昨秋創刊した「もりおか文庫」の第2弾として「宮澤賢治 愛のうた」が今月出版された。テーマは賢治の恋愛。盛岡市出身のエッセイスト、澤口たまみさん(49)が、生涯独身で恋人の存在が知られていない賢治の恋愛を通し、生身の姿を描き出した。「私が思う本当の賢治の姿を皆さんに問うてみたい」と話している。

 澤口さんは、賢治の教え子の話や在野の研究者が1979年に発表した賢治の恋人に関する論文、賢治が自らの恋を記した「文語詩」などの読解を基に書き下ろした。10年以上構想を練ったという。

 「女性経験がなかった」「妹や親友を愛していた」。澤口さんはこうした定説に疑問を抱き、「初期の研究者による年譜に恋人らしき人物が登場せず、清貧なイメージが戦時中の空気と合ったため定着した」と推測する。

 実際には幼なじみの大畠ヤス子との結婚を考えていたという逸話があり、その様子は「シグナルとシグナレス」などの作品にも表れているという。恋は周囲の反対や賢治自身の気持ちの変化から成就しなかった。澤口さんは他にも看護師や宣教師の外国人ら計4人の女性との恋を賢治作品を通じて紹介した。

 「愛のうた」は309ページで800円(税込み)。問い合わせは盛岡出版コミュニティー(電話019・681・1451)。【山中章子】

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