、1925年
に病気でなくなりました。丁度、シュタイナーが亡くなった年でもあり、日本
では宮沢賢治が銀河鉄道などの創作に励んでいた時代だと考えると、世界恐慌
前夜のこの時代には何か特別なものを感じざるを得ません。

「われわれ二人の兄弟のこの世での楽しい夢は終わった。一緒におり、お互いに
していることを見つめ合い、一緒に旅し、話し合い、冗談を言い合い、そして
清々しい、愉快な人生のためになるすべての細々したことについての夢は終わ
ったのだ。 ……二人にとって沈黙は特別な喜びであった。その時二人はお互
いの考えや気持ちを容易に理解できたからである。たまに苛立つことはもとよ
りあったが、それはほんの数分も経てば消え去り、二人はまた仲良く流行歌を
口ずさんだり、詠唱に時を忘れたりしたものである。われわれは二人とも同じ
雲、同じ木そして同じ音楽が好きだった。気質は違っていたが、人生を愛する
点では同じだった。われわれはなぜか難なくお互いに理解し合うことができた。
……幸福な生活だった。が、私はこれから死ぬまでこの世で弟に会うことはな
いのだ。

 古い夢は過ぎ去り、新しい夢が芽生えつつある。固い大地を突き抜けて一本
の草花が顔を出すように、新たな視界が開け、新たな意識が生まれつつある。
……苦悩から生まれた新たな力が血管を脈打ち、過去の苦しみから新たな共感
と理解が生まれつつある。他の人々の苦しみを軽くし、たとえ苦しむとしても
彼らがそれに気高く耐え、あまりにも多くの傷跡を残さずにそれを抜け出して
ほしいと、より一層願うようになった。私は泣いたが、他の人々が泣くことを
望まない。しかしもしも彼らが泣くなら、それが何を意味するか今の私にはわ
かる。

 肉体的には引き裂かれはしたが、しかしわれわれはけっして別々ではない。

 われわれは一つになったのである。クリシュナムルティとして、私はこれま
で以上の熱情と、信念、そしてこれまで以上の共感と愛を具有するに至った。
 
 なぜなら、私の中には今やニティヤナンダの身体、存在も溶け込んだからで
ある。……私は依然として泣くことを知っているが、しかしそれは人間的なこ
とである。今や私は、これまで以上の確信をもって、外部のいかなる出来事に
よっても壊されえない真実なる生の美、真の幸福、束の間の出来事によってけ
っして弱められることのない偉大なる力、そして永遠にして不壊であり、何も
のにも屈することなき大いなる愛があることをはっきりと感ずる。 」

 そして、不思議なことにクリシュナムルティが本格的な活動を開始するのは
ニティアの死後、神秘的にいえば、二人の魂が一つになってからなのです。

 ここにもツインの神秘が現れているといってもいいのかもしれません。


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オカルト千一夜 第一話 ツインフレーム

http://ameblo.jp/social-alchemy/entry-11334951839.html

■ VALIS のソフィア

■ カーペンターズの梯子 DNA螺旋 

■ 魂の双子 ジョンとヨーコ 

■ ジミとジャニス=シバ神とパールバーティー

■ ツインフレームは、地上生活のためのベストカップルではない。

■ 物質次元から脱出するためのバディーとしての結合した魂

■ 神話的な関係性としてのツインフレーム

■ ツインフレームの対象はひとりとは限らない

■ ツインフレーム問題は宇宙的な視野をもつことで解決する
                            (つづき)

オカルト千一夜 第二話 カインとアベル

http://ameblo.jp/social-alchemy/entry-11347303456.html

■ 混乱しているツイン概念

■ カインとアベル の和解

■ 被害者意識は反転した攻撃

■ 相手に目覚めを求めることのエゴイズム

■ ツインはつねに鏡あわせ

■ 前世情報は似たようなパターンを繰り返す

■ ヘッセ ディック 村上春樹 ツインをテーマにした文学

■ あなた自身のツイン神話は、あくまであなたの物語なのです。


    第三夜 悩めるドラえもん・・フリップ・K・ディック 
    
http://ameblo.jp/social-alchemy/theme-10058868957.html
    
■ 聖なる侵入: ツインと元型的魂たちのドラマ

■ トータルリコール:エリアとして記憶を完全に思い出したディック

■ アカシックライターとしてのヴェルヌからディックへの流れ

■ ドラえもん=丑寅の金神=虚空蔵菩薩=アカシャの化身=VALIS

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◆後書き◆ 

オカルト千一夜、かなりの人気みたいで、あれからブログのアクセスもアップ
毎週書いてほしいという要望もあるんで、毎週アップできるように常日頃から
書きためておかないといけません。

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■10月14日(日) ルシエルとユピテルジョージのコラボレーションセミナー

    「前世ソウルリーディングとインナーチャイルドの癒やし」
   詳細は=>  http://www.ondorinohane.com/specialevent.php

    いよいよ近づいてきました。 場所は目黒で、1時30分から4時30分
    どんな講座になるか、どきどきです。

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ヤンタラ・ジロー 東京・栃木 ツアー

10月24日(水) 25日(木) 26日(金) 27日(土) 28日(日) 30日(火)

    最新情報は、ヤンタラ・ジロー東京 ホームページで
        http://yantaratokyo.jimdo.com/