♪名前も知らない あなたと私
♪だけど不思議ね 胸がときめく・・・
恋に落ちたなら、あなたのすべてを知りたい。
こう思うのが人情ですね。
でも、恋に落ちるには、あなたのことをほんの一部しか知らなくても充分。
名前など知らなくたって。
1967年の曲。
作詞・作曲:佐々木勉さん。
この「あなたのすべてを」の歌詞になぞらえるなら、
”初めて聴いたあの日から
”私の心ははなれない・・・
私にとってはそんな曲でしょうか。
この曲を初めて聴いたのは確か、1985年頃。
なつかしい、フォーク/ニューミュージックの曲ばかりを扱った1時間弱の番組がありまして、よく流れていたのがこの佐々木勉さんの「あなたのすべてを」。
メロディーもあたたかく、佐々木勉さんのハスキーな声がしびれるんですね。
でも何と言っても、詩の内容が素敵です。
フルコーラスで聴いていると感涙もの☆
名前も知らない二人が恋に落ちる。
どこか映画「ジョンとメリー」のような。
でもこの映画の方は名前も知らないゆきずりの関係からだんだんと恋が芽生えていくのでしたね。
名前を知らなくたって・・・というのは、近い経験があるんですね。
学生の頃、気になっている人がいて。
ある日授業が終わって帰るときにばったり逢って、不思議なほど自然に挨拶を交わして、話し込んで。
それから毎週、どちらともなく、帰り道で待っているような形になって。
分岐点までの帰り道、わずか5分程度でしたが毎回毎回いろんな話をして。
そんなことが数ヶ月続きました。
でも、お互い、名前を名乗らなかったし、尋ねもしなかった。
名前を訊いたら、何かが壊れそうな、そんな気がして。
普通なら二人の関係が発展するはずのシチュエイションのはずなのですが、そこがまたウブだったのでしょうね。
ああ、もったいない。
一緒に受けていた授業が終わったら、顔をあわせる機会もなくなってしまって、
それでジ・エンド。
ああ、もったいない。
でも、こんなウブだった自分が、なんだか可愛く思えるんですね。
この「あなたのすべてを」を聞くと、そんな当時の想い出が蘇ってきます。
とても大切な曲の一つ。
佐々木勉さん。
ご本人が歌っている曲はこの「あなたのすべてを」の他には「旅立つ彼」しか知りません。
どちらも素敵な曲。
知っている曲は佐々木勉さんが作曲したものの方が多いですね。
アイドルにも曲を提供したりしていて、へぇ~、なんて思ったりもしました。
もう少し長く生きていらっしゃたら、もっとたくさんの佳曲を残して下さったのだろうと、そのことが惜しまれます。
試聴はこちら でできそうですよ。(←私の好きなアレンジ・歌い方と違うのが残念ですが)
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◆名前