【養育費を確実に受け取れるように】【オンライン授業併用へ】

 
緊急事態宣言が解除され、市内で活動する子ども食堂も少しずつ動き始めてきました。
食事中はマスクを外しますから、どうすれば安全に子どもたちに食事を提供できるか、福岡市も相談を受けていました。
 
そこで今回福岡市から美味しいリゾットやパンなど5万食を、子ども食堂を通して無償提供することになりました。
 
実はこれらは災害用の備蓄食糧で、一つひとつ個別包装されているおかげで、衛生的で子どもに渡しやすく、しかも子ども一人でも調理せずに食べられるのです。
 
今日からフードバンク福岡さんや子ども食堂運営者の皆さんに順次お渡ししていきます。
 
さて、新型コロナウィルスの影響も含めて、社会経済情勢が大きく変化すると、その影響で養育費を受け取ることができず、生活に困るという方が増える恐れがあります。 
 
このような状況に対応し、ひとり親家庭の方が確実に養育費を受け取れるよう支援するため、公正証書の作成に係る費用や保証会社と養育費に関する保証契約を結ぶ際の保証料の助成制度を6月から開始します。 
 
 平成28年度の福岡市ひとり親家庭実態調査では「養育費を現在受けている」割合は、母子家庭が23.2%、父子家庭が6.0%といずれも低い数字となっています。
 
 また「養育費について文書で取り決めをしている」割合は、母子家庭が31.3%、父子家庭が 18.6%です。
 
この養育費がきちんと支払われれば、一時的ではなく、子どもが成人するまでの安定した生活の糧になります。
 
 今回始める助成制度は、2つです。 
 
①福岡市では、養育費を取り決めるときの公正証書を作ったり、調停を申し立てたりする費用について、最大5万円の補助を行います。
 
②養育費の支払いが滞ったときでも、継続して受け取りができるように、養育費の保証契約を結ぶための保証料についても、同じく5万円を上限に補助します。
 
当面は経済情勢の不安定な状況が続くことが予想される中で、今後もひとり親家庭の皆さんが安心して生活を送るためにも、養育費をしっかり確保することは大切です。
 
この制度を契機として、少しでも多くの方にきちんと養育費の取り決めを行っていただき、養育費を確実に受け取ることができるよう、ひとり親家庭の皆さんを支援していきます。 
 
 
 
さて、今日は学校の全員登校がスタートしました。北九州市のクラスターの例もあったので、不安な中で子どもを送り出した保護者の方もいらっしゃったと思います。
 
福岡市では早期発見、隔離・治療が大切だと考えますので、ドライブスルー方式のPCR検査センターをさらに市内に3カ所増設します。そのうち2カ所は今日から検査予約が始まりますし、来週にはもう1カ所も動き出します。
 
一方、子どもに基礎疾患があったり、諸事情で登校させるのがどうしても不安な保護者の方もいらっしゃいます。全員一律の対応が難しい中で、福岡市では登校学習とオンライン学習を併用して、オンライン学習の場合は教室からの映像を見ながら学習できるようにします。
 
今日には今後も登校しない子どもの数がはっきりしますので、小学校は早速準備ができた学校から順次、オンライン学習を始めます。中学校は端末が全クラス分足りないところもあって現在発注しているので、今月中旬にはスタートできる見込みです。当面は自宅のパソコンやタブレットを使っていただきます。
 
また児童生徒一人一台のタブレット端末整備については、何とか前倒し出来ないか検討した結果、中学3年生には9月には全員分の端末を配布できる見込みとなりました。それ以外の小中高校生にも前倒して12月には全員に配布できる見込みとなりました。
 
福岡市長 高島宗一郎